April 14, 2014

【ユース】高円宮杯U-18サッカーリーグ2014 プレミアリーグWEST第2節 vs東山高校

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 先週の開幕戦は、厳しい結果だったガンバ。もっと出来るのに、その自由を与えさせてもらえない歯痒さ。完成度の高い相手に対し、こちらが上回れたことはほとんど無かった苦しい幕開けでした。けれども、考えてみれば初戦にして良い経験値を積めたとも言えるわけで。負けた次の試合こそ重要とはよく言ったもので、開幕2試合目にして早々に重要な局面を迎えました。相手は、今年プレミア初昇格となる京都・東山高校。ガンバ大阪Jrユース出身の選手も数多く揃うなど、京都府高体連勢の雄です。開幕戦は、京都橘との昇格勢同士の京都ダービーを戦い、勝利。幸先の良いスタートを切ったチームが相手となりました。

 J-green堺S7グラウンドには、数多くのギャラリーが詰め掛けており、とてもいい雰囲気で試合が行われていました。我々がガンバを応援しているとわかると「○△選手はいますか?」とギャラリーの方に聞かれたりして、ガンバが注目されていることがわかりました。果たして、ガンバはそういった期待に応えるような試合ができたのでしょうか?



ガンバ大阪ユース 5−0 東山高校 [公式記録]
@J-green堺S7グラウンド
得点者:(ガンバ)'39初瀬亮、'42・'53妹尾直哉、'51平尾壮、'62睫攵歓


 応援準備をするガンバサポーターの反対側のゴール裏には、真っ赤なシャツに真っ赤なメガホンを片手に持った東山の控え部員たち。少数精鋭のガンバサポーターの声など軽くかき消せそうな人数に眩暈を覚えましたが、それが燃料にもなるものです。堺と言えどホーム扱い。「俺らはいつものように、今日もここにいるぜ」と歌わずにはいられません。
 アップメンバーを一通り眺めて確認した結果、先週とは異なるメンバーで臨むガンバ。完敗を喫した布陣をいじるのは当然と言えば当然なわけですが、ここで機能すればチームのベースはできるのかもしれないと前向きに捉えてみました。以下がこの日のスタメン。


ガンバ大阪【ユース】
プレミアL vs東山高校
9 睫攵歓諭2)
14 妹尾直哉(3)
10 岩本和希(2)
7 嫁阪翔太(3)
6 市丸瑞希(2)
11 平尾壮(3)
13 吉村弦(3)
3 前谷崇博(3)
5 吉岡裕貴(2)
24 初瀬亮(2)
1 林瑞輝(3)

 先週との変更点は3ヶ所。DFでは吉岡を、MFでは岩本を、FWでは睫擇鮴菷起用。2年組を増やした顔触れで臨みます。先週の神戸戦でも、岩本や睫擇入って少しリズムが変わったことを思えば、順当な起用とも言えるでしょう。堂安、松岡、山はベンチからのスタートになりました。


 前半の立ち上がりは、ポゼッションして試合を自分たちのペースで進めたいガンバと、高い位置までプレスをかけて奪い、速攻を狙う東山と言うある意味十分予想された構図でした。嫁阪や市丸がボールを持った時には素早く囲い込み、ボールを前線へ預けてからも後方から人数をかけて攻め上がって押し込んでいくなど、明確な戦い方でガンバへ挑んでいました。一方のガンバは、当初こそ中盤同士やバックラインとのパス交換を狙われボールを奪われる場面も見られましたが、その程度ではあまり動揺する様子も見られず、落ち着いて対応できていたと思います。また、CBに入った吉岡がスピードを生かしたカバーを再三見せていたことで、相手の速攻を封じ込められていたのも大きかったですね。松岡、吉岡共にCBとして遜色ない2人ではありますが、吉岡の方が昨年からの経験値が大きいような気はします。
 相手の狙いに対してしっかりとした守備を敷いているだけに、攻撃陣の奮起が待たれるわけですが、時間を追うごとにキレが増しているようで、少しずつチャンスが生まれ出してきます。そのチャンスを演出していたのが、この試合の両サイドバックの2人。そしてこの2人を巧みに操っていたのがボランチの嫁阪でした。サイドバックの2人のセールスポイントは、なんと言っても運動量と攻撃性。2人ともがゴール前で絡むことが大好きなタイプなので、ここを有効に使えればガンバの攻撃は厚みを増すことができるわけです。ただ先週に関しては相手のウイングFW+サイドバックを抑える必要があり良さは出せませんでした。しかし、今回この2人を有効に使えていたのが、嫁阪でした。市丸や岩本がマークを集めつつ、フォローに入る嫁阪は正確なサイドチェンジで局面打開。そこにしっかりサイドバックの2人がタイミング良く上がってこれているので、澱みの無いサイド攻撃が展開できていました。そして、このよどみの無さが先制点をもたらします。39分、睫撻侫蝓爾両態で前を向いたと思った瞬間に強烈なシュートを放つと、これはバーに直撃。しかし睫擇離轡紂璽肇魁璽垢鮠辰修Δ犯瑤喀个靴GKの反対側に跳ね返ったボールが初瀬の下へ。拾った初瀬は思い切りよくミドルで狙うと、ゴールイン。待望の先制点がガンバに生まれました。これは、ガンバユース今年の公式戦初ゴールでもありますね。

