May 05, 2014

【ユース】高円宮杯U-18サッカーリーグ2014 OSAKA2部Bリーグ第7節 vs清明学院高校

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 約1ヶ月ぶりの試合となった2部リーグ。ゴールデンウィークは連戦スケジュールになっているわけですが、この連戦が非常に大きな意味合いになっています。初戦はこの清明学院戦、その次が開幕戦で負けた大阪朝鮮高校戦となっており、しかも清明学院・大阪朝鮮共にガンバと同じく首位をうかがう上位チームでもあります。ここで差をつけられるか、引き離されるかで1部昇格へ向けて大きく道程が変わる2連戦となっています。まずはこの清明学院戦。総当り2回戦制の1順目最後のカードになるこの試合。折り返し地点であり、どうしても良い位置につけていたいだけに勝ち点3が欲しいところでした。一方で実力差の激しい2部リーグにおいて首位に肉薄しているチームだけに苦戦必至。興味深い一戦となりました。

 会場は開幕戦で経験した堺西高校。あの日は雨のぬかるみとも格闘しなければいけない環境でしたが、この日は快晴。砂のグラウンドでの上位争いを制して、上位争いを繰り広げる相手と差を広げられるのか注目でした。



ガンバ大阪ユースB 1−1 清明学院高校
@堺西高校
得点者:(ガンバ)園部凌平 (清明)不明


 8チームが同居する2部Bリーグも、この試合が折り返し。ここまでの成績を見れば、ガンバ・清明学院、近大附B・大阪朝鮮の4チームで1部昇格を争うリーグという構図になってきました。そんな中で迎えたこの清明学院戦は、4強内でも差を広げられる絶好の機会。ぜひとも勝ちにこだわりたい一戦となりました。
その大切な試合に臨むスタメンは以下の通り。初めて公式戦でお目にかかる選手も名を連ねており、楽しみが広がります。


ガンバ大阪【ユース】
2部L vs清明学院高校
24 中村文哉(3)
17 松本歩夢(1)
20 林実祈(1)
5 大西高弘(3)
8 江遼(2)
27 園部凌平(3)
6 瀬川尚輝(3)
3 川浪龍平(2)
4 茶木創(3)
18 小西雄大(1)
16 羽野匡哉(2)

 バックラインには前節同様FWの小西を引き続きコンバート起用。ボランチには主将大西の相棒に江、2列目左にはAチームでレフトバックとして初瀬と争う園部を攻撃的に配置し、右サイドにはガンバ堺Jrユース出身の林(実)がガンバユースデビューを飾りました。FWには中村を起用し、ガツガツ点を取りに行く姿勢を見せたい意思を感じる布陣に。バックアップには大原、和田、山中らがベンチに入る一方で杉山、上岡、食野などの1年組は帯同していませんでした。

 爽やかな風が吹く快晴の空の下始まった前半。その立ち上がりは、のどかな空気にマッチングするような、穏やかな流れのまま試合が進んでいきます。基本的には、ガンバがボールを保持して攻め込むことが多い展開。ただ、砂のグラウンドと言えども凹凸の目立つこのグラウンドにはなかなかアジャストすることができないガンバ。小さなパスのズレによって受け手がバランスを崩せば、途端にトラップが大きくなってボールを失う場面が頻発。決して相手のプレスが強かったわけでもなく、しっかり繋ぎたい所で繋げないためにリズムを掴むことができない時間が続きます。
思えば、昨年の3部リーグは相手のレベルが格下だったことももちろんあるけれども、一貫して砂のグラウンドでの戦いを余儀なくされていました。しかし2部になると人工芝と砂の会場が混在。ピッチの違いを感じさせないほどの安定したパフォーマンスを出せるところにまでは届いていないということかもしれません。特に砂のピッチは会場によってさらに特徴が違っていたりするので、馴染むには難しいものと思われます。そんなコンディションに気を取られることなく試合を進めたかったガンバですが、ショートパスは微妙にズレてしまうことが多く、いい展開にまで持ち込めません。唯一園部だけは安定したボールコントロールを見せ、ボールの収まりどころとなって攻撃を牽引していました。園部がボールを持つところから攻撃を始められるかな?という匂いを感じられたのですが、それでもいい流れを生み出すまでには至りません。初出場の林(実)もボールを受けるところまでは良いものの、周囲と連携を感じさせることができず歯痒そうに見えました。林(実)に関しては、3月までのTMでも何度か見てきましたが、プレーメーカータイプの選手かなと認識しています。ボックス型の中盤ならどこでもやれる選手。ただ、まだまだ遠慮もしているようだし、本領発揮はここからでしょう。

