December 23, 2013

【Jrユース】高円宮杯第25回全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会1回戦 vs横浜FマリノスJrユース

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 U-15年代最後の全国大会、高円宮杯U-15が始まった。関西1部にあたるサンライズリーグを優勝して挑むこの大会が、3年生にとっては引退前最後の公式戦となる。優勝が目標であると共に、1試合でも長く今年のチームで戦いたいという思いが各チームの勢いを加速させる大会でもある。
今年のガンバは1回戦から強敵との対戦。夏のadidas杯、3位に終わったガンバを尻目に優勝したFマリノスといきなり対峙することになってしまった。1回戦全試合の中でも屈指の好カードに加え、万博スタジアムでの試合開催ということで盛り上がる要素も満載。憧れのピッチでなかなか試合をすることの無いJrユースの選手達には、これ以上無い舞台が整った。

 冷たく強い風と、時折みぞれが舞う気候だったが、日差しが覗けば良好なコンディションで行われたビッグマッチ。普段のJrユースの試合とは比べ物にならない300人を超すサポーターが、万博に詰め掛けて行われた。



ガンバ大阪Jrユース 1−0 横浜FマリノスJrユース
@万博記念競技場
得点者:(ガンバ)'26堂安律


 何としてでも優勝を!と意気込むガンバ。一方のマリノスも、夏の王者として2冠を目指すべく並々ならぬ意気込みで大阪へと乗り込んできた。ガンバとしては、大阪で、万博で出来る地の利を存分に生かさない手はないわけで、応援席の情熱もいつも以上のボルテージで選手を迎えていた。みんなで頂点を掴みたい―この一心でマリノスを迎え撃った。


ガンバ大阪【Jrユース】
高円宮杯1回戦 vs横浜FマリノスJY
7 小西雄大(3)
10 堂安律(3)
11 松本歩夢(3)
8 食野亮太郎(3)
14 芝本蓮(2)
9 西田一翔(3)
29 森永耀晟(2)
2 山本壱成(3)
4 上岡朋樹(3)
5 山下令雄(3)
1 田原智司(3)


 発表されたガンバの先発メンバーは、おおよそ予想通り。目が行ったのはバックラインか。ライトバックの杉山天真は負傷からの復帰がもう少しと言うところと聞くも、メンバーから外れた。また、長らく負傷に苦しんだこともありポジションを取り返すことが出来なかった山本壱成が、上岡朋樹と久しぶりに公式戦でCBコンビを組むことになった。このようにバックラインは"高円宮杯仕様"で臨んだガンバ。中盤、前線は関西でぶっちぎった破壊力を誇ったお馴染みのメンバーとなり、総合力の高さをマリノスに見せ付けたいところだ。



 試合は立ち上がりからガンバが猛攻を見せる。開始早々いきなり小西雄大が飛び出しを見せてゴール前まで詰めたがこれは相手GKにセーブされてしまう。しかし、これが引き金になったか、凄まじい勢いを持ってガンバが攻め立てていく。今度は右サイドから松本歩夢が相手バックラインの裏に抜け出すと、大きくバウンドしたボールに合わせてGKの頭越えのループシュートを狙う。しかし、これは枠外へ。続けざまのチャンスは、どれも中盤の高い位置でボールを奪い、素早い切り替えで相手を押し込める気迫ビンビンの猛攻だった。このように、序盤から攻撃的な姿勢を見せたガンバが優位に試合を進めていく。その後、少しずつマリノスもガンバの気迫に馴れ始めるのだが、ペースを握り返される前にガンバが先制点を奪う。26分、GK田原智司からのロングボールを、最前線で堂安律が受けに出る。ハーフライン付近やや左サイドで受けた堂安は、ポストプレーと見せかけて挟みこんでくる2人の相手DFを置き去りにする素晴らしいターンで一気に抜け出す。堂安はそのままゴール前までまっしぐらにドリブルを始めると、再び挟みこんでくる2人のDFをもろともせず利き足の左足で強烈なシュート。これが見事に決まって、待望の先制点をガンバが奪った。
 堂安のこのゴールを文字でどうにか伝えようとするものの、やはり迫力が伝えられない…書き手の描写能力の限界を感じてしまう限り…。けれど、会場の雰囲気は"どえらいものを見てしまった"という感嘆と歓喜が混ざり騒然としていたことが、このゴールの凄さを物語っていたと思う。



 試合はこのまま1点リードで折り返すことになるのだが、先制してからは徐々に相手ペースに変わりつつあった。前半終了間際には、失点を覚悟した決定機があったが、今度は田原が素晴らしい反応を見せ失点を回避。さすがの存在感を示した背番号1。堂安のゴールに繋がるロングキックも結果的にアシストと言う形になったし、好パフォーマンスでリードを保つチームを最後方から支えていた。



