April 29, 2014

【ユース】高円宮杯U-18サッカーリーグ2014 プレミアリーグWEST第3節 vs東福岡高校

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 3節を迎えたプレミアリーグ、ガンバは福岡に乗り込んでの今季初アウェイゲームに臨みました。プレミア唯一の九州勢となる東福岡高校との対戦ということで、これを逃すと九州へ行くことも無いだろうと踏み、日帰りで行ってきました。心配された天候も当日になれば爽やかな風と、やや強い日差しも覗く絶好の観戦日和。選手には少し暑かったかもしれませんが、上々のコンディションで試合を迎えることが出来ました。

 アウェイということで、少しでも選手の力になれるよう全力で応援してきたわけですが、当日になって鳴り物禁止になってしまっていたのは残念でした。少し運がありませんでしたが、その分声を出して少しでも力になればと願った試合前。また会場には、控え部員から両チームのご父兄、さらに他チームサポの方も見えていたりと見学者も多く詰め掛けていました。昨年は同じ会場で完敗を喫しただけに、出ていた選手にはリベンジの気持ちもあったはず。そんな背景の中で、ガンバは気持ちの入ったゲームを見せてくれました。



東福岡高校 0−3 ガンバ大阪ユース [公式記録]
@東福岡高校グラウンド
得点者:(ガンバ)'24・'44・'80睫攵歓


 こだまに乗って4時間半。博多駅からは地下鉄1駅でたどり着ける東福岡高校。プレミアに上がってからと言うもの、一度は行きたかった高体連チームとのアウェイマッチ。関西でJrユースやユースBも試合が無かったこともあり、ようやくアウェイに駆けつけることが出来ました。もちろん他にも理由があって、今回の遠征に至ったわけですが。
さて、会場に着いてみると予想外の出来事。事前に発表の無かった鳴り物禁止という事実。少数精鋭のアウェイでは極力使いたい太鼓が急遽使えないと言うことで、応援する側には燃えるシチュエーションとなってしまいました。

 そんな我々の声も響き渡る東福岡のピッチに現れたスタートの11人は、前節東山高校戦と変わらない顔触れ。好結果を出した選手たちにまずは波に乗ってもらいたい意図もあったでしょうか。そもそもあれだけ攻撃的姿勢を打ち出し、かつ無失点で終わったのだから変える必要も無かったということですね。


ガンバ大阪【ユース】
プレミアL vs東福岡高校
9 睫攵歓諭2)
14 妹尾直哉(3)
10 岩本和希(2)
7 嫁阪翔太(3)
6 市丸瑞希(2)
11 平尾壮(3)
13 吉村弦(3)
5 吉岡裕貴(2)
3 前谷崇博(3)
24 初瀬亮(2)
1 林瑞輝(3)

 開始のホイッスルが鳴って以降、リズムを掴んだのはガンバ。2週間前の快勝のリズムそのままに、堂々たる戦いぶりで主導権を握ります。個人的に真っ先に感じたのは、自信を持ってプレーできていると言うか迷い無く思うがままにプレーしたいことがイメージできているのかなということ。自分たちのチャンスを手繰り寄せるためにはどう持ち込めばいいのかということを共有できている攻撃が多い印象でした。もう少し具体的に言えば、妹尾、平尾、睫擇3人が仕事を全うできるように各々がサポートを怠っていないというか。自分たちのペースに持ち込むためにしなければいけないタスクをこなす上で、チームの中でも整理されてきているのかなと感じました。
特に右サイドはそれぞれが持ち味を存分に出せた前半だったと思います。嫁阪と岩本のリズムが日に日に合うようになってきてるし、ハマったときのテンポはまさにワクワクさせてくれるリズミカルなパス交換は、ついニヤニヤさせられてしまいました。そこに猛然と絡んでくる吉村の迫力のあるオーバーラップが、キメ細やかなパスワークだけではない飛び道具的要素として混ざってくるので、一層厚みのある攻撃となっていました。
また、最終ラインからのビルドアップも徐々に落ち着いてできるようになってきたかなというところ。思えば開幕のヴィッセル戦はあれほどあったロングボールも、ほとんど見られなくなっていたし、少しずつプレミアでの試合勘を身につけて来れているのかなと感じられました。

