【ユース】第41回日本クラブユース選手権(U-18)大会 グループステージ第2日 vsジュビロ磐田U-182017年度ガンバ大阪ユース卒団メンバーへ

November 03, 2017

【ユース】2017Jユースカップ 3回戦 vs名古屋グランパスU-18

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“雨中の激闘”と言葉にするのは簡単で、ましてやその一言で済ませてしまうのはもっと簡単だと思う。でもどうしても、この試合の事は一人でも多くのガンバファンに知っておいてもらいたいかったし、知ってもらえたらもっとガンバのアカデミーに属する選手の事も、誇らしく思ってもらえるのではないか。そして何より、私自身がこの試合の事は書き記しておきたかった。それほどまでに、心と魂を揺さぶられる試合でした。
えてして、悪天候の中やコンディションの悪い環境での試合ほど熱戦になるもの。負ければ終わりの一発勝負だからこその緊張感が重なり、凄まじい試合となりました。

相手はプリンスリーグ東海首位グランパス。コンディションは相手も同じだから、と試合前にはよく言いがちなフレーズではあるが、こちとら3週連続(程度に違いはあれど)の水没人工芝での戦い。正直、”雨中の激闘”の経験値の違いから、試合は優位に運べるんじゃないかと戦前は予想していた。しかしながら、思いもよらず白熱した闘いになったのでした。



ガンバ大阪ユース 2-1 名古屋グランパスU-18
at時之栖スポーツセンター裾野グラウンド(E2人工芝)
得点:(ガンバ)’31宮脇和輝、’45+1原田烈志 (グランパス)’55菅原由勢

ずぶぬれ覚悟での観戦で、携帯も手元に持たなかったためTwitterではフォーメーション図をアップしなかったのですが、満を持して(笑)こちらには入れておきます。夏のクラ選以降のガンバユースは中盤をダイヤ型に配置した形を多用。特に3年生で守備を固め、攻撃的ポジションを下級生で並べる傾向にあります。周知のようにU-23との兼ね合いによりメンバーの入れ替わりは頻繁にあるのですが、夏以降はこの形が多いですね。今回はU-23に戦列復帰したメンバーも多くなったため、岩本と奥野も時之栖に帯同。このような並びでした。
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対するグランパスは、奥野と共にU-17W杯でも活躍した右サイドの菅原など世代別代表を経験した選手もおり、プレミアにいても遜色のない顔ぶれでした。やはり菅原の存在はガンバも意識したのかなと思うところがこの布陣でも読み取れます。梅津はここのところ3枚並ぶ中盤の右を担っていましたが、今回は臼井と左サイドで相手のストロングポイントである右サイドを封じにかかります。

夜からの猛烈な雨により、試合開始時点でほぼ水没するピッチの中KO。スタートから両チーム当然のように、ロングボールの応酬となります。前週のホームでのモンテディオ戦や前々週のプレミアアウェイ阪南大高戦と、雨の人工芝を経験してきたガンバだけにスムーズに試合に入れるかと思ったものの、予想以上のピッチの悪さに手こずります。なんせ過去2週はそれでもボールを繋いでサッカーができたものの、ここではそれが許されず。冒頭からとにかくロングボールと割り切ったグランパスと、どれぐらい自分達のやり慣れた形が出せるか探ったガンバの違いが、立ち上がりの違いには表れたと思います。グランパスのロングボールは、前線のアタッカーに極力高い位置でドリブルで仕掛けようとする攻撃手段として。一方のガンバは、守ってからクリアボールとしてのロングボール。上手く行けば原田や宮脇の飛び出しからカウンターへ繋げられればというロングボールでした。
陣取り合戦のように、どちらがいかにゴール前へ進めるか。あわよくばCK・FK・PKを得られるか。根競べのようなロングボールの応酬が続いた前半。あわやグランパスに先制を許しそうな場面もあった中、雨によって助けられる場面も。しかし、先にスコアを動かしたのは…ガンバでした。31分。左サイドへ出た、やはり大きなロングボールから。抜け出した原田のクロスを、”ワッキー”こと宮脇が巧みなヘディングシュート。これにより、待望の先制点を奪います。高めのクロスに対して、叩きつけてしまってボールが止まらないように、結果的には浮かしたヘディングになったのも得点に繋がったと言えるでしょう。どちらかというとグランパスがロングボールと、エリア内での仕掛けでガンバ守備陣を手こずらせていただけに、大きな価値のある先制点でした。
ガンバ先制後も一進一退で陣取り合戦の様相は変わらず、どちらがゴール前へ近づけるかという戦いが続きます。そんな中でのアクシデント。相手セットプレーの流れから中島が負傷。交代を余儀なくされ、足立(丈)が投入されます。当たりに強くて読みも良く、空中戦での強さとフィードもある中島の交代は誤算。しかし交代で使えるのがU-23での経験も豊富な足立(丈)というのも、贅沢な話です。
そんな中、次にスコアを動かしたのもガンバ。前半は1点リードで終えられればというAT内。またもロングボールから抜け出した原田が粘って運ぶと、左足で中へクロス…と思いきや、絶妙な弧を描いてボールはファーサイドネットへ吸い込まれます。実際のところはクロスだったのか、はたまた狙いすました芸術点の高いゴールなのかは今は定かではありませんが、前半終了間近という時間帯と言い、強いられるサッカーの中身から見ても、前半で2得点できたことは非常に大きかったと思います。宮脇に続き、大きな価値のあるゴールでした。これで原田はクラ選以後からAチームで出るようになって8ゴール目。UNSTOPPABLE!!!

