May 11, 2014

【ユース】高円宮杯U-18サッカーリーグ2014 プレミアリーグWEST第5節 vs京都サンガF.C.U-18

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 前節、サンフレッチェとの熱戦は勝ち点1を分け合う形になったガンバユース。ドローとは言え試合内容は決して悪くなかったし、ファイトする姿勢も見せることが出来ていただけに、次の試合で勝ち点3を奪えるかは重要なところ。この試合を終えると、プレミアリーグは一旦中断に入ることもあり、良い形で中断を迎えたいということもありました。ということで、今回乗り込んだのは京都サンガU-18のホーム、サンガタウン。昨年は、ここで完敗を喫した場所。今年は東福岡のように昨年苦汁を舐めた場所で勝ち切ってきたこともあり、ぜひリベンジを果たしたい場所での試合ともなりました。あと、ここまでJユースからはまだ勝利を挙げていなかったこともあったので、ここらでJユースにもしっかり勝ちたかったというのもあったり。

 初夏を思わせる天気は、気温も29度まで上昇。心地よい風も吹く中でしたが、暑さとの戦いも考慮する季節にも突入してきました。熱い夏のスタート地点に立ったガンバでしたが、暑さを吹き飛ばす試合を見せてくれました。



京都サンガF.C.U-18 1−4 ガンバ大阪ユース [公式記録]
@京都サンガF.C.東城陽グラウンド
得点者:(サンガ)'90奥川雅也 (ガンバ)'1睫攵歓諭'7・'32平尾壮、'38岩本和希


 夏を思わせる日差しが降り注ぐサンガタウン。到着した時から隣のコートでは大学生によるフットサル大会が行われていて、賑やかな声が響き渡っていました。やがてガンバ、サンガ双方の選手がアップに出てくると、休んでいた学生たちが見学に。サッカーに打ち込んでいたこともある学生も多かったようで、色んな感想が漏れ聞こえてきていてつい聞き耳を立ててしまいました。ごめんなさい。でも、年下であるはずのユース選手に対してでも、良いプレーには感嘆の声を上げていたし、そこにはプレー経験者だからこそ感じられる選手に対してのリスペクトも溢れていたし、どんな形であろうと、プレーする者がプレーする者に対して刺激を与えられるってのは素敵だなと思わされました。そして、当たり前のように日頃見ているアカデミーの選手達が、やはり当たり前のように技術を持った選手達なんだなということにも改めて感じさせてもらえました。
ということで、ピッチでアップをする顔触れを見てこの試合のメンバーを把握。前節サンフレッチェ戦から1人の入れ替えはありましたが、ほぼ同じ布陣でサンガに挑むことになりました。


ガンバ大阪【ユース】
プレミアL vs京都サンガF.C.U-18
9 睫攵歓諭2)
11 平尾壮(3)
20 堂安律(1)
7 嫁阪翔太(3)
6 市丸瑞希(2)
10 岩本和希(2)
13 吉村弦(3)
5 吉岡裕貴(2)
3 前谷崇博(3)
24 初瀬亮(2)
1 林瑞輝(3)

 変更があったのは、堂安が開幕戦以来のスタメンとなったところです。岩本・堂安というタレントを2列目に置くところを見ると、想像性のあるサッカーが見られそうな予感が漂います。個人的に今"推しメン"である吉村の活躍や、前節得点が奪えなかったFWコンビにも期待が掛かります。

右サイドを迫力の攻め上がりで再三追い込んだ、吉村弦。

 今日のメンバーがピッチに散り、開始のホイッスル。するとキックオフからのパスでガンバがいきなりうまく繋いでチャンスを迎えます。まだ1分も経たないところで、バイタルエリア中央やや左寄りのところでボールを持った市丸が、睫擇慇簗のラストパス。これを受けた睫擇ドリブルで侵入すると、あっという間にゴールネットを揺らしていました。私が見ていたところからは向こう側のゴールだったのですが、てっきり平尾のゴールと思い込んでしまい、そのまま平尾へのコールになってしまって睫擇砲楼かったのですが、正に電光石火のゴールでした。市丸のパスも優しく確実な質の高いパスで、見事な流れからのゴールでした。試合開始直後、しかもいきなりのビッグチャンスということで一見難しさを感じる場面なのですが、睫擇聾事にゴールへ沈めてくれました。一方で、1分も経たずに失点してしまったサンガにとっては、結果的にダメージの強いゴールになったのかもしれません。
 開始早々に先制できたものだから、当然ガンバはエンジンがかかります。面白いようにパスが回るし、中央とサイドをリズミカルに使い分けて相手ゴールに近付いていきます。特にサンガが切り替えられていないスキに、ボランチがことごとくボールを拾っては縦パスをガンガン入れ、睫擇相手DFを背負えば平尾は裏へ抜け出す動きを見せて、2トップのそれぞれの役割をしっかりこなしながらギヤを上げていきます。すると、今度はゴール正面でFKをゲットしたガンバ。ペナルティエリアやや外の場所なので、少し近すぎる感もあったのですが、このFKを平尾が右足でシュート。ファーへ飛んだ鋭い軌道はバーの下に当たってゴールイン。7分で2点差に広げることに成功します。このFK、先述したようにやや距離が近かった印象でしたが、平尾のシュートはスピードもコースもバッチリ!チームを勢い付けるには十分すぎる、素晴らしいゴールでした。10分にも満たない時間で2トップが得点を挙げたのだから、それはもうイケイケになるのも無理はありませんよね。相手へのダメージもより重いものとなり、ガンバの独壇場となります。