少しほろ苦なユースデビューとなったが、これからが楽しみな林実祈。

 ボールは持てるし、相手もガツガツ来ないのでできればギヤを上げて攻め崩したいガンバなのですが、ギヤを上げれるようなキッカケも生み出せないまま時間だけが過ぎていってしまいます。すると、ほとんど相手にチャンスを与えていなかった中で迎えた前半終了間際の37分。ガンバの右サイドから上げられたクロスは、大きくファーサイドへ。そのままゴールラインを割ってしまうかに思われたクロスボールにどうにか追いつかれると、ボレーで押し込まれてまさかの失点。決して相手にやられていなかった前半の内容だっただけに、ギヤを上げ損なったことが悔やまれる失点でした。この失点の場面のように、少し厳しいかな?と思われるようなボールにも少し無理をしてでも攻め上がってボールが来ると信じて走りこめばゴールに繋がるかもしれない。そんなプレーをガンバにも見せて欲しい、そう思わされた前半終了間際の失点でした。

 後半もメンバー変更無く迎えたガンバ。HTを経て、ギヤを上げてくれることを期待した後半。しかし、後半は相手のほうが勢いを強めて試合に入ることに。良く言えば、嫌な時間帯に失点したことにも動じなかったガンバですが、相手は前半の内容に関してきっと不満だったのかもしれません。エンジンをかけてガンバ相手に向かってきます。特に相手の攻撃で怖さを見せたのが、少ない人数で見せるキレのあるカウンターアタック。中途半端なところで奪われると、すぐに縦へ縦へと勢いを強めてくる相手をどうにかカバーするCB陣。川浪の当たりの強い競り合いと、相手と差のあるリーチを活かした茶木が見せるボールカット。中央の2人が我慢強く守ることで破綻せずに相手の攻撃をかわしていきます。
 攻撃面において前半から感じていたのは、リスクを冒す攻撃姿勢を見たかったこと。その意味では先発メンバーにその姿勢を見られませんでした。いつもと異なるパススピード、いつもと異なるイレギュラーバウンド。手こずったまま時間だけが進んでいく様子を見ていると、縦へ仕掛ける選手が欲しい。そう思うのは自然なことだったと思います。そしてガンバベンチもその通りに動きます。まずはターゲットマンになれる和田を投入すると、立て続けに大原を投入。大原はドリブルが売り。現状スーパーサブ的存在ですが、個人的には待望の登場でした。

川浪龍平の熱い声と果敢な守備は、闘将の系譜を受け継いでいる。
 
ガンバ大阪【ユース】
2部L vs清明学院高校(後半 
24 中村文哉(3)
9 和田健太郎(3)
11 大原俊輔(2)
5 大西高弘(3)
8 江遼(2)
27 園部凌平(3)
6 瀬川尚輝(3)
3 川浪龍平(2)
4 茶木創(3)
18 小西雄大(1)
16 羽野匡哉(2)

 やはり大原が入り出す頃から、ガンバにギヤが上がると共に、チームにも早く点を取らねばという空気がようやく充満し出します。流れが少し変わったのは、江崎のミドルシュート。ここまでシュートらしいシュートを見せてこなかったガンバが、エリア外から見せた強烈なシュートが狼煙となりました。そして大原も投入直後いきなり右サイドを破って深くえぐってクロスを送る場面を披露。ゴールの匂いが漂い始めます。さらに、このガンバのスイッチが入ったことで相手も危機感を感じ、それまで以上に玉際に激しくなりガンバを苦しめにかかります。その結果セットプレーを増やせたわけですが、右足でのFKは中村、左足は園部といずれも可能性を感じさせてくれました。中村は惜しいFKを見せてくれたし、園部のクロスは和田にしっかり渡る絶妙の高さのキック。和田が中央で受けられるようになり、ペナルティーボックス内でのプレーが頻発しました。
 和田、大原の投入でエンジンのかかったガンバ。和田のポストプレーからチャンスが広がり出すことを確認したのか、さらに選手交代。小西を下げて山中を投入します。

右足のFKや、絶妙の飛び出しを見せた中村文哉。ここから這い上がれ!