初瀬亮、会心のガッツポーズ!

1点取ったらエンジンのかかるガンバ。もはや伝統ですけれども、この初瀬のゴールから2分後、またも左サイドで初瀬がドリブルで仕掛けると、相手DFが翻弄されるほどの切り裂きっぷりでゴールライン際を突破します。まるで初瀬だけが倍速で動いているような出来事…初瀬は落ち着いて折り返すと、中で待ち構えていた妹尾が合わせて立て続けの得点を奪います。2分間で1ゴール1アシストの左サイドバック、恐るべしであります。前半終了間際の怒涛のゴールで点差を広げたガンバは、優位な状況で後半へ臨むことができました。

キレッキレの妹尾直哉。大化けの予感も漂わせる

 メンバーチェンジ無く迎えた後半ですが、並びには変更がありました。平尾と妹尾の位置を入れ替え、睫擇畔身がコンビを組む形にします。初瀬、妹尾、平尾の左サイドが機能していただけに、手を施す必要はあるのかと思ったりしたわけですが、この考えはすぐに否定されます。後半開始6分、今度は中央の岩本がPエリア少し外で受けると、相手DFの股を抜く芸術的且つ官能的なキラーパスを平尾へ通します。平尾が流し込んだシュートは、飛び出してきたGKを抜けネットへ。ゴール裏で見守る我々の目の前で、極上のゴールを決めてくれました。さらにこの2分後、畳み掛けるように得点シーンが続きます。今度は右サイドの吉村から逆サイドの初瀬へ渡ると、またしても相手DFを翻弄。初瀬は妹尾へ繋ぎます。すると妹尾が初瀬バリの切り裂きドリブルをゴールライン際で見せると、そのままシュート。これもしっかりネットへ流し込み、あれよあれよと言う間の4得点目となります。初瀬、妹尾が切り裂いた東山の右サイドは、完全に焼け野原状態。今年の生命線とも呼べるラインが、ここで誕生した瞬間かもしれません。

迫力のあるドリブルと対人守備、そして豪快なクロスが武器の吉村弦

 さて、ここまで左サイドをクローズアップしてきたわけですが、実は得点にこそ至っていないものの、右サイドこそが渡しのツボを刺激しまくりでした。その主役は、吉村。初瀬と少し違うところと言えば、何と言っても馬力。サイドバックとして順調に厚みのある体になってきたかと思えば、スピードも衰えることなく成長中。自陣深くからフリーランで駆け上がり、ボールを受けるとスピードに乗ったままシザーズで相手をかわしてクロス。強烈なクロスがファーサイドでの平尾のヘディングシュートに繋がるなど、右サイドもやりたい放題だったのでした。左サイドの妹尾・平尾による初瀬のスペースの作り方も良かったのですが、岩本にも同じことは言えます。岩本と吉村のコンビネーションも今後期待したいところです。まだまだ発展中ではありますが、それでも吉村は理想的なライトバックになる可能性を秘めていることを示してくれていました。そして迎えた62分、右サイドの敵陣浅いところで吉村がボールを受けると、相手DFをなぎ倒しながらも縦に縦に突破を図ります。最後はゴールライン際までえぐり、折り返し。中で待ち受けていた睫擇しっかり押し込み、5点目を奪いました。


ガンバ大阪【ユース】
プレミアL vs東山高校(後半 
11 平尾壮(3)
28 武田太一(2)
20 堂安律(1)
17 松岡秀平(2)
10 岩本和希(2)
14 妹尾直哉(3)
13 吉村弦(3)
3 前谷崇博(3)
5 吉岡裕貴(2)
24 初瀬亮(2)
1 林瑞輝(3)