電光石火のゴールと前線からの守備でチームに貢献した、睫攵歓諭

 2点リードをつけられたから、と言ってしまえばそれまでなのですがそれ以降のガンバの機動力が素晴らしかったのが印象に強く残っています。まずはバックラインが高い位置をキープして、コンパクトな陣形を常に維持していました。前谷と吉岡が自陣のペナルティエリアまで入る回数、特に前半はかなり少なかったのもその証拠。相手の脅威を作らせてしまう前に、こちらがそれを許さないコンパクトさを保って相手に息苦しさを与えます。次にボランチコンビの上手さと強さが前を向きたいサンガ攻撃陣を追い込みます。DFが高い位置で追い込み、ボランチがサポート。奪ったそのボールに対してサンガも奪い返しに前に出てくるのですが、この市丸と嫁阪は反射的にワンタッチで小気味良く繋げるので、プレスを簡単にかわせてしまいます。ワンタッチ、ツータッチでかわし、大きく逆サイドへ展開。そこから鋭角に侵入してはゴール前を脅かす…そういう流れが何度も見られました。嫁阪・市丸コンビは試合毎にクオリティが高まっていると言えますね。市丸は本来の良さが出せているというか、広範囲の守備と、自らも攻撃参加して、先制点に繋がったような決定的な仕事もできています。一方の嫁阪も当たりの強さはすっかり頼もしくなったし、囲まれたりして苦しい局面からでも打開できる視野の広さと閃きを発揮できているようになってきました。今年のガンバには、欠かせないコンビと言えます。

 さて、押せ押せのガンバはポゼッションで相手を圧倒。サイドを使えば右サイドから吉村が怒涛の攻め上がりを見せては攻撃に厚みを加えます。圧巻だったのは、自陣から豪快に攻め上がると、スピードに乗ったまま高速クロス。ニアで平尾があわせてあわや3点目かと思われるシーンもありました。しかしこれはオフサイド判定。吉村が深くまでえぐっていたのでオフサイドだったのか謎でしたが、それにしても吉村のクロスはスピード、精度ともに抜群。素晴らしいものだったので、アシストを付けてあげたかった…と思ったのが正直なところでした。
結局、ガンバがペースを握ったままピンチらしいピンチを迎えることなく30分が経過します。すると、ここで試合が再び動きます。32分、またも相手陣内高い位置でボールをカットすると、市丸が右へ流れ気味に飛び出そうとする平尾へ絶妙のラストパス。ピッタリ渡ったそのパスを受けた平尾が見事なゴールを決め、正真正銘試合を決定付ける3点目を奪います。余りに何もかもがうまくいく流れ。東山戦もゴールラッシュではあったのですが、この試合は前半からイケイケ。チームの勢いが違いますね。さらに、良い流れの時には良いプレーが続くもので、平尾の2点目からわずか6分後には、芸術的なゴールを目撃することとなります。38分、相手のGKからのボールを奪うと、左サイドの岩本へ。相手GKがパスを奪われてからポジションに戻るのが遅れていると見るやいなや、25m(あくまで感覚的なものなので、後日のJFAサイトでの動画で確認します)ぐらいはあるロングループシュートを見せます。これがバー下に当たってネットに吸い込まれてゴール。打った瞬間見惚れるとはこのことで、ネットに吸い込まれるまでがスローモーションに見えましたね。2年生10番による、素晴らしいゴールでした。

選手達のことも応援する側も笑顔にしてくれた、2ゴールの平尾壮。

 どれもこれも素晴らしいゴールで4得点。サンガも開幕3連敗から先週こそ大勝していましたが、それでもここまで点差が開くカードとは思っていなかったので、衝撃の前半だったと言わざるを得ません。内容とスコアも妥当だと言えるし、言うことなしの前半でした。
ところで、試合内容は前半素晴らしかったのですが、前半唯一起こったアクシデントがあったことにも触れておきます。先ほどべた褒めさせてもらった嫁阪が、自陣で林と激突。しばらくして戦線復帰したものの、4点差が付いたところで結局交代。ここでは山を投入して、市丸・山でボランチコンビを形成して前半を折り返します。

