July 29, 2014

【ユース】第38回日本クラブユース選手権(U-18)大会 1次ラウンド第3日 vs横浜Fマリノスユース

IMG_0019

 金曜日の夜、残業しながら悩んでいたクラ選観戦。ギリギリまで悩み抜いた末、気付けば高崎の宿を予約してしまっていた私。土曜日も仕事があったけど、どうにかできる。じゃあ前泊で行こうと決めました。土曜出勤を午前中いっぱいで切り上げ、自宅を経由し急いで新大阪へ。どうせ行くなら楽しんじゃえと、高崎へ向かう前に埼玉でガンバサポと久々の再会を果たすなど有意義に時間を使ってみたり。そして土曜23時に高崎に到着。寝て起きれば、もうクラ選はすぐそこ。テンションが抑えられるワケがなく。ハイテンションで1人高崎の夜を終えたのでした。

 というわけで、初めてのクラ選本大会遠征をしてきました。グループステージ突破を懸けた、マリノスユースとの大事な試合。勝てばもちろん突破、勝てなくても突破できる条件ではあったけど、シンプルに勝てばいい。それだけ。マリノスと言えば昨年のクラ選準決勝で負けた相手。同じ大会でまたやられてたまるか。勝って喜ぶ姿が見たい、その一心でした。
想定外の事もたくさん起きた試合でしたが、行って本当に良かったと思える遠征になりました。



横浜Fマリノスユース 1−2 ガンバ大阪ユース [公式記録
@前橋市下増田多目的運動広場
得点者:(マリノス)'75和田昌士 (ガンバ)'44・'59平尾壮


 群馬への遠征の決め手になった理由が、実はもう一つ理由がありました。 それは、下増田という土地への好奇心。Jヴィレッジが使えなくなってからというもの、ユースファンにとっての"夏フェス"は福島から群馬へと移り変わりました。そんな中でも下増田は、まぁある種いわくつきの開催地でした。何せ暑い。ただでさえ最高気温の記録をしょっちゅう叩き出す群馬県ですが、クラ選の試合会場はどこも灼熱地獄。ただこの下増田は、移転当初は色々問題があったそうで。群馬開催4回目ともなればかなり改善しただろうという気持ちと、ただでは帰らせてくれない何かがあるんじゃないのかという、怖いもの見たさ的好奇心もあって、ガンバユースが初めて下増田に乗り込んだこの機会に行こうと決めたのでした。
それにしても、聞いていた通りの暑さ。それでも本領発揮というほどではなかったそうですが、それでも9時には30度を越えていたのは感心すらしてしまいそうになっていたり。 ガンバが試合を始める昼前にはどうなってしまうのか、武者震いをしていたのは言うまでもありません。

 しかし武者震いは下増田にだけしていたわけではありません。重要な試合だという意識から来るものでもあったのでしょう。2試合終えて首位のガンバは勝てば文句なし、引き分けでも勝ち上がれる条件でした。でもそういう時こそ勝ちだけを目指せる選手こそプロになれるはず。貪欲に勝ちを求める姿勢を磨けるいい機会。楽しみで仕方ない一戦です。
グングン上がる気温と共に試合への準備もこなし、待ち望んだ「俺のクラ選」がいよいよ幕を開けます。ガンバのスタメンは 、主将の林瑞輝を筆頭に馴染みの顔が並ぶ。右サイドには負傷から吉村弦が復帰。松岡秀平と前谷崇博とCBを組み、初瀬亮は左サイドを制圧にかかります。ボランチは嫁阪翔太と市丸瑞希の不動のコンビ。攻撃的な中盤には10番岩本和希と1年堂安律が入り、2トップは平尾壮と睫攵歓佑離─璽好灰鵐咾君臨します。

