なぜ俺らがプレミアリーグにこだわるのか? 〜前編〜プレミアリーグ第1クールの5試合を終えて

April 06, 2018

なぜ俺らがプレミアリーグにこだわるのか? 〜後編〜

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前回はガンバユースが高円宮杯プレミアリーグの舞台へ立つまでの経緯を簡単に、且つ色々思い出しながら振り返ったわけですが。今回はその続きとなる後編です。念願悲願のプレミア昇格を果たした後の5シーズンを、簡単に振り返ってみたいと思います。
プレミアに昇格してから戦い抜いた過去5シーズンのうち、私は82試合を現地で見届けてきました。昇格初年度はアウェイをいくつか飛ばしたりしていたんですけどね。それでも、確かに見届けて来れたものがたくさんあります。1試合1試合をピックアップしていくことはもちろんしませんが、今現在に至るまでには歴史の積み重ねだったり変遷は確実に存在します。古参サポーターの戯言ではあるのですが、決して単なる昔話としてではなく、歴史は常に現在へ繋がっていることを感じながら読んでいただけると幸いです。



【2013年】
主なトピックス
・最終順位 7位(7勝2分9敗)
・第8節〜第13節で6連敗
・特にアウェイで苦しむ(2勝1分け6敗)
・1年生起用が多め
・チーム得点王は7ゴールの小川直毅(3年)。2位は6ゴールの高木彰人(1年)

念願のプレミア昇格初年度は、終わってみれば7位でギリギリの残留という苦しんだ1年でした。理由はもちろん様々。まずリーグ戦で初めて発生する遠距離のアウェイ。距離の問題というよりは環境への適応もあったかもしれません。そして先述のように1年生起用が多く、我慢の戦いになったこともあります。睫攵歓諭∋坿歐雋、岩本和希、吉岡裕貴などJY年代3冠世代への「先行投資」は睫擇離繊璽狷眛静世妨修譴討い襪茲Δ法育成組織として結果と成長の両方を求められた成果のあったシーズンだったと言えるものの、苦しい流れを断ち切るまでに時間がかかったという副産物も。もう一つ大きな理由としては、アウェイだけではなくホームでも環境変化への適応を求められたこと。スタジアム建設の影響をモロに受け、ホームの人工芝は使えず。関大高槻Gに始まり、大院大千里山G、J-Greenとジプシー生活を強いられます。ホームゲームが残3試合となった第14節からは第2天然芝練習場での戦いを許されたことも好転に繋がり、結果ラスト5試合を4勝1敗で切り抜けて残留を掴むことになりました。年間単位で苦しんだ世代としては、このシーズンが最も苦しかった世代と言えるかもしれません。

【2014】
主なトピックス
・最終順位 2位(12勝1分5敗)
・引き続き第12節までジプシー生活
・チーム得点王は14ゴールの高木彰人(2年)。2位は8ゴールの妹尾直哉(3年)

前年度に続いてホームゲームでのジプシー生活もありつつ、苦しいシーズンを下級生として過ごした2、3年生世代がその経験を見事に活かして安定した戦いを見せたこの年。Jユース杯及び高校選手権予選中断を迎える第15節まで首位を快走したガンバ(11勝1分3敗)。Jユース杯も順調に勝ち上がって、さぁリーグ優勝へ!と意気込んだラスト3試合。中断明け第16節のホーム京都橘高戦で逆転負けを喰らい、続く翌週のグランパス戦でも相手のホームラストゲームに対する気迫に負け完敗。ここに来ての今季初の連敗が大きく響き、結果2位でリーグを終える事になります。とはいえ優勝したセレッソの勝点は38。2位ガンバ、3位ヴィッセル、4位グランパスが勝点37。いかに混戦の優勝争いだったかはこの数字が物語っていますよね。
ジプシー生活からも秋にようやく解消され、リーグの環境や相手のレベルも見え、リーグ戦での戦いぶりは安定していただけに、終盤の優勝が懸かったシチュエーションでの経験不足が露呈したシーズンでもありました。ただ睫攵歓佑離粥璽訖瑤妨修譴討い襪茲Δ法破壊力を伴ったなんともガンバユースらしいチームだったのが印象深いです。