ガンバ大阪【ユース】
2部L vs清明学院高校(終了時)
24 中村文哉(3)
9 和田健太郎(3)
27 園部凌平(3)
11 大原俊輔(2)
5 大西高弘(3)
8 江遼(2)
7 山中海斗(2)
6 瀬川尚輝(3)
3 川浪龍平(2)
4 茶木創(3)
16 羽野匡哉(2)

 一見山中がレフトバックのようにも見えたのですが、この交代により園部が中央でボールを受けることが増えていたので、おそらく3バックへ移行しこのような形になっていたと思われます。左右WBにアタッカーを置き、ますます相手陣内深くで圧力を高めると、園部が自由にボールサイドに顔を出してきては巧みなボール捌きで相手のプレスをかわせるようになったことで、ようやくガンバらしいリズムのある攻撃を繰り出せるようになります。これを押し返そうと、相手もかなり激しくボール奪取を試みるようになり、お互いにヒートアップする場面も。両チーム、この試合で勝ち点3を取りたい、というか目の前の相手に勝ちたいという意欲が出まくる終盤戦。2部リーグであり、ガンバもBチームではあるのですが、目の前の勝利にがむしゃらになってぶつかり合う姿は、カテゴリーなど関係なく興奮するもの。このまま敗戦を迎え、勝利に対して執念を見せていた相手の喜ぶ姿は見たくないなと頭によぎり出していた、まさにその瞬間。前半からピッチや相手に戸惑うことなく安定していた園部が、ここでやってくれました。中央で厳しく寄せられるもキープ力を見せた園部は、左サイドでフォローしに上がってきていた山中へ。山中とパス交換すると再び受けた園部は、奪いに来た相手をかわすとゴールライン際をえぐります。ルックアップした先のボックス内では攻撃陣が待ち構えるも、それ以上に相手DFも押し寄せるカオスな状況に。園部は誰に折り返し出すのかと思いきや、角度の無いところからまさかの左足一閃!相手GKの頭上を抜き、そのままファーサイドのネット上部に突き刺さるゴラッソシュートを相手ゴールに沈めます。
そして、このゴール後のキックオフ直後に試合も終了。土壇場の園部の同点ゴールで、どうにか勝ち点1を分け合う結果になりました。

スーパーゴールを見せた園部凌平。プレミアでももっと見たい選手。

 後半、特にリスクを冒して攻め崩した時間帯を見れば、この日の相手であればガンバならきっと得点は取れたはず。遅かれ早かれ。この試合の重要性を考えれば、もう少し早くゴールを渇望する姿を早くから見たかったと言うのが、この試合に立ち会っていた者の本音です。特に前半は、相手がガンバに対して強く出てきていない時間帯が長くあっただけに、もったいないことをしたなと言わざるを得ません。この試合にもし負けていれば、それはもう悔しかったと思いますが、終盤に追いつけただけに尚更前半を生かせなかったのが悔しかったところ。選手たちも、この結果をどう感じていたのでしょうか。もし悔しかったと思っているとするなら、この悔しさは敗戦した時の悔しさ以上に覚えておいて欲しい悔しさではないかなと思っています。

 ということで、大事な上位2連戦の初戦はドローで終了。4勝2分1敗で前半戦を終えたユースB。この結果の内訳から見ると、上位に着ける3校から勝利を挙げられないままリーグを折り返すことに。(清明学院と近大附Bにドロー、大阪朝鮮には敗戦)1部昇格を争うチームとの直接対決で勝てていないのが現時点での立ち位置となります。しかし、まだ半分を折り返したところ。全チームがどういうチームなのかということは、これでわかりました。後半戦は、取りこぼしはもちろん避けなければいけないし、上位陣からもしっかり勝ち点を取りにいくことが最大の課題と言えるでしょう。また、後半戦7試合のうち、今のところまだ1試合だけ砂のグラウンドでの試合開催もあります。相手やコンディションを越えて戦い抜けば、より自分自身のレベルアップになると思うので、2部リーグ後半戦もしっかり戦っていって欲しいと思います。何より、自分たちの手でより上のレベルで戦える権利を掴める位置にいるだけに、2部リーグで戦っている選手にはモチベーションにして欲しいと思います。

 次節は5/6(火・祝)13:20〜J-green堺S13ピッチで大阪朝鮮高校戦。開幕戦、泥まみれになりながら悔しい負けを喫した相手にリベンジの機会です。今回大阪朝鮮とは人工芝でできるだけに、有利でもありつつ言い訳も出来ません。後半戦初戦をしっかり勝利で迎えたいところです。
 しかし複雑なのは、14時からS2グラウンドでAチームのプレミアリーグがあると言うこと。どちらかの観戦に絞らなければいけない残酷な選択を迫られています。真剣にパーマンのコピーロボットが欲しいです。それほど切実です。コピーロボットが手に入らなければ、恐らくはプレミアの方を見ると思う…ので、大阪朝鮮戦は見守ることができません。そんな私を後悔させてくれるような結果を掴んでくれることをS2グラウンドから願っています。5/6はJ-greenでガンバユースが笑う日にしましょう!

 

lifegoeson7 at 23:59│Comments(0)TrackBack(0) '14ユース 

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