今、個人的に"ゲキ推し"したい旬な男、吉村弦

 ここまでは良いと感じられたところを列挙してみたわけですが、何もかもバッチリだったわけではありません。右サイドを中心にゲームが動いている反面で、カウンターを食らう回数も時間が進むにつれて増えていきます。そのカウンターの起点になっていたのが、ボールの奪われる位置の悪さでした。攻めきれずにカウンターを食らう場面はままあることですが、この試合の前半に関しては攻撃のスイッチを入れようとしたところで取られたり、自陣でプレッシャーを受けて奪われたりと最終ラインに負担のかかりやすい状況での被カウンターが多かったのは少し気になりました。ただ、東福岡の速い攻撃は一度ややサイドに張り出した選手を経由する傾向が多く、ここへのケアは両サイドバックの2人が完璧に対処できていたので破綻することはありませんでした。
初瀬は瞬間的な速さで相手を押さえられていたし、吉村は攻め上がりの裏を突かれそうな場面でもしっかり帰陣して対処できていたのが好印象。ここで自由にさせていると相手のやりたい攻撃をやられていただろうと思われるだけに、サイドバックによるディフェンスの貢献度は小さくなかったと言えるでしょう。
 そんな一進一退、ややガンバ寄りのペースで進んだ中で迎えた25分、左サイド初瀬からのロングパスは相手GKに一度は渡るものの、ここへ睫擇厳しいチェックでプレッシャーを与えます。睫擇倭蠎GKとの競り合いに勝ちボールを奪い返すと、無人のゴールへ流し込んで待望の先制点となりました。ここはもう睫擇離ンバりが生んだ先制点だったと言えるでしょう。よく追いかけていたし、よく奪い返したものです、前線からのチェイスはこういったことが起こりうるだけに怠って欲しくない。でも今のFWには最低限求められる意識でもあるわけですが、睫擇きっちりと役割を遂行してくれたからこその先制点だったと言えるのではないでしょうか。
 さらにガンバは前半にもう1点を加えます。44分、左サイドから中央へとパスが通ると最後は再び睫擇エリア内でボールを受けます。サイドを振って最後に中央へとテンポ良く繋がったこともあり睫擇悗離沺璽も甘くなり、ほぼフリーの状態。右足で狙い澄ました強烈なシュートがネットに突き刺さり、いい時間帯に追加点を奪うことに成功しました。この睫擇離轡紂璽函⇒遒礎紊払いつつも見事で豪快なシュートでした。トップチームでの試合経験もきっと活きた場面じゃないでしょうか。睫擇2ゴールの活躍もあり、前半2点リードで折り返します。

点差を広げるゴールを決めた睫擇良従陲、ゴールの意味を物語る

 後半メンバーチェンジ無く迎えたガンバですが、後半は前半とは異なり劣勢なまま時間は推移します。東福岡も1点を早く奪いたいと言う気持ちが前面に表れていて、プレッシャーも厳しくなりガンバの攻撃における自由度はみるみる低下させていきます。特に苦しかったのは、前半こそ落ち着いて見られたビルドアップができなくなってきていたこと。相手の攻撃に対して受身になってしのいではいたものの、クリアボールを奪いきれないので波状攻撃を受ける結果になっていました。特にこの日東福岡で主将を務めていたCBの小笠原にはほとんどヘディングで勝たれていたので、クリアボールもすかさず相手に渡ってしまう時間が増えていきました。こうなるとボランチも下がってしまって押し返そうにも起点が低くなるので、相手陣内には人数も割けず迫力のある攻撃を打ち出せません。特に25分頃までは我慢の時間がずっと続いていたと言っても言い過ぎではないでしょう。しかし、苦し紛れのクリアが多かったものの最終ラインは粘り強い守備を見せてくれました。前谷は縦・サイドからのロングボールの跳ね返しをひたすら徹底してくれたし、吉岡は落ち着き払ったカバーで相手の2次攻撃の芽を潰してくれていました。サイドバックもかなり自陣に押し込められる時間が増えたのですが、相手が使いたいエリアを辛抱強くケアして自由を与えませんでした。正直なところ、失点を覚悟したピンチもありました。左右に大きく振られて中央にも人数をかけられていたのでフリーで打たせそうになる場面などはヒヤヒヤしました。けれども前谷を中心に体を投げ出してでもブロックをしてくれたことで失点は回避。苦しいだけによく持ちこたえてくれていました。何より、最後尾に君臨する林が頼もしく、ハイボールには安定したキャッチングを何度も披露。相手のクロスを無力化させていました。勝っている時なので余計に声もよく出ていたし、まだ経験の浅い4バックを最後方から支えてくれていました。
 東福岡の大きな決定機は2つ。1つはポストに助けられたものと、もう1つはエリアギリギリ(もしくはエリア内だった?遠く判別が付かなかった)での間接FK。これは少し触って強烈なシュートを狙おうとしたようでしたが、結局最初に触るはずの選手が触りきれないまま豪快にキッカーが蹴り込んだため無効になったようで、ネットを揺らされたものの失点にはならず救われました。運も引き寄せたことで凌ぎきったガンバですが、単発の攻撃がほとんどで押し返すには至らない苦しい状況は変わらず。そこで75分に最初の交代カードを切ります。ここまで前線でかき回し役を担うものの厳しい守備に阻まれ持ち味を活かせなかった平尾に代わり、山を投入します。この交代が大きく流れを変えました。

最終ラインをクールに支えた、吉岡裕貴

ガンバ大阪【ユース】
プレミアL vs東福岡高校(後半)
9 睫攵歓諭2)
8 山拓海(3)
10 岩本和希(2)
7 嫁阪翔太(3)
6 市丸瑞希(2)
14 妹尾直哉(3)
13 吉村弦(3)
5 吉岡裕貴(2)
3 前谷崇博(3)
24 初瀬亮(2)
1 林瑞輝(3)

