April 12, 2014

【Jrユース】高円宮杯U-15サッカーリーグ2014 関西サンライズリーグ第2節 ガンバダービー 〜ガンバ大阪Jrユース編〜

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 第2節を迎えたサンライズリーグは、早速の好カードとなるガンバダービーとなりました。今回は、ガンバとガンバ門真(以下ガン門)の両視点から試合を振り返ってみたいと思います。初めての試みなので、お手柔らかにお願いします…。と言ってもいつものような観戦記を1試合で2つ書いてみるというだけのことなのですが。なぜこういう事をやってみようかと思ったのかと言う経緯に関しては、ガン門編で書いてみることにします。

 というわけで、まずはガンバ視点で試合を振り返ります。先週の開幕戦、まさかの黒星スタートになってしまったわけですが、しっかり気持ちを切り替えて戦えているのかということや、新たな試みはあるのかというところが個人的な注目点でした。まだ2試合目という"熟れる前の今だからこそ"楽しめる成長過程を楽しみに、堺へと赴きました。



ガンバ大阪Jrユース 1−0 ガンバ門真Jrユース
@J-green堺S4グラウンド
得点者(ガンバ大阪)北田大亜


 快晴のJ-green堺には、U-15年代の関西Jクラブ勢が集結。今日はガンバ、ヴィッセル、セレッソが"同門対決"となっていました。ガンバ勢が戦うS4ピッチは青と黒の濃度がいつもの2倍ということもあって、幸せな景色が広がります。アップをしているガンバの面々を見つつスタメン情報を収集してみると、今回はサプライズが。そのスタメンが以下になります。


ガンバ大阪【Jrユース】
サンライズL vsガンバ門真Jrユース
8 小林哲平(3)
18 食野壮磨(1)
9 辻本竜(3)
5 森永耀晟(3)
13 北田大亜(3)
7 臼井貫太(3)
14 梅津凌岳(3)
3 荒木秀太(3)
4 林田幸樹(3)
2 奥井大貴(3)
1 谷晃生(2)

 まずバックラインは攻撃的なポジションを得意とする梅津がライトバックに入りました。ボランチにはこちらも攻撃的な選手の北田を起用し、前節との変化を感じさせます。しかしながらこの起用は、前節スタメン出場していたサイドバックの三國、ボランチに入っていた安羅の負傷離脱の影響と言えるでしょう。負傷離脱している選手が増えているのは非常に気がかりですが、しっかり治して万全の状態で戻ってきてくれることを願います。決して焦らないように。
 しかし、ここでの最大のサプライズは、トップ下に入った食野。この春から中学へ上がったばかりの1年生が、まさかのスタメン。体格やスピードなど、ジュニア時代とは比べ物にならないレベルの中に入って、力を発揮できるのかが楽しみでもあり、不安でもありました。けれど、そこから得られる経験を大事にして欲しいことを思えば、やはり楽しみな起用と言いたいところですよね。


 新鮮な配置と顔触れで楽しみが止まらない中前半が始まるわけですが、ガンバは立ち上がりからなかなかリズムを掴むことができません。中盤の構成が変わってることも影響したと思われますが、やはり前節と共通しているのはプレーエリアが低いところ。自陣で奪ってボランチに預けても、そこから先がやや手薄なので攻撃が単発で終わるケースが多くなっていました。センターFWに入っている小林もキープ力は持ち合わせているものの、小林自身がやや下がってきていることもあって、ゴール前までボールを運ぶのに手数がかかってしまっているようでした。そこでやはり食野、北田、森永の3人がバイタルエリアでどれだけ制圧できるかにかかってくるわけですが、なかなかうまくいきません。食野に関しては、まだ上級生とのレベルを初体感した段階ですから、いきなり力を発揮するのは難しいはず。そうなるとボランチコンビがいかに攻守両面で顔を出せるかにかかってきます。守備面においては森永が相手のボールホルダーを潰したり、こぼれを拾っては左右へ散らそうとボールを動かしていたのですが、それでいっぱいいっぱいのように感じました。北田は攻撃面で期待がかかるところでしたが、相手のポゼッションがスムーズにできている中で、守備に気を取られて前を向けることが少なかったのかもしれません。このように、遅攻や中央からの崩しは攻撃がかみ合わないガンバには難しいものとなり、ボールも持たせてもらえないので苦しい展開が続きました。
 しかし、中央がダメならと気を吐いていたのがサイドプレーヤーの2人。辻本と臼井の両アタッカーはゴールへ向かう直線的な突破を再三見せ、ガン門ゴールを脅かします。まず右サイドからは辻本が仕掛けては中へ入って行き、また最後に受けてシュートを狙うFWらしい動きで右サイドをかき回します。一方の臼井は、単独で仕掛けてはスピードで相手を抜き去り左サイドをえぐっていきます。持ち味の異なる2人が両サイドから攻め落とそうと仕掛ける姿が、今のガンバの攻撃を牽引していると言っていい動きですね。この2人をいかにうまく使って崩していくかが当面の課題になるわけですが、そのためにももう少しゴールに近いエリアで仕事が出来るよう整備する必要がありそうです。
 結果的に辻本と臼井が見せ場を作ろうとサイドでもがくものの、なかなかシュートチャンスにまでは至りません。思い切りのいい攻撃が出来る2人だけに、このストロングポイントをうまく活かせるように攻撃を整備するのが今のガンバに必要でしょう。不運なことに、前半途中で梅津が負傷で交代を余儀なくされるなどアクシデントにも見舞われたガンバですが、互いに譲ることなく前半はスコアレスで折り返します。



