July 21, 2014

【ユース】高円宮杯U-18サッカーリーグ2014 プレミアリーグWEST第9節 vs富山第一高校

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 京都橘に大勝、グランパスにはアディショナルタイムでの劇的なゴールによる逆転勝利と勢いに乗っているガンバユース。adidas杯(クラ選U-18)で頂点を目指す上でも勢いを維持したいところ。クラ選を前に中断に入るプレミアリーグ前半戦最後の試合は、富山第一高校とのアウェイ戦に。富山第一と言えば1月の高校選手権で全国制覇を成し遂げた名門校の一つ。劇的な決勝戦のシーンは、今も記憶に新しいところですよね。その富山第一の本拠地に乗り込んでの一戦となりました。

 昨年は同じ場所で苦汁を舐めたガンバですが、今年は同じ思いをしたくないところ。春の東福岡に続き、遠征第2弾として富山に行ってきました。名門校訪問はプレミアでの楽しみの一つ。名選手が育ち、これからのスターの卵がいるかもしれないところへ乗り込めるのもプレミアリーグの醍醐味ですね。ということで、気合い十分で富山第一高校へ乗り込みました。



富山第一高校 1−2 ガンバ大阪ユース [公式記録]
@富山第一高校サッカーグラウンド
得点者:(富山第一)'79中島亘輝(ガンバ)'33前谷崇博、'43妹尾直哉


 富山行きへ向かう車に同乗させていただき、初めて踏み入れた富山県。前日から豪雨に見舞われたところもあったようですが、着いた時には快晴。暑さに苦しみそうな日差しが降り注いでいました。11時キックオフとは言え、総力戦の予感が漂います。
 試合会場へ到着し、スタメンを確認。代表帯同の睫攵歓佑肇汽好撻鵐轡腑鵑僚蘋ノ式奮阿砲癲吉岡裕貴、嫁阪翔太と言ったこれまでスタメン定着していたメンバーがベンチへ回っていました。結果的にスタメンは林瑞輝;山中海斗、松岡秀平、前谷崇博、園部凌平;山拓海、市丸瑞希;堂安律、岩本和希;平尾壮、妹尾直哉という11人に。

 富山第一のたくさんのご父兄やファン、控え部員による応援が繰り広げられるアウェイの環境の中、試合は始まります。正直なところ、立ち上がりから地の利を生かして富山にある程度押される展開もあるだろうなと思っていたのですが、蓋を開けてみればそんなことはなかったですね。富山は速攻狙いにウェイトが置かれすぎているような印象が残っています。なのでガンバの攻撃をある程度受けに回ることを選択したような立ち上がりに。よってガンバが試合をコントロールしていくようになります。その流れを牽引していたのは、ガンバの前線4人衆。堂安、岩本、妹尾、平尾の4人は自在に動いてパスを繋げていきます。そうかと思えば、2トップに入っている2人はスピード勝負で仕掛けていくことも忘れておらず、相手を押し込んでいっていました。妹尾もだいぶトップコンディションに戻ってきているようで、鋭い切り込みを見せてくれていました。また平尾は相変わらず献身的な守備で前線から相手の自由を奪っていきます。平尾の守備意識は本当に守備陣を助けているだろうなと素人目に見てもわかる奮闘ぶりでした。

最前線でチームのために走りまくる平尾壮の姿には、いつも胸を打たれる。

 前の4人が自在にパスを繋げるようになってくると、プレーエリアもどんどん前に。富山守備陣を自陣に張り付かせ、息苦しいサッカーへと追いやります。そこで際立ってくるのがボランチの2人。苦し紛れのクリアボールを拾うわ拾うわで、息をつく余裕を与えません。この日の市丸は攻撃性よりも守備意識で目立っていた印象が強いですね。飄々とボールを狩る、という感じではなくハードなディフェンスで相手の攻撃の芽を潰していました。どちらかというと高い位置で攻撃に絡むことも多い選手ですが、ことこの試合の前半なんかは怒涛の守備が光っていました。一方攻撃面で前線4人と相乗効果を高められていたのが、山。ボール捌きが的確で、攻め上がって攻撃に厚みを加えていたのも山の方が割合が多かったのではないでしょうか。タメも作れるので、彼のところでボールが落ち着いて、2次3次攻撃へと繋げられていたと感じました。市丸が守備に比重を置き山が攻撃を助けるというシンプルな組み合わせは見ていて心強かったし、嫁阪が出ている時とは異なるガンバになるんだなと改めて思いました。短期決戦のクラ選が控えるこの段階で、オプションが増やせているのは良い傾向ですよね。