 5点差ともなれば、5人交代制をフルに使ってチームを活性化させたいところ。ということで、得点直前に交代が決まっていた睫擇鵬辰、市丸・嫁阪のダブルボランチを下げます。代わりに62分に武田、75分に松岡、堂安を投入して貪欲さを維持することも加味してプレーさせます。武田は投入直後にビッグチャンス。後方からのロングボールが大きくバウンドし、これに飛び出します。相手GKも飛び出してきたため武田はバウンドに合わせてヘディングでループシュートを狙います。入ったかに思えたこのシュートは枠を逸れますが、いきなりのビッグチャンスで得点の予感を感じさせてくれました。さらに立て続けにもう一つチャンスがあったもののこれも決められず。決定力を欠いた形にはなりましたが、楽しみなFWがまた1人現れました。先週の神戸戦でも新たなタイプのFWとして存在感を出していたし、ここでもしっかりとしたキープから確実に捌いたり、自ら攻め上がってシュートにまで持ち込めたりと色んなプレーが出来るFW。ヘディングも強いし、途中出場の2試合だけ見ても面白い存在になりそうです。

ボランチでチームを操った嫁阪翔太

ガンバ大阪【ユース】
プレミアL vs東山高校(終了時)
28 武田太一(2)
20 堂安律(1)
2 阿部勇輝(3)
17 松岡秀平(2)
10 岩本和希(2)
4 園部凌平(3)
13 吉村弦(3)
3 前谷崇博(3)
5 吉岡裕貴(2)
24 初瀬亮(2)
1 林瑞輝(3)

 最終的には園部、阿部という両サイドバックをサイドハーフで起用するなど、サイドの争いに決着が付いていない事を伝えるメッセージ的交代も。吉村・初瀬もまだ2試合終わったところだし、阿部と園部にも必ず出番が回ってくるはず。阿部は時間が少なかったけれど、園部は交代直後から積極的な仕掛けからあわやというシーンを演出するなど、士気の下がった相手に対し容赦なくアピール。バックアップに入っていた選手達のアピールをしっかり受け止めて、コーチングスタッフには今後の競争を促して欲しいなと願うばかりであります。

レフトバック争いを引っ張る、初瀬亮の今後が楽しみ

 スコアは5-0のまま試合は終了。先週はヴィッセルとの完成度の違いをまざまざと見せ付けられた格好でしたが、今節は東山に対して完成度の違いを見せ付ける試合となりました。ヴィッセル戦のレポの締めくくりで、少しでも変化を見せて欲しいというメッセージを載せたのですが、ここまで変化が見られるとは思いませんでした。東山も多くの高体連勢と同様にまだこれからチームが作られていく段階ということは差し引く必要がありますが、ガンバとしては十分自信を取り戻せる内容だったと言える試合でした。両サイドバックの躍動、攻撃陣の活躍、高体選手の意欲と、先週に無かったものをたくさん見せてもらえましたし、楽しませてもらえました。1週間できっちり切り替えができたことにも安堵しました。
これで今年のプレミアリーグ初勝利となり、1勝1敗で2試合を消化。落差の激しい2試合でしたが、ここから先、いかに安定して戦えるかが求められると思うので、2・3年生が多く出ている今年のチームだからこそ、昨年の経験をしっかり生かして今後のリーグ戦を戦い抜いていって欲しいと願います。

 最後に少し。まだ新入りガンバアカデミーファンとしては、ガンバ時代を知ってる東山の選手は限られるのですが、やはりOB選手と公式戦で戦えるのはとても嬉しいものだと改めて思いました。みんなガンバってるんだなぁとしみじみしたり。8月末の東山高校でのアウェイ戦の頃には、今よりはるかにチームも出来上がっている頃。選手権に向けて加速している時期だけに、今から対戦が楽しみです。今度はこううまくはいかないだろうけど、ガンバもしっかり成長していきたいところです。
 そのガンバの次節は、2週間後に東福岡高校戦。今年初の遠征にもなるし、しっかりコンディションを整えて乗り込んで欲しいですね。東山同様、まだチームを作っている段階にあると思われる東福岡ですが、プレミアWESTで安定した成績を残している経験値のあるチームであることを忘れてはいけません。勝って兜の緒を締めて、福岡での勝利に向けて準備して欲しいと思います。




lifegoeson7 at 23:59│Comments(0)TrackBack(0) '14ユース 

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