 前半総じて完全なガンバペースと言える圧倒的展開。できれば後半も同じようなテンションの試合が見られれば最高だったわけですが、早くに点差が開いた試合というのはどうしても落ち着いてしまいがち。できれば後半も殴れるだけ殴ると言う姿勢も見たかったのですが、それは欲張りと言うもの。後半最初のシュートもサンガが強引なミドルを放って、「意地を見せたい」気持ちを前面に出して立ち向かってきました。
ガンバとしては無理に攻めに出る必要もないし、しっかり守れればそれでいいといえばいいのですが、やはり攻撃姿勢を見せてこそのガンバアカデミーの選手。攻撃回数が減っても、いざマイボールになればショートカウンターを狙って効率の良い得点を目指します。縦に速い攻撃となると、平尾睫擇2トップコンビだと色々なことができるので見ていてワクワクします。また、その2人へガンガン縦パスを入れては厚みのある攻撃へと彩りを添える岩本、堂安、市丸の閃きのあるパスで魅了させてくれます。残念ながら得点にこそなりませんが、相手の攻撃に対して落ち着いて対処し、テンポの良い攻撃へスムーズに移行できるのは、ガンバ大阪らしいサッカーができている証拠だとも言えるのではないでしょうか。もちろん得点が奪えれば言うこと無いのですが、点差がついた状況であればOKの展開でした。

スーパーゴール以外にも魅了してくれた、岩本和希。

 時間が進むに連れ両チームベンチワークが慌しくなったわけですが、ガンバも交代策でチームの活性化を促します。CBの前谷と2ゴールの平尾に代え、松岡と武田を投入。ポジションはそのままで以下のような構成になりました。


ガンバ大阪【ユース】
プレミアL vs京都サンガF.C.U-18(後半)
9 睫攵歓諭2)
28 武田太一(2)
20 堂安律(1)
6 市丸瑞希(2)
8 山拓海(3)
10 岩本和希(2)
13 吉村弦(3)
5 吉岡裕貴(2)
17 松岡秀平(2)
24 初瀬亮(2)
1 林瑞輝(3)

 後半も中盤に差し掛かると、ハイテンションだった前半の反動が体力にも影響し、徐々に相手がボールを持つ時間も増えていきます。ホームで何も出来ないまま終わるわけにはいかないサンガは、猛然とガンバゴールを破ろうと前掛かりになって攻め込んできます。あわやという場面を迎えたのは、2人の交代をしてから少し経った頃だったでしょうか。中央を強引に破られ、あとはシュートだけという失点を覚悟せざるを得ないピンチでした。でも、そう思っていたのは見ていた側で、主将の林にとっては違いました。この至近距離からのシュートは、林が傾けた重心とは逆方向に放ったものだったにもかかわらず、見事に横っ飛びの状態で足にシュートを当ててセーブ。失点を免れました。主将による見事なビッグセーブでチームは引き締まります。林は至近距離からの反応もさすがですが、ハイボールの処理もかなり安定してきたし、何よりチームを引っ張る意識が強いので頼りになるコーチングも飛ばしてくれています。バックラインからの林への信頼感もかなり感じるし、現在のガンバユース、特に守備面は好循環といったところですね。
守備と言えば、相手が押し気味になってきていたことと比例しているのかもしれませんが、前線からの守備にパワーがかからなくなったことも影響しているのかなと思いました。そういった意味では、ゴールも欲しいし守備も貢献しないといけないし、FW陣は大変です。と同時に、スタートで出ている平尾睫擇力動したプレスがチームにいい影響を与えられているので、この2トップの牙城を崩すには守備面でも大きな貢献が必要になってくるかもしれません。

チームの精神的支柱、林瑞輝。

ガンバ大阪【ユース】
プレミアL vs京都サンガF.C.U-18(終了時)
9 睫攵歓諭2)
28 武田太一(2)
20 堂安律(1)
6 市丸瑞希(2)
8 山拓海(3)
10 岩本和希(2)
2 阿部勇輝(3)
5 吉岡裕貴(2)
17 松岡秀平(2)
24 初瀬亮(2)
16 羽野匡哉(2)

 終盤に阿部や羽野を入れる采配を見せるガンバでしたが、終了間際にサンガの今年のエースの1人、奥川にドリブルで破られて失点。完封とはなりませんでした。守備陣には悔しい失点ですが、次は完封目指して90分集中して守るところは守り抜きたいですね。

 今改めて振り返っても、各ポジションで各プレーヤーが持ち味を発揮できてるからこそ、結果を出せているような気がします。DFも中盤も前線も、それぞれが自分の特長を存分に生かしたプレーを再三繰り返していることで相手に圧力を与えられています。サンフレッチェ戦でもできていたことでもあるし、今年のチームの原動力となっているのが、特長を活かせていることということなのかもしれません。

 ということで、クラ選予選突入前のリーグ5試合を、3勝1分1敗で乗り切ったガンバ。まずまずの出だしと言えます。来週からは夏の全国大会・クラブユース選手権の関西予選に突入。ヴィッセル、サンガ、セレッソと戦い2位以上が本選ストレートインの権利を得られます。リーグ戦とは違った選手起用も見られるかもしれませんし、特にプレミアに登録されていない選手には格好のアピールの場なので、ぜひ目立って欲しいと思います。ということで、クラ選突破へ気持ちを切り替えていきましょう!




lifegoeson7 at 23:59│Comments(0)TrackBack(0) '14ユース 

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