ガンバ大阪【Jrユース】
サンライズL vsガンバ門真Jrユース(後半開始時)
8 小林哲平(3)
17 足立翼(2)
9 辻本竜(3)
13 北田大亜(3)
15 奥野耕平(2)
7 臼井貫太(3)
2 奥井大貴(3)
3 荒木秀太(3)
4 林田幸樹(3)
5 森永耀晟(3)
1 谷晃生(2)

 後半に臨むガンバはメンバーチェンジ。配置もいじり、新たな仕掛けを見せてきました。まず最終ライン。背番号が示すように、この並びはどちらかと言えばこの学年のベーシックと呼べる顔触れかもしれません。奥井を右に移し、ボランチの森永を本来の仕事場である左サイドへスライドさせます。またボランチには奥野を置き、トップ下には食野に代えて足立を入れました。食野はいきなりの起用で奮闘していましたが、見せ場を作るには至らず。でもこの40分の経験は、大きな経験になるはずです。
この交代で最も注目したいのは、森永と臼井を本来の縦関係の形に戻したところ。森永と臼井がこのチームではずっと左サイドを牽引してきたようですが、その形に戻したということになります。器用な森永ではありますが、CBやボランチで使うよりも本職で使う方が良いという判断の交代だったでしょう。結果的にこの交代は、ガンバに少し活力を復活させるものとなります。
後半に入ってからは、左サイドでの攻撃がより増えていきます。ただでさえ思い切りのある臼井の突破に、力強さが見られるようになったのがその証拠。相手の右サイドに攻撃させるスペースを与えず、二人で制圧していたのはさすがだなと感じさせられました。また、後半から入った奥野もサイズこそまだ小ささは否めないので当たりに強いとは言えないわけですが、ボールを持てばアイデアのある配球を披露するなど良いアクセントになっていたと思います。臼井、森永が活気付いた背景には、奥野の存在もあったでしょう。


 しかしながら、攻撃は極端とまでは言わないものの左サイドからが多くなり、バランスは偏っていました。しかも後半から投入した足立を15分ほどで下げるなど、落ち着かないところもありました。足立はケガによる交代じゃなければいいのですが…。足立に代わって入ったのは、八畑。小林をトップ下に下げ、八畑の1トップとなります。1トップタイプの八畑を据え、なおかつキープ力もある小林を1列下げたことで中央での攻撃に厚みを持たせたい意図は伝わってきました。左サイドからの攻撃と、中央をいかに絡めるようにするか模索をしているような采配。少しずつ整備もされてきているのかな?という印象を受けていた流れで、ようやく終了間際に均衡が破られます。押し気味にバイタルエリアでボールを繋ぐと、最後はボランチの北田にフリーで渡ると、思い切りの良いシュートをゴールネット上部に突き刺します。ここまで流れの中から中央ではシュートチャンスを作れてこなかっただけに、ようやく少し「らしさ」を覗かせるゴールだったと思います。
均衡を破ったガンバは、最終ラインも時間を追うごとに安定感を見せるようになり、ガン門の攻撃を食い止めていきます。前節は2失点したものの、後半見渡してみてもよく集中も出来ていたと思うし、声が良く出るようになっていました。荒木、林田のCB陣が日を追うごとに見せる安定感も、サイドに置く選手を適所に配置した結果だと感じるわけですが、この辺は監督にも覗ってみたいところではありますね。


 相手の反撃も、前半攻勢だった分運動量低下により単発的になったことでしっかり守備陣が対応。落ち着いた守備でこのまま1-0でシャットアウト勝ち。ガンバは今季公式戦初勝利を掴むことに成功しました。


ガンバ大阪【Jrユース】
サンライズL vsガンバ門真Jrユース(終了時)
11 八畑汰介(3)
13 北田大亜(3)
19 佐々井大輝(3)
12 上野良太(2)
15 奥野耕平(2)
7 臼井貫太(3)
2 奥井大貴(3)
3 荒木秀太(3)
4 林田幸樹(3)
5 森永耀晟(3)
1 谷晃生(2)

 試合後、選手が嬉しそうにしているのと、笑顔の中に安堵の感情が混じっているのを見て、こちらも安堵の気持ちが湧いてきました。勝利こそ最良の成長の糧、というのはフットボールでは常識ですが、選手達が勝利を積み重ねることで得られる自信を、これからの戦いで存分に見せていって欲しいと思います。なかなか思うようなサッカーでここまで戦えているとは言えないですが、ケガ人も増える状況の中で結果を手繰り寄せられることは次に繋がるでしょう。この試合の勝利は、ただの1勝以上の価値があるかもしれませんね。

 大きな勝利を掴んだガンバは、次週滋賀・ビッグレイクで京都サンガF.C.U-15との対戦です。サンガと言えば、今年のチームで迎える初めての公式戦、2月に敗れたナイキプレミアカップ関西大会準決勝のリベンジマッチとなります。まだ記憶も新しい試合だけに、その悔しさを前面に出してサンガ相手に挑んでくれることを期待しています。

 

lifegoeson7 at 23:59│Comments(0)TrackBack(0) '14Jrユース 

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