前半は精彩を欠く場面もあったが、後半はさすがのプレーを見せた岩本和希。

 誰が出ても今年はある程度のクオリティが出せるガンバ。夏にかけて少しずつ層の厚みが増してきました。そんなガンバは立ち上がりこそ落ち着いた入りを見せ、主導権を握りそうな気配を漂わせていました。しかし、弱まらない日射しに集中力と体力を奪われたのか、パス回しにブレが見られ厚みのある攻撃を繰り出せません。パスワークで翻弄しようとワンツーを狙ったりスルーを狙ったりするものの、相手に奪われるなどリズムを奪えずジリジリと自陣に追いやられていきました。決定機も相手の方が先に作り出せていたし、失点を覚悟する場面も。しかし、GKの林が抜群のセーブを見せてチームを救えば、その林ですら破られたシュートに対して、カバーに入った初瀬がゴールライン上で防いでくれるなど、高い守備意識を見せて最後は割らせません。このあたりに今年のチームの逞しさと粘り強さが垣間見えます。今年のチームはよく粘りを見せてくれます。GK含めた守備陣の成長は、今年のチームのセールスポイントと呼べます。そのガンバ守備陣相手にバイタルエリアから何度も切り込みにかかってくるマリノス攻撃陣。手に汗握る緊迫感が下増田を包んでいました。ちなみにガンバにチャンスがあったのかと言うと・・・すぐに思い出せない辺りなかなかチャンスは生み出せていなかったということでしょう。見ていてもどかしいパスミスも散見されたし、相手の守備もハードでリズムを作れなかったですね。ただ、守備陣は引き締まっていたし、よく我慢できていたと思います。 一方で特にガンバの右サイドを再三狙われていて、そこを破られることが多かったのも事実。復帰した手の吉村のところはかなり狙われていたと思います。

ライン上でのクリアで危機を救うなど、大車輪の活躍だった初瀬亮。

 マリノス優位で進む前半、このままスコアレスで折り返せば十分だろうと思い始めていた矢先に、エリア内でのファウルを取られPKを献上してしまうガンバ。前半終了間際だっただけに、不運でした。このPKに対して、主将である林はまさに威風堂々とした面持ちでキッカーを凝視します。驚異的なセーブ連発でも涼しい顔の林。その林が、より冷静さな眼差しのまま迎えたこのPK。今思えば、この時点で勝っていましたね。林はキッカーのシュートがここに来るよと予知していたように、ボールの弾道が向かう先へ倒れこみます。完璧にブロックしたそのボールはこぼれますが、押し込もうとした相手のシュートもバーの上を越え絶体絶命のピンチを切り抜けます。もう叫ぶしか出来ませんね、こんな場面を見せられると。「俺たちには瑞輝がいる」マリノスとの違いは、そういうことだったのではないでしょうか。本当に素晴らしいセーブでした。
前半をスコアレスで切り抜けたガンバ、後半は林を男にするためにもガンガン攻めて欲しいところです。

"俺たちには瑞輝がいる"頼もしすぎる我らがキャプテン林瑞輝。

 そんな林のセーブに酔いしれている頃、上空では異常な速さで雨雲が発達。これは・・・"来るな"と悟った数分後。信じられないような暴風が吹き荒れ、たちまち下増田は嵐の様相を呈します。両チームサポ、両チームご父兄、ベンチ外の選手などが日よけテントを支え、飛ばされないようにしがみつきます。そして襲い掛かる雨。暴風のせいで、大粒の雨に叩きつけられると、思わず「痛い!」と声を突いて出てしまうような強烈なものでした。これは何かの罰ゲームか。それとも、暑さだけではなく嵐も起こせるんだぜと下増田が調子に乗ったのか。いやはや、本当に強烈な嵐でした。もちろん試合は中断に。結果的にハーフタイムは1時間続くことに。

 穏やかな風を浴びると、寒さを覚えるほどのずぶ濡れ。下増田とはこれほどの凶悪な面を持っていたのか・・・体力の消耗が普段の何倍にもなりましたが、試合は無事再開。おかげでサッカーをやるには悪くないコンディションに(ピッチに水が浮かなかったことは不幸中の幸いでした)。先ほどの嵐が、どちらにとっての恵みの雨となるのか・・・
 このコンディションの変化を先に生かしたのはガンバでした。1時間のハーフタイム効果もあっただろうけども、立ち上がりからペースを手繰り寄せると、どんどんボールが回るようになります。特に市丸、嫁阪が生かせなかった前半とは違い、この2人がガンバを操ったことでペースを掴みます。それに呼応するかのように岩本と堂安が華麗なボール捌きで相手を翻弄。ワンタッチ、ツータッチでプレスを掻い潜り、平尾と睫擇鮗在に操っていきます。すると44分(1次ラウンドは40分ハーフ)、堂安からのパスに抜け出した平尾がスピードに乗って相手を切り崩してゴール!待望の先制点をもぎ取ることに成功します。

