April 20, 2014

【サテライト】関西ステップアップリーグ2014第1節 vsヴィッセル神戸サテライト

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 Jリーグ開幕から遅れること1ヶ月と少し。リザーブメンバーでの公式戦となるステップアップリーグが開幕。今年はナビスコカップのおかげでなかなか見られないメンバー、という存在がかなり減ったわけですが、それでもSULはチームの活性化には必要な存在ではないかと考えています。ということで、今年も行ける限りは見に行きたいと思っています。特にこの試合のようにユースの選手が出ていれば、プロで戦う姿も少し想像しやすくなるし、新たな発見もできますしね。

 今回に関して言えば、トップチームでもケガ人が続出していることや高円宮杯プレミアリーグが休みの週になったこともあり、いつも以上にプロに混じってプレーするユース選手が多く見られました。ということで、着々とレベルアップしているユース選手達を中心に追ってみました。



ヴィッセル神戸サテライト 0−3 ガンバ大阪サテライト [公式記録]
@いぶきの森球技場
得点者:(ガンバ)'21金正也、'28二川孝広、'83妹尾直哉


 試合会場に着く頃には降ったり止んだりの小雨模様でしたが、選手がウォーミングアップでピッチに出てきた頃には、一旦雨も上がりまずまずのコンディションでした。ピッチを見渡してみると、ケガ人続出の影響もあってメンバーは最低限といったところ。そんなチームの穴を埋める役割として、プロを目指す上での貴重な経験の場として、ユース選手も多数帯同。6人が今回は帯同していました。ちょうどユースも公式戦が無い週末だったことで、ユースの主力メンバーが多く登場しました。それはヴィッセルも同じで、ユースで頭角を表している選手が多く名を連ねており、両チームともベテラン+ユース・練習生と言える構成でこの試合に臨んでいました。


ガンバ大阪【サテライト】
SUL vsヴィッセル神戸サテライト
37 睫攵歓(Y)
24 小川直毅
34 嫁阪翔太(Y)
17 明神智和
36 市丸瑞希(Y)
10 二川孝広
2 エブソン
3 西野貴治
6 金正也
23 内田裕斗
18 木村敦志

 ガンバのスタメンは、木村・明神・二川こそベテランと言える顔触れですが、それ以外は若さ溢れる構成に。最終ラインでは内田(裕)、FWでは小川とルーキー2人はしっかり登場。エブソンもトップチームではなかなかお目にかかれない選手ですが、ライトバックでどんなプレーが出来るのか注目でした。中盤はベテランとユースで構成。市丸には明神、嫁阪には二川とそれぞれが"トレーナー"的存在としてコンビを形成。こういった起用はユースメンバーには刺激になるでしょうし、見ている側も楽しみでした。FWのもう一人は、先日のナビスコ杯でスタメン登場して驚かせた睫擇登場。今ガンバファンの間で話題を集めている顔触れが揃ったスタメンとなりました。(井手口はなぜか不在でした)

 西野が主将となりチームを引っ張る形で試合はスタートします。スタート直後から目を引いたのは、エブソン。たまたま見学席側がエブソンのサイドとなったこともありますが、その存在感はあのミネイロを髣髴とさせる動きで注目の的となります。とにかくオーバーラップをしては攻撃に絡もうという意欲を見せ、サイドチェンジを要求する声が、いぶきの森の山々にこだまします。ボールを持てば嫁阪や明神とパス交換し、預けてはもう一度高い位置で受けようと動き直します。攻撃が売りの内田(裕)を最終ラインに張り付かせ、右サイドから怒涛の攻撃姿勢を見せ存在感を放っていました。一方でエブソンが上がった裏のスペースを、ヴィッセルU-18の米澤が巧みに破ってはクロスやシュートで応戦。主にガンバの右サイドで試合は進んでいきました。