 後半も同じメンバーで、再びペースを手繰り寄せたいガンバだったが、早く追いつきたいマリノスの猛攻はさらにギヤを上げて襲い掛かってきた。特に体格差で優位に立たれたのが、ガンバの2年生がついているポジションのところ。マリノスのサイド攻撃はこちらの右サイド側を再三えぐる攻撃だったし、リズムを掴めずに強いプレッシャーからボールを奪われるのはボランチのところが多かった。しかし、これはこの年代ではやむを得ないところ。ある程度相手から激しく来られることは予想できていただけに、周囲のフォローも重要なところだった。そんな中で相手の攻撃を跳ね返し続けたのが、CBコンビの山本・上岡と田原だ。相手の長身選手にもまったく引けをとらない山本の空中戦の強さと、バックラインの統率で守備を引き締め続けた上岡の奮闘は凄まじいものがあった。正直なところ、失点を覚悟した場面は前半終了間際だけに留まらず、後半も何度かあった。けれど、CBコンビを筆頭にことごとく相手のシュートへ体を投げ出す渾身のディフェンスを皆が披露して凌ぐことが出来た。また田原の好判断も光った。相手のセットプレーでは体格的に不利な競り合いでも安定したキャッチングで守り抜いたし、エリア外からのミドルシュートもポジショニングが良い為に体を大きく動かすことなくセーブしていたところも忘れてはならない。このように、守備陣の献身性と良いところを最大限出してくれたことで、マリノスの勢いも少しずつ衰えが見え出してくるようになった。






 一方、時折迎えるカウンターがガンバのチャンスとなったわけだが、相手GKの好守もありゴールを割らせてもらえない。セットプレーの流れから一度、松本のオーバヘッドが惜しくも枠外に逸れるチャンスがあった。堂安のゴールに加え、この豪快なシュートも決まっていれば、万博はさらに熱狂していただろう。
劣勢を強いられる時間も多いだけに速攻から追加点を狙いたい意図も感じられたし、それまで前線から走り続けて守備に奔走した西田一翔が少し傷んだことも加わり、縦への突破力が魅力の徳網勇晟をこの日唯一の途中交代で投入下ガンバ。配置もやや変更を加えて、試合の終盤を迎えることになった。





ガンバ大阪【Jrユース】
高円宮杯1回戦 vs横浜FマリノスJY(終了時)
7 小西雄大(3)
15 徳網勇晟(3)
11 松本歩夢(3)
8 食野亮太郎(3)
14 芝本蓮(2)
10 堂安律(3)
29 森永耀晟(2)
2 山本壱成(3)
4 上岡朋樹(3)
5 山下令雄(3)
1 田原智司(3)

 ここまで決定機も双方に多く、ハイテンションな展開を続けてきた両チーム。攻撃的な姿勢を見せつつ、守備陣が耐え凌ぐ好試合も終盤になると1点差の緊張感も相まって、スリル満点。もしかすると、これが万博スタジアムでの試合ではなかったら、違った結果になっていたのかも…そう思えるほど、危ない場面もあった。しかし、万博スタジアムで出来たことが結果的に大きく作用したのか、相手のシュートも枠外へ逸れることも多く難を逃れられた。そんな場面も頻発し、苦しく息が詰まるような終盤戦となったが、どうにか追加タイムも凌いだガンバが1点を守り抜いて逃げ切りに成功した。

 正直、個人的には後半かなりハラハラしたけれど、やはり守備陣の奮闘を改めて強調したい。もちろん堂安のゴールは見た人なら強烈なインパクトを残すものだったし、堂安はゴールだけに留まらず抜群のボールキープで特に前半は攻撃面で大きな貢献をしていた。けれど、時間が進むにつれ相手の圧力が増していった内容で考えると、バックラインが耐えてくれたところを強く推したい。






 今年は練習試合も含めて勝てなかったマリノスを今年最後の大会、万博スタジアムという舞台で見事に撃破したガンバ。苦しい試合を乗り越えたが、次に待ち構えるのは再びマリノス。2回戦の相手はマリノス追浜Jrユースに決まった。前評判も高いマリノス追浜だけに、この試合に匹敵する難しさが予想されるが、1試合でも多く今年のチームで試合ができるように勝利を期待したい。次に足を運べるのは決勝戦。今年も優勝の瞬間を見届けられることを願い、吉報を待ちたい。



追記:追浜に敗退したとのことで、Jrユースの最終戦を見届けることは叶いませんでした。今年のJrユースについて、改めてエントリ上げる予定にしております。

lifegoeson7 at 23:59│Comments(0)TrackBack(0) '13Jrユース 

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