【2015】
主なトピックス
・最終順位 1位(12勝3分3敗)
・第13節〜第17節という終盤にクリーンシートが集中
・チーム得点王は8ゴールの武田太一(3年)
・攻守にバランスが取れたチームに

苦しい残留争い、終盤までもつれた優勝争いと着実にリーグ戦特有の緊張感ある戦いを経験してこれたガンバユースがようやく一つの結果を掴んだシーズン。市丸・睫收ぢ紊最高学年になり、これまでの経験をすべてぶつけられた結果。裏を返せば、1年次から試合経験ができた選手も多く、結果を出さねばならない世代でもあり、のしかかるプレッシャーはこれまでの世代とは比較できないほどだったはず。前評判はどうしても高くなりがちで警戒もされて。それでも終わってみれば2位に勝点7差をつける、前年度とは違った圧勝のシーズンではありました。ただ、評判通りの強さを見せる事の大変さを間近で見守れたのは、私にとっても良い経験をさせてもらったと今でも思っています。勝って当たり前と呼ばれるチームが、結果を出し続ける事の難しさ。ポジションが1列下がった事も影響していますが、2年連続コンスタントに得点していた睫擇得点ランクにすら入れなかった事は、偶然ではありません。それでもチームとして結果を掴めた事に何より頼もしさを覚えたシーズンでした。

【2016】
主なトピックス
・最終順位 5位(9勝2分7敗)
・U-23始動による影響や宮本体制への戸惑い
・チーム得点王は6ゴールの食野亮太郎(3年)
・昇格初年度同様に下級生も多用

梅津監督がコーチになり、宮本監督体制となったこの年。前年度チャンピオンとして迎えたリーグも序盤の5試合で快調な滑り出しを見せます。何と言っても第4節での0-3からの大逆転ダービー勝利は、いまだに語り継がれる伝説的な戦い。このシーズンもこれまで通りであれば、もしかすると安定した戦いを見せられたんじゃないかと私は思っていますが、U-23始動による影響が見え隠れしていきます。週末ごとに誰かしらがU-23へ行ったり、柱がことごとく抜かれていくのは喜ばしい事ではありつつも、並行して結果を出していくのは簡単な事ではありません。しかも就任1年目の宮本監督による実験要素も強い指導が、プロ選手でもない選手達に馴染むまでも時間がかかりました。コンスタントな得点力を見せ、主将でもあった食野も夏終わりにはU-23専属へ。苦難に次ぐ苦難でしたが、下級生も起用しつつ終わってみれば5位。6位サンガとは勝点差9と大きく水を開け、「上位組」としてリーグを終える事ができました。
とはいえ、このシーズンからはU-23との連携など新たな組織として手探りを続けた1年にもなってしまいました。プレミア残留は余裕をもって果たせたものの、上手く行かない事も多く苦しいシーズンだったと言わざるを得ません。それでも、第14節には残留が確定。最後まで3年生にはのびのびとサッカーをさせてあげられなかったのは今でも心残りですが、苦しんだこのシーズンの経験は、確かに次の世代へと受け継がれていきます。

【2017】
主なトピックス
・最終順位 3位(9勝5分4敗)
・前半戦は勝ちきれない試合が多かった(3勝4分3敗)
・U-23との兼ね合いの中で奮闘
・天候不良が多くガンバに限らず日程変動が大きかった
・チーム得点王は7ゴールの原田烈志(2年)