中盤で攻守において見事なハンドル捌きを披露した、山拓海。

 良い流れで試合を進められていたガンバが試合を動かしたのは33分。堂安が左足で蹴ったゴールへ向かうボールに対して、ドンピシャのタイミングで合わせたのはCBの前谷。守備の柱が決めた待望の先制点に、この会場にいるガンバに関わる全ての人が沸き上がります。良いシーンだったなぁとしみじみしてしまいます。さらにこの得点から勢いづくガンバ。平尾や堂安が積極的に仕掛けて攻撃の手を緩めないガンバが富山を追い詰めると、前半終了間際に今度は妹尾が相手と競り合いながらこぼれ玉を押し込み2点差に。時間帯もよく、ますますガンバが勢いづく展開で、前半を終えます。

魂のヘディングで先制点を生み出した前谷を、皆で祝福する。
 
 後半は、ホームでリードを許した富山がペースを手繰り寄せようと、前半には見られなかったアグレッシブさを取り戻してガンバに襲い掛かります。ガンバとしてはリードもあるし、慌てずに試合に入りたいだけに立ち上がりは特に集中した守備を披露していました。守備陣について触れておくと、この試合は吉村弦の負傷、初瀬のサスペンション、吉岡をベンチに回したという事もあり連携の積み重ねとしてはそんなに多くない組み合わせでした。しかしながら全員の守備意識もさることながら、持ち味を発揮した守備が出来ていたことに好印象。山中はまだまだコンバート段階ではありますが、不慣れさも日に日に見られなくなってきて堂々としたプレーぶりが見られるようになりました。初瀬の代わりとなった園部も、初瀬とは異なるテクニック満載のプレーで相手を翻弄。サイドライン際に追いやられてもかわせたり、それを掻い潜るパス出しが出来るので、チームのバランスを崩すことなく局面を切り抜けていたのがこれまた好印象。園部の素晴らしさは、テクニックの高さをどのポジションでも如何なく発揮できるところ。玉際でも強さを見せられるようになったし、見ていて面白いサイドのスペシャリストです。そんな園部を含め、個性の異なるサイドバックが揃っているのが今年のガンバ。一方でCBはここまで前谷と吉岡で組む試合がかなり多いのですが、この試合で松岡もCB争いに殴りこみをかけるであろう活躍を披露。吉岡には負けてられんと言わんばかりに、富山の攻撃を防いでくれました。結果的に1失点は喫することにはなるのですが、相手ペースの時間が増えた後半でも見事なカバーリングで危機回避してくれていました。そこ破られるとキツイ・・・というところで立ちはだかってくれた松岡も、この試合の隠れたMOMだったのかなと思います。

CB陣の競争をより楽しみにさせてくれそうな、松岡秀平。

 後半は暑さもあったり、ホームの雰囲気も手伝って攻勢に転じた富山第一のペースになりましたが、ガンバが我慢のサッカーで凌ぎきります。交代で出てきたのは中村文哉、和田健太郎、阿部勇輝の3年生3人。3人ともFWもしくはサイドハーフに入って前線からチームを引っ張ってくれました。先週は中村が土壇場でゴールを奪ってくれましたが、和田のゴールも見たかったところ。チャンスもありましたが、相手の粘り強い守備を破れず。でも豪快なシュートシーンもあったりと、アピール意欲は伝わってきました。

 ということで、後半はカウンターから1点を返されるものの、ガンバが粘り強く耐え凌ぎ、相手の反撃を食い止めることに成功。サスペンション、代表帯同などで選手も欠いたガンバですが、チーム力の底上げが順調なことを示す戦いぶりで3連勝を飾りました。終盤はヒヤヒヤする場面もありましたが、アウェイで追い上げられる緊迫した試合展開を逃げ切れる逞しさを備えられたガンバ。その姿をしっかりこの目で確かめることが出来たのは大きな収穫でした。チームはこれから灼熱の群馬で日本一を目指してクラ選本大会に挑みます。プレミアWEST3位でのリーグ折り返しは上々の出来。全国の舞台では、十分主役になれる力を持っていることを証明できていると思います。今年の夏の主役はガンバユースが勝ち取るはず。そう信じて、富山を後にしました。

どう見ても良い雰囲気のガンバユース。全国制覇へ視界良好!

 プレミアリーグWESTにおいて曲者と呼べる富山第一を下し、いよいよクラ選に乗り込むガンバユース。真夏の平日開催が多く、何かと応援に行くのは難しいこの大会。私もまず応援には行けないのですが、もし現地応援可能なガンバファンの方がいらっしゃいましたら、ぜひ群馬で戦うガンバユースを応援していただければと思います。準決勝・決勝は今年も横浜開催。そこまで繋ぐためにも群馬での激闘を制する必要がありますので、ぜひガンバユースの応援をよろしくお願いします!

 

lifegoeson7 at 23:59│Comments(0)TrackBack(0) '14ユース 

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