2017年度ガンバ大阪ユース卒団メンバーへなぜ俺らがプレミアリーグにこだわるのか? 〜後編〜

April 04, 2018

なぜ俺らがプレミアリーグにこだわるのか? 〜前編〜

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唐突に書きたくなったので、思いの丈を綴ることにしてみました。タイトルの差すプレミアリーグはもちろん、高円宮杯U-18プレミアリーグの事。昨今のユース年代ウォッチャーにとってプレミアの存在はすっかり定着し、毎シーズン選手たちの成長と発見を日常的に見守ることができます。プレミアリーグ創立前の高円宮杯全日本ユース選手権も、大会形式は異なれど今と同じようにユース年代最高峰の大会として君臨していましたが。
ガンバユースに目線を移すと、昨今のU-23チーム保有の流れからユースに関心を持つ人は増える一方で、毎試合どういう試合があるのか試合の位置付けを理解してもらっているほどには至っていないような気もしています。プレミアだけでなく、クラ選だってJユース杯だって大事な大会ではあります。しかしながらプレミアに関しては、このステージに立つまでに沢山のドラマがあり、多くのOB選手達の力によって今現在に受け継がれている流れがあります。この事は、応援する側だけではなく、これから新たなシーズンを戦う選手達にもできれば知っていて欲しいとも思ったり。もちろんロッカールームなどで日常的に受け継がれていることもあるかとは思うけども…ファン目線の思いを伝えてみようと思うに至りました。

まもなく開幕する高円宮杯プレミアリーグ、その舞台にガンバユースが立つまでの経緯を今回の「前編」として触れるとともに、昨年度2017年シーズンまでを「後編」として振り返っていきたいと思います。



〇オリジナル10
オリ10(オリテン)と聞けば思い浮かぶのは、Jリーグ創設メンバーの事ではないでしょうか。ガンバもその一つであり、オリ10メンバーであることは誇りの一つでもあると言って差し支えないでしょう。なぜ誇りに思えるのかと問われれば、”歴史とずっと共にしてきたから”かもしれません。では後発クラブにはそれに代わる誇りが無いのかと問われれば、きっとあるのだと思います。私は当事者ではないので何かを特定できるワケではないですが。クラブが設立された時の波乱、本拠地が定まるまでの経緯等…上げればキリがない色んなドラマがあったはずです。実は高円宮杯プレミアリーグ(以下プレミア)はリーグ設立(2011年度からスタート)にあたり、東西10チームが設立直前の各地域での成績によって選抜される形で創立メンバーに選ばれました。WESTは以下10チーム。

・名古屋グランパス
・富山第一高校
・京都サンガ
・セレッソ大阪
・サンフレッチェ広島
・広島観音高校
・立正大淞南高校
・愛媛FC
・東福岡高校
・アビスパ福岡

今現在から見ればかなり新鮮なラインナップという印象もあるのではないでしょうか。私もこの当時はユース年代にハマりきる手前。リアルタイムで成り行きを見届けていなかったので、こうして改めて見ると新鮮です。そして、ガンバの名前もありません。
どうしてプレミア設立初年度に入れなかったのかは…前年の2010年度シーズンをプリンスリーグ関西2部(当時)で過ごしていたからでしょう。ここに入れなかったことを悔しく思ったのは記憶しています。なんせ、この年代に力を入れて引っ張ってきた自負もガンバにありましたから。サンフレッチェがいるのになぜガンバが居ないのかと…。
こうしてオリジナル10になれなかったガンバは、新しい大会に参加できず一つ下のカテゴリー、プリンスリーグ関西(2部から昇格し2011年度は1部)での戦いを余儀なくされてしまいます。