 そんな中試合が動いたのは21分。ガンバが得たCKを二川が蹴ると、一旦中央でクリアされるものの明神がこぼれ玉をカットします。これを再び受けた二川が中へクロスを上げると、正也へきっちり届きヘディング。これが決まり、ガンバが試合の主導権を握る上で重要な先制点を奪うことに成功します。さらに立て続けにゴールを奪うガンバ。左サイドで細かく繋ぐと、ゴールまでやや距離がある位置から二川が絶妙のループシュート。二川はしっかりGKが前に出ていたことを察知していたのでしょう。GKもシュートタイミングを掴み損ねた結果、ほぼ動くことなくボールを目で追うのがやっと。滑らかに飛んだシュートは、見事にゴールへ吸い込まれます。二川自身が、これぞ二川というセンスを見せ付けて点差を広げます。
セットプレーと技術で差を広げたことでチームはしっかりと地に足をつけてサッカーを展開。二川、正也というプロの2人がスコアを広げたおかげで若い選手達ものびのびとプレーします。特に地上戦での攻撃にはガンバのエッセンスもしっかり披露。ナビスコでが出ていた井手口こそ不在なものの、市丸が明神とゲームをコントロール。明神という偉大な存在に助けられながら、自分の色を出していた市丸。また二川と共に2列目で2トップと共に積極的に絡んだ嫁阪も、二川と明神という存在がいることで思い切りの良さを出せていたように見えました。

ボランチ、2列目と局面局面で顔を出して積極的なプレーを見せた、嫁阪翔太

二川と明神の偉大さは、若い選手が能力を出せるように黒子にも回れるところ。俺が引っ張らねばというスタンスではないところが、逆に若い選手の能力を引き出してくれていたように感じました。市丸と嫁阪は守備でもよく顔を出しており、特に嫁阪はエブソンが好き放題オーバーラップをするので、しっかりとその穴を埋める役割も果たしていました。しかもマッチアップをするヴィッセルの左ウイングFWは、嫁阪と同じRIP ACE出身の米澤。エブソンのサポート、米澤へのカバー、そして小川・睫擇離好圈璽匹魍茲すような鋭いパスの配球とよく目立っていました。プレミアの開幕戦でいいようにやられた米澤に対し、共にプロに混じっての環境でのマッチアップでは、嫁阪に軍配が上がりました。
中盤においてユース組が奮闘したこともあり、前半はガンバが良いカラーを出して折り返します。

サテライトでも十分通用することを見せつけた市丸瑞希


ガンバ大阪【サテライト】
SUL vsヴィッセル神戸サテライト(後半開始時)
37 睫攵歓(Y)
24 小川直毅
4 山拓海(Y)
34 嫁阪翔太(Y)
36 市丸瑞希(Y)
35 妹尾直哉(Y)
2 エブソン
3 西野貴治
6 金正也
23 内田裕斗
18 木村敦志

 後半は、若い選手を支えた二川と明神を下げ、山と妹尾を投入。中盤はユースだけとなります。後半に入ると試合も落ち着きを見せます。ヴィッセルの相手ボールへのチェイシングは相変わらず激しいというか時に荒いのですが、ダーティーというほどでもないものだったので、ガンバユースの選手であればかわせます。ということで、時折高い位置で奪われてカウンターになってしまう時もあるにはあったのですが、正也と西野もまったく綻びを見せることなく対処してくれるので、、大きなピンチを招くことはありません。最終ラインの2人が安定しているので、やはり若い中盤の選手達は冷静に自分たちのプレーに徹することができていました。山は立ち上がりこそ少し相手の素早い囲い込みでボールロストしてしまう時もありましたが、時間が進むにつれて玉際での粘りを見せ、ユース同様的確な繋ぎ役としてポゼッションを助けていました。一方妹尾も時間が進むにつれて自分を出してプレー。エブソンがペース配分を無視したオーバーラップで疲労が出てきたのを皮切りに、内田(裕)が攻撃参加を開始したこともあり、妹尾は小川・内田(裕)と共に昨年までのユースでよく見たスピード溢れる崩しを見せます。また、先週のプレミア東山高校戦で見せたようなサイドからのえぐりも披露。ゴールライン際から1人、2人と抜き去りシュートに持ち込む場面ではガンバファンを釘付けにしていました。先週は初瀬、今週は内田(裕)と、サイドバックとの連携を築くのがうまい選手になってきました。その上で相手をかわすドリブルや駆け引きを磨いてこれた妹尾。この辺が今の"キレキレ"具合を作り出しているものと思われます。

