【特別版・前編】名も無き若者たちへ2019年度ガンバ大阪ユース卒団メンバーへ

January 05, 2020

【特別版・後編】名も無き若者たちへ

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 U-23の応援をリードしてきた若者たちが今シーズンをもって退くと聞いた時からここでブログにしようと決めたはいいが、まさか前後編に跨る事になるとは正直思ってもみなかった。早速前編からごく一部から反響をいただけたりしたので、やっぱり想いを書き残しておくことは間違ってなかったなと。ただ、少し語りすぎている気もするけれど、最初で最後だからそこはご勘弁いただくとして…。さらに、年を跨いでしまっての投稿になってしまったことも、重ねてご勘弁いただければ…。

 というわけで、前回からの続きとなるこの後編は、U-23創設後からを振り返っていきたいと思う。




 

 そもそもU-23が創設されるとなった時、応援はどうなる?という声がかなり出てきた。トップの応援をリードするいわゆる「連合」は早々に関知しない旨の声明を出し、いよいよどうなるんだ?とやきもきしたり。結局のところ、サテライトで応援をしていたという「実績」がモノを言った形で彼らがリードしていくこととなるわけである。各練習場中心に、その場の学生的ノリで応援していた彼らが、時を経てスタジアムの空気を作っていく事になっていく。なかなか素敵な話だ。

当初はトップで見慣れた応援スタイルとの乖離に色んな声があった。応援はあくまで選手のためのものであって、どんなものであろうと応援に変わりない。という声もあれば、「いつもの」感がなさすぎて、テンションのギヤが入らない。といったニュアンスの声を聞いたこともある。練習場だけだったはずのノリが公に晒されることによる反応は様々だった。ただ、1人のガンバファンからすれば、何もかも手探りな中で「実績」という経験を持っていた彼らは強かったんだなと今になって思う。

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 U-23のチーム運用自体も年々変わり、ひたすら翻弄される世界。そんな中でガンバへの、それも若くしてガンバでのし上がろうとする選手達にブレずに向き合ってきた彼らは、SULだろうとJ3だろうと大きく変わることなく、その道を邁進していた。ただ当然のことながら、葛藤をしながらのサポートだったのは想像に難くない。応援している選手たちがトップチームに絡むことがベストなのか。はたまたチームが勝利を重ねる事がベストなのか。毎シーズン翻弄されている選手・スタッフを見続けていれば、去来する想いは彼らでも様々だったと思う。応援する側の各々のスタンスを揃えること自体複雑なのもまた、U-23を応援する難しさ。その難しさを仲間内にとどまらず、ホームであれば1000人前後の規模で共有しながらサポートする空気を作ることは、なかなかに大変だったと思う。

一つ例を挙げるなら、ダービー。「勝利しか求めない。勝利以外は評価とならない試合」に対しての熱量と、選手個々に対する評価。特に2種登録選手が多い時ほど悩ましかっただろう。結果のみを問うJ1でのダービーでもなければ、成長の通過点となる経験や糧としてのユースでのダービーでもない。プロに求めるものと2種登録選手に求めるものの違いが混在する中でのダービーマッチでの応援のリードは、困難の極みだったはず。闇雲に誰彼構わず罵倒できるだけの世界なら、どれだけ容易かっただろうか。

 U-23創設からの4シーズンをやり切った彼ら。良かった事だけではなく、"お叱り"を受けながらの活動でもあった。パッと思い浮かべるだけでも、いくつかの"出来事"があった。色んな思いや意見がある中で、それを発信したり態度に出してしまうだけで見知らぬ誰からから批判を受けやすい時代にあって、考えを表に出す事を嫌がる人が増えた現代。それでも体当たりでクラブや選手、スタッフと向き合ってきたことは若さ故の部分もあれど、若さだけではできない行動だ。
加えて、SULの頃から外から見ていて、彼らなりに貫いてきたことの一つに、チームとの向き合い方がある。この部分がこの名も無き若者たちの最も魅力的な部分だったと言える。時間に余裕のあった学生時代から、社会人へ移り変わっても隙を見つけては練習場へ顔を出し、コミュニケーションを取り、選手多コーチングスタッフと関係を築いてきた。(決して選手と馴れ合ってるという事を言いたいわけではない)
律の欧州移籍の際のセレモニーでのコメントしかり、森勇人との信頼関係の構築しかり。彼らならではの向き合い方だったからこその事だったと思う。彼らが選手から特別視されたいがためにやったことではないし、華々しさとは程遠いU-23で懸命に踏ん張っている選手達の力になりたい事が、選手に伝わっていたからこその関係性だったのではないだろうか。
もちろん様々な応援の形があるし、愛の形がある。行動したくてもできない人もいたかもしれない。それでも、応援をリードする立場にいる存在として、「顔の見えるサポート」を惜しみなくやってきた事は、私からすれば尊敬できる事なのだ。

 2020年いっぱいでの終了もまことしやかに囁かれるU-23。元のサテライトチームに戻るのか、U-21化構想に乗るのか、様々な憶測も聞かれるこのタイミングでの引退。あと1年をやり切らない選択は、外野から見れば残念な思いがあるのは事実。でも、彼らの人生はまだまだ続く。それぞれの社会人としての日常生活を、これ以上は犠牲に出来ないギリギリのところまで応援活動に捧げたことを知っている身として、決断を快く受け入れたい。何よりも、やり切りたくても中途半端にやり切れなくなるその前に、潔く退いた彼らの決断に対して敬意を表したい。



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 名前が無いまま、若手だけを応援するために自然と集まった数人の若者たち。そんな仲間内での活動から始まり、最終的に多くの人を巻き込んで歩んできたSULでの3シーズンとJ3での4シーズンの応援活動、改めてお疲れ様。そして、楽しい応援の空間を作ってくれたことを心から感謝したい。たくさんの試合に顔を出せたわけではないけど、めちゃくちゃ楽しかった。本当にありがとう。

lifegoeson7 at 19:00│Comments(0)

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