この日もう一人のヒーローは、2ゴールの平尾壮。頼りがいのある男だ。

小気味良い崩しからゴールに至った後半のこの立ち上がりで、試合の流れはガンバへ。得点後はさらに面白いようにパスが回ります。例え奪われても、市丸の読みの良さとコンタクトプレーを厭わない姿勢で、相手からすると嫌なプレッシャーとなるような守備で相手に自由を与えません。市丸の攻撃センスもさることながら、守備力もいよいよ鬼のような凄みを見せ始めてきました。もうたまりません。リズムを掴んだガンバは縦に速くショートカウンターも織り交ぜながら、マリノスゴールを脅かし続けます。すると59分、今度は右サイドに流れた睫擇寮泙衒屬靴鬚泙燭睚身が流し込み、2点のリードを奪います。見ていた側からは、ゴール奥側に当たって跳ね返ったのが、ポストに当たったように見えたのですが、実際にはゴールイン。みんなが慶んでる様子を見てゴールだと気付いたのはご愛嬌。後半に入って以降、攻撃の手を緩めなかったガンバが追加点をモノにしたことで、試合の流れは完全にガンバのものへとなります。

強烈な存在感はさすがの一言。更なる変貌が期待される市丸瑞希。

 この辺になると、なんかもう必死に応援していて冷静に見れていない分、記憶も途切れがち。以前のようにメモりながら観るスタンスを少し変えただけでこの有様。すみません。このあと1点は返されるものの2-1でガンバが逃げ切ります。1週間前の富一戦もそうでしたし、その前のグランパス戦は終了間際の逆転劇でしたが、とにかく今年のチームは粘り強いし諦めない逞しさを見につけてこれています。これは本当に嬉しいことです。勝っても負けてても、戦況を分析して実際にプレーで、ゴールで勝利を手繰り寄せられるのだから、たいしたものです。そして、きっちり主将・林瑞輝を男にしてくれました。キャプテンがチームを救い、チームがキャプテンを男にした1戦。なんて素敵なんだろう・・・。

後半から入った選手達も持ち味を発揮。山拓海もその1人。


得点こそ無かったものの、守備に突破にと随所に良さを出した睫攵歓諭

 マリノスに昨年の雪辱を晴らし、無事1次ラウンドを首位通過したガンバユース。抽選の結果ベスト16ではアントラーズユースとの対戦に。この下増田でのマリノス戦翌日に行われたそのアントラーズ戦も、4-2というTheガンバスコアで快勝。アントラーズを下し、ベスト8に駒を進めました。

 酷暑と嵐の下増田を経験できたことは、私にとっても良かったこと。でももう行きたくない!そう思わせるには十分な下増田遠征でした。何よりガンバユースの良いところがたくさん観れたのが何よりの宝。できればまだまだこのチームで試合をして欲しい。だからこそ、頂点を目指して欲しいと心から願います。まずはベスト8。水曜日11:30〜前橋総合グラウンドでJFAアカデミー福島との初対戦が控えています。横浜へ辿りつく為の最後の群馬での戦い。暑さと連戦で体力・精神力共に追い込まれているかもしれないけど、一歩一歩、一瞬一瞬を大切に戦って欲しいと願います。あわよくば・・・・僕らを決勝に連れて行ってくれたら嬉しいです(笑)

ということで、またさらにガンバユースを誇らしく思えた下増田遠征でした。 

 

lifegoeson7 at 00:30│Comments(0)TrackBack(0) '14ユース 

トラックバックURL

コメントする

名前
URL
 
  絵文字