〇プリンスリーグからの"脱出"
関西での戦いにおいて突っ走らなければいけなくなったわけですが、道のりは平坦ではありません。プリンス関西2部からの昇格組として戦った2011年度はヴィッセル神戸U-18に次ぐ2位フィニッシュ。当時は1位にのみプレミア参入戦参加権利が与えられたため、またも悔しい思いをすることになります。ちなみにヴィッセルは参入戦で勝利し、2012年度からのプレミア参戦権を掴むことに。よって、ガンバユースが唯一関西に取り残された存在となったのでした。
この状況には非常に危機感を覚えました。やはり選手には高いレベルで戦って欲しいし、ひいてはそれがより高いレベルの選手をトップに送り込むための近道の一つだったのは間違いなくて。育成年代の人材確保という側面でも、当時は危機感が強まりました。
そんな中で迎えた2012年。プレミアへの昇格はもはや至上命題。ユースの選手にとって、本来はプロ昇格やタイトル奪取こそが目指すべき場所であるのに対し、クラブの命運も背負わせなければいけない状況は心苦しいところであったのも事実。でも、いつかどこかの世代で掴んでもらいたかった舞台。今年こそは…と臨んだ2012シーズン、プリンス関西1部では三浦弦太率いる大阪桐蔭とデッドヒートを繰り広げつつ、勝利を重ねてリーグの主導権を握り続けました。大阪桐蔭とは最初の対戦で大敗を喫しており、リーグ最終節に大阪桐蔭との直接対決が組まれていたことを考えても、そこまでには昇格を決めておきたかったガンバ。結果的に、大阪桐蔭が終盤に失速した事もあり、最終節の1試合前に念願のプリンス関西1部優勝を決める事が出来たのでした。

〇遥かなるプレミアリーグ
2012年ガンバユースも色んな選手が公式戦を経験したわけですが、この年に最もベストメンバーと呼べたのはこんな顔ぶれだったと記憶しています。
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そして正にこのメンバーで戦ったのが、プレミアリーグ参入戦。オリ10に入れず、プリンス関西でも後塵を拝す格好となっていたガンバユースにとって、念願の戦い。勝てばプレミア、負ければ関西残留。プレミアへの挑戦権を勝ち取るだけでも大変なのに、当時は1試合で命運を決めてしまう残酷な戦いが、このプレミア参入戦でした。この試合の詳しいマッチレビューを読んだことが無いという方は、弊ブログのこちらのエントリから是非。
今このエントリを読み返しても、退場による数的不利、絶対的支柱である主将の負傷交代、息詰まる試合展開。加えて、この試合だけで来年1年間のステージが決まってしまう緊張感…後にも先にもこの時ほど緊張したまま見守った試合は、いまだにありません。ファン視点でハッキリ言ってしまえば、二度と経験したくない試合。あんな思いは誰にもして欲しくないし、絶対に戻ってはいけないところです。

〇受け継いでいくという事
上の布陣を見ても真っ先に思うのはこの試合に出ていた3年生達の気迫です。毎年最高学年の選手たちの気持ちに触れる事が当たり前の生活になっていますが、それを初めて目の当たりにしたのが、私にとってこの世代の3年生達でした。自分たちがプレミアの舞台に立てるわけではないけれど、当時の3年生は後輩たちのために一心不乱に戦い続けてプレミア参入権を勝ち取ってくれました。プレミア参入決定の瞬間の光景は、目に焼き付いて離れません。そして改めて強く思うのは、この舞台に立てるまでの苦難を少しでも知る立場として、この舞台に居続ける事にはこだわっていきたいということ。まだプレミアから降格した経験はないけれど、もし降格をしてしまえばその時の最高学年の選手は、忘れる事の出来ない傷を負うことになるでしょう。そして、次に最高学年になる世代も昇格が至上命題になる重責も背負うことに。この二つだけは絶対に避けなければならないんです。
学年問わず今ユースでプレーしている選手には、あまりピンと来ないことかもしれません。自分自身にも自信があるだろうし、プライドもあるはず。上だけを見てサッカーに打ち込んでいられる環境にあると思うから。でも、今現在の環境があるのは先輩達のおかげ。直接触れ合ってきた先輩から、名前しか知らないような先輩まで、脈々と受け継がれてきたものがあるから、今があるんです。
横一線で始まるリーグ戦だし、優勝を目指すのは大前提。残留の事など最初から考える必要はないんだけれど、とても大事な舞台で日々戦えているという事は、選手だけでなく見守る側も知っておいてもらえると、心強いなと思う次第です。


後編は、プレミア昇格後から昨シーズンまでをザックリと振り返ってみたいと思います。

lifegoeson7 at 23:55│Comments(0) ’18ユース 

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