降りしきる雨は突然小雨になったかと思えば、「今のは嘘です!」と言わんばかりにすぐまた暴力的な雨になったりとめまぐるしいもの。時折小雨になったからと言ってコンディションが良くなるわけもなく、引き続き地上戦を避けた戦いが後半も続きます。

「2-0は危険なスコア」というフレーズは嫌いだけど、この日の展開なら2点は大きなアドバンテージだと考えていました。しかしながら後半10分、早くもグランパスの当初の思惑通りにエリア内での仕掛けからPKを与えてしまいます。キッカーは先述の菅原。守備のオールマイティさが売りで尚且つまだ2年生でありながらここでキッカーに任される当たり、大黒柱なんでしょう。左隅へ鋭く低い強めに蹴られたキックに桑原はしっかり反応するも、ボールはポストをかすめてゴールイン。一点を返されます。桑原は完全にコース、スピードに対応できていただけに悔しかったはず。でも、相手を褒めるしかないキックでした。
1点を返されてからの時間帯は雨が弱まる事も多くなり、空中戦・地上戦共に激しさが増します。特に前半以上に守勢に回ることが多くなったガンバ。要因としては、クリアボールがなかなか前線に届けられなかった事か。雨も含みボールが重くなった事もあるのか、なかなか深くまで届かず。攻撃を繰り返し受けるも守備陣は跳ね返し続けます。岸田、足立(丈)の両CBと奥井、臼井の最終ラインが失点こそ許さないものの、セットプレーは前半以上に与えてしまっていた印象。キックの精度のあるアンカー山下や奥野がロングボールを蹴っても、蹴りだす位置が低いため攻撃に繋げられなかったのはもどかしかった。
ここにきて、守備陣と攻撃陣に乖離が見られたガンバ。テコ入れすべく岩本・原田・宮脇を順次、丹羽・森永・塚元へと変えて攻守のバランスを保とうと實好監督はカードを切っていきます。その甲斐もあり、後方から掻き出されるボールも掻き出すだけでなく、攻撃にも転じられるように。丹羽が高い位置でボールキープをして重心の下がったチームを前から引っ張れば、塚元は献身的に最前線から相手DFラインへのプレッシャーを強めて助けてくれます。森永を加えた4人の守備的中盤も、我慢を重ねつつスキを見ては攻撃に転じようと仕事に集中していました。できれば追加点を取りたいものの、なかなか思うようにはいかず。それでも逃げ切れられればと残り時間を気にするようになった、後半のAT内。痛恨のPK献上。確かに両チームが凄まじい戦いを繰り広げていたけれど、この「演出」はあんまりじゃないかと叫びたくなる仕打ち。完全に納得できるようなPK判定でも無かったのが、余計に堪えました。

正に、絶体絶命。

キッカーはまたしても菅原。鋭く低い弾道で今度は右隅へ蹴ったものの、1点目ほど厳しいコースでは無かった事で、完全に読んでいた桑原の真正面へ。水しぶきと共にCKへと逃れるビッグセーブをこの場面で桑原が披露!!守り切りたい選手皆が桑原の元へ集まって讃えつつも、まだまだ続くCKのピンチ。ゴール前の混戦はもう何が起こっても不思議じゃないカオスっぷり。掻き出したボールも、疲れで飛ばず拾われて。それでも2度目のゴールは割らせず、ガンバがこれぞ正に”雨中の激闘”を制しました。
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そりゃみんな泣くって、こんな戦いでこんな終わり方したら(笑)私は泣くよりもニヤニヤしちゃってて、完全に変な人でしたが。

それにしても、PKセーブ…すごかった。皆で勝った試合であり、一人ずつ名前挙げて讃えたいぐらい。でもやっぱり桑原のセーブはスーパーなものでした。3年生GKの底力を見せつけてもらいました。本当にありがとう!冒頭の写真みたいに吠えてる姿、最高に超カッコ良かった!

兼々、Jユースカップは3年生の力が大きな大会だと、これまでの大会を見てきて感じています。いつだって3年生がチームを引っ張って戦う姿に胸を打たされ続けてきました。それが1年の内最後に戦うこの大会では顕著です。この試合に至っては、雨にさえぎられても、泥水浴びても、ボールが動かなくても、ただただ勝ちたい一心で戦い抜いてくれました。3年生自身や、そんな3年生に引っ張られた下級生含めガンバユースの選手たちは、ここまで体張ってファイトできるんです。ガンバのために、仲間のために戦える素晴らしい選手たちです。これは本当に強調しておきたい。

この勝利によって、ベスト8に駒を進めたガンバ。劇的な勝ち方というのもあるけど、この勝利でもっとギヤを加速させたい。このチームはもっとやれる、まだまだ上を目指せる。何よりこのチームをもっと見たい、まだまだ成長させたい。その機会を1試合でも多く作るためにも、勝ち上がりたいって心の底から思います。選手達にも、まだまだこのチームで結果出し続けたいって貪欲に思って欲しいな。次のNACK5では、さらに皆が輝ける試合になると信じています。そして、新たなヒーローの登場もどしどし待っています。相手がどこであれ、仲間と皆でやってやろう。

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最後に、今回実はグランパスサポーターの方から写真をいただきました。その一部を使用させていただいています。本当にありがとうございました。グランパスとはもっとコンディションの良い時に、真っ向から戦いたかった。勝っても負けても、いつも内容が濃いから。来年はプレミアか他の大会かわからないけど、また対戦できるのを楽しみにしています。


lifegoeson7 at 00:00│Comments(0) '17ユース 

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