 投入された山は、今回はFWに配置。睫擇2トップを組みます。すると交代からわずか5分で、その山が絡みゴールが生まれます。相手陣内の高い位置でパスカットした山はフリーのまま中央を持ち上がると、山を後ろから追い越す動きで攻め上がってきた睫擇悒薀好肇僖后C羆やや右寄りの睫擇最も得意とする角度でボールを受けると、GKの位置を恐ろしく冷静に見極めてシュートを流し込みます。これをしっかり沈めて、苦しい時間を耐え切ったガンバが東福岡を突き放すことに成功。睫擇魯魯奪肇肇螢奪を達成します。なかなか攻撃の糸口も掴めなかった後半でしたが、山の投入が当たった格好となりました。山のラストパスも、さも簡単に睫擇帽腓錣擦燭錣韻任垢、元々FWの山だからこそ出せる睫擇悗慮事なパスでした。
この得点直後に妹尾に代えて堂安を投入すると、今度は睫擇汎屋造2トップとなり山は2列目へ下がります。リードを3点に広げたガンバは、心に余裕もできて相手の攻撃を受け流しては切り抜けて時計の針を進めていきます。堂安投入のさらに5分後、今度はここまで吉村・嫁阪と共に右サイドで攻撃の演出を担っていた岩本
を下げて武田を投入。今度は睫擇班霤弔2トップに。前線の配置は5分毎にめまぐるしく変わっていきます。最後はGKの林を下げ、羽野を投入する余裕の采配を見せたガンバは、3点目によって気持ちの折れた相手をしっかり押さえ込み、タイムアップ。内容と点差が比例しない試合内容でしたが、睫攵歓佑箸いΕ乾譽▲鼻璽襪砲茲覦磴い函∈Gからの新4バックの面々+林瑞輝による「胸にグッとくる熱い守備」を見せ付けての完勝となりました。

頼もしいキャプテンシーと、セービングで盛り立ててくれた林瑞輝

ガンバ大阪【ユース】
プレミアL vs東福岡高校(終了時)
9 睫攵歓諭2)
28 武田太一(2)
20 堂安律(1)
7 嫁阪翔太(3)
6 市丸瑞希(2)
8 山拓海(3)
13 吉村弦(3)
5 吉岡裕貴(2)
3 前谷崇博(3)
24 初瀬亮(2)
16 羽野匡哉(2)

 この試合での睫擇呂泙気吠務福2点目などは私の語彙力では表現しきれない素晴らしいものだったし、1点目も相手GKからボールを奪い取って決めてしまう狩人っぷり。そうかと思えば3点目のような冷静かつ冷徹なシュートを決めてしまうクールさも披露。だてにプロの公式戦45分間を経験してないなと思わせる活躍でした。また4バックによる体を張ったDFも、まだ磐石とは言えないまでもこの4人だからこその色を出し始めてきている印象です。前谷と吉岡のコンビネーションは試合毎に向上しているし、初瀬も対人守備時の粘りが格段に上がってきているので、これから対峙する相手はますます手こずるかもしれません。そして吉村は私の胸を掴んで放さない理想的なサイドバックへ成長中。ビルドアップ面でも中盤との噛み合い方は日に日に向上しているし、中盤の面々も吉村のオーバーラップのタイミングも掴めている様子で、右サイドからの崩しは釘付けにさせられます。ただこれから難敵が続くだけに、壁にぶち当たることもあるかもしれません。それでも今年の右サイドはガンバユースの「売り」にできる可能性を秘めているだけに、ますます目が離せなくなっていくと思われます。
一方でこの試合でまったく触れられなかったのが、市丸。強烈にエグい市丸瑞希を知っているだけに、ちょっとこの試合では目立ててなかったかもしれません。実際東福岡がまずボールを狙う時にターゲットにしていたのは市丸にボールが入る時。囲まれることも多く、珍しくボールロストしてしまう場面もありました。それだけキーマンだと相手に思われているということなのですが、エグい時の市丸こそ誰も手が付けられない"ガンバユースのラスボス"となるだけに、逆境を跳ね除けて次の試合ではピッチ上の誰よりも存在感を感じられるように中盤で君臨して欲しいと願います。

 ということで、苦しい場面もありながら睫擇侶萃衫呂伴虍陣の奮闘で東福岡を倒したガンバ。これで2試合で8得点0失点。春先の高体連勢はまだチームを作っている段階と言えますが、それでも素晴らしい試合を続けて見せてくれました。特に昨年からの積み上げがある攻撃陣より、守備陣の方が自信になった2試合ではないでしょうか。そういう意味では、次節のサンフレッチェ戦は良い指標となる相手。ガンバと同じく2勝1敗としたサンフレッチェが、次週は大阪に乗り込んできます。ここで勝てれば、より大きな自信を獲得できるはずですし、リーグを戦っていく上でも両チームにとって大きな勝ち点となるはず。今年最初の重要な試合と位置付けできるかもしれません。この2試合を見た者としては、非常に楽しみな一戦と声を大にして言いたいところです。連休最終日の5/6(火)14:00〜Jgreen堺でキックオフです。トップチームの試合もナイターですので、お時間許す方はぜひ現地での応援をよろしくお願いいたします。




lifegoeson7 at 23:59│Comments(0)TrackBack(0) '14ユース 

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