記憶に新しい昨シーズン。前半9試合と後半9試合で異なる戦いを見せたこの年。勝ちきれない試合が多かった前半戦では、大差をつけてても僅差に迫られたり、追いつかれたり、引っくり返されたり。経験や環境だけにとどまらず、チームとしての未熟さが確かにありました。また、得点力だけを見ても前半戦は14ゴール。1試合平均2ゴールに届かなかった事も響きました。そんな前半戦に対し、後半戦は30ゴール。相手との力量差だけでなく實好監督を含めた、コーチングスタッフの立て直し力が結果に繋がったと言えるでしょう。U-23との選手間移動はさらに激しさを増したにもかかわらずですから。もちろん、前年度に早々と残留を決めてくれたおかげで下級生起用ができ、その成果として"やり繰りを迫られた割には"結果に繋げられたという点に繋がったとも言えるのかもしれません。


このように、過去5シーズンを振り返ってみて改めて感じるのは、確実に次の世代、その次の世代へと受け継がれていっているものが存在しているという事でしょう。選手たちは3年間で卒業していきますし、クラブの環境が変わればそれによって様々な影響も受ける。それでも、脈々と経験は受け継がれていくんですよね。最初の3シーズンは綺麗なサイクルになっているのがわかります。残留→優勝争い→優勝と。そして宮本体制→實好体制でU-23という構造的制約がありつつ試行錯誤を重ねて、難局面を選手とスタッフが一丸となって乗り切って来ました。他所のJクラブやましてや高体連からすれば、小さなサイクルで動いているようにも見えるかもしれません。個人的にも指導者の様変わりっぷりにはとても抵抗があったのも事実です。選手の事だけを見ても、プロ選手へとなるために貴重な時間ですから自分自身のために時間を費やして欲しいもの。でもそんな代々の選手たちが苦難を乗り越えてきてくれたおかげで、今が成り立っているのもまた事実。
育成機関として、一人でも多いプロ選手の輩出は他に代え難き大切な使命です。選手たちの価値を少しでも高めるためにこの舞台が存在していると思いますし、ユース年代の先のサッカー人生にも必ず生きる闘いがここにあると思っています。

さぁ、いよいよ6年目のプレミアリーグでの戦いが間もなく始まろうとしています。今ガンバユースがこのリーグで戦えていることは、これまで何年にも渡って積み上げてきた経験の基にある幸せです。ですが、プレミアで日々戦える事が、もはや日常になってしまっているかもしれません。選手やチームだけでなく、見守るサポーターもこの事は忘れて欲しくないと思っています。「プレミアにいることが当たり前」という考えは一切不要です。どの常連チームであっても、毎年プレミアで戦える事を誇りに戦っています。残るために全力を尽くしてきます。先日更新された監督コメント一覧を見ても、残留を意識した言葉を使っているチームが多いのもその表れ。プレミア参入プレーオフの季節が来ると、いつもあの埼玉でアルビレックスに苦しみ抜いて勝ち上がった日の事を思い出します。あの残酷な戦いは、今後どんな世代にも決して経験して欲しくないです。わずか10チームの中から2チームが降格する熾烈なリーグ戦。残留のためにも優勝の為にも勝点3、勝点1の意味合いは非常に大きいんです。だからこそ、1試合1試合を大切に戦っていきたいと思っています。

きっと今年のチームも志は高いはずだし、期待も込めて書かせてもらえば優勝も目指せるチームだと思っています。リーグ優勝もさることながら、プレミアファイナルでの優勝も狙えるチームであるとも。日本一に手が届けば、旧高円宮杯と併せても初めての高円宮杯獲得。是非とも新しい歴史を作って欲しいです。手が届いたことのない未知の領域へ到達できる可能性を秘めている今年のチームの成長が、今から楽しみでなりません。一方で、何が起こるかわからない戦いの連続でもあり。上手く行かない事、苦しみもがくことも多々あるはず。思うように成績がついてこないこともあるかもしれない。それでも自分の事、仲間の事を信じて、ガンバユースの選手達には目一杯戦って欲しいと願っています!


<高円宮杯 JFA U-18 サッカープレミアリーグ2018 WEST 開幕戦>
ガンバ大阪ユースv名古屋グランパスU-18
日時:4/8(日)10:30〜
会場:ヤンマースタジアム長居


lifegoeson7 at 23:55│Comments(0) ’18ユース 

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