自信を持ってプレーしているのがよく伝わってきた、内田裕斗

 さて、ここまでなかなか名前の挙がらなかった2トップですが、動き自体は悪くありませんでした。小川に関しては、前半こそクロスに対して北本と競り合わなければならなかったりかわいそうな使われ方をした部分もありましたが、後半相手のラインが高くなっていくにつれて裏を破る動きでチャンスを作り出していました。一本絶妙の抜け出しで決定機にまで持ち込めましたが、GK正面だったのはもったいなかったですね。一方の睫擇癲後半お互いオープンな展開が増えてくるに従って見せ場を作れるように。チーム3点目は、その睫擇絡んでもたらされます。83分、右サイドで足が重くなってきていたエブソンですが、相手選手とのリーチの違いもあってうまく縦パスを出します。これに睫擇反応すると、右サイドから仕掛けます。スピードに乗っていたことや、相手が前掛かりだったことでスペースもあった睫擇任垢、ここではクロスを選択。ファーサイドに上げたクロスは、フリーの状態で駆け上がっていた妹尾の頭にドンピシャ。妹尾もしっかり枠を捉え、ダメ押しとなる得点を奪いました。
 ユースメンバー同士で生み出したゴールは、やはり嬉しいものです。睫據∨緘とプレミアでも爆発して欲しい彼らがSULで結果を出したのは今後にもいい影響になってくれるんじゃないかと期待してしまいます。

ダメ押し点以外にも見せ場を作った、妹尾直哉

ガンバ大阪【サテライト】
SUL vsヴィッセル神戸サテライト(終了時)
37 睫攵歓(Y)
24 小川直毅
4 山拓海(Y)
34 嫁阪翔太(Y)
36 市丸瑞希(Y)
35 妹尾直哉(Y)
27 吉岡裕貴(Y)
3 西野貴治
6 金正也
23 内田裕斗
18 木村敦志

 終了間際に疲れの目立つエブソンを下げて吉岡を投入したガンバ。アディショナルタイムを含めて約5分ほどではありましたが、ピッチ上11人中10人がガンバユースという高濃度の青黒成分を見せて試合を締めにかかります。市丸、嫁阪、睫擇魯侫觸仂譴箸覆辰燭錣韻任垢、最後まで運動量も落ちることはありませんでした。内田(裕)と小川のルーキーコンビも、この中では立派な先輩。堂々とチームでの役割を理解して勝利に貢献していました。木村や正也が年長組としてチームを引っ張ってくれましたが、何より主将を務めた西野が堂々たる存在を見せて守備陣を統率していたのが印象的でした。両チーム通じて少し抜きん出た存在だったのではないでしょうか。J1でも見たいところです。このままではどんどん髪だけが伸びてしまいそうなので心配です。早期のJ1でのスタメン出場を希望します。

アシストで結果も残した睫攵歓佑虜8紊楽しみ

 ということで、前年度チャンピオンとして始まった今年のSUL開幕戦は、ベテランとユース組の活躍が目立ち見事な完封勝利となりました。ユース目線で言わせてもらうと、同じくユース世代の選手が多かったヴィッセルに勝てたのはちょっと嬉しかったりします。まだまだヴィッセルU-18との対戦があるガンバユースとしても、悪いイメージを払拭するには良い材料になることを願いたいものです。今年もチームの底上げという意味ではSULの存在は欠かせないと思うし、こうしてユース組がプロに混じって結果を出せればアカデミーにもいい刺激になるでしょう。SULを戦うガンバを、今年も注目していければと思う次第です。次節は5/11、またしてもいぶきの森でヴィッセルとの対戦。練習場が使えずホームゲームが少ない今季のSULだけにハンデを負う状況ですが、それを跳ね除けて再びいぶきの森で勝利を挙げて欲しいと願います。




lifegoeson7 at 23:59│Comments(0)TrackBack(0) '14サテライト 

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