December 10, 2013

【ユース】高円宮杯U-18サッカーリーグ2013 プレミアリーグWEST第18節 vs富山第一高校

 4月の新学期スタートと共に幕を開けたプレミアリーグ。ガンバユースにとって初めての冒険になったこの大会も、いよいよ最終節を迎えた。舞台は、ホーム万博練習場。いつもの景色の中、いつもの選手達と戦う最後の試合。Jユース杯が引退試合になっていたこれまでと異なり、リーグ戦で最後を迎えるのは初めての経験。懸かるものも無い試合でもあり、客観的に見ればいわゆる"消化試合"だ。しかし、勝てば笑顔で1年を締めくくることが出来る。その笑顔のために戦う最終節となった。

 今年最後の対戦相手は、同じくプレミアリーグ残留を決めている富山第一高校。アウェイでは悔しい敗戦を喫した相手でもある。ただ高校選手権にも出場するチームのため、彼らはまだここが今年最後の試合とはならない。勝って終わりたい側としては、ここはガンバに花道を飾らせたいところ。天然芝練習場は、ホームの利を生かすべく温かい雰囲気に。3年生最後の勇姿となった90分は、まさにガンバらしさ溢れる時間となった。


※最後の最後となる試合にもかかわらず、デジカメのメモリーカードを忘れ、バッテリーも切れていて今回は写真がありません。本当にお恥ずかしい限りです…と同時に情けなく。。もし楽しみにしてくださった方がいらっしゃるとするなら、本当に申し訳ございません…何より、本人が相当凹んでおります…何卒お許しください…



ガンバ大阪ユース 3−2 富山第一高校
@ガンバ大阪第2天然芝グラウンド
得点者:(ガンバ)'24小川直毅、'57睫攵歓諭'80妹尾直哉 (富山第一)'48野沢祐弥、'85善本燎


 試合前の段階で気温は11度。すっかり冷え込んだ練習場ではあったが、ここまで長かったリーグ戦をぼんやりと思い返していると、寒さを感じるのを忘れて物思いに耽ってしまった。今年の振り返りは別エントリーでするつもりだが、つい感傷に浸ってしまう試合前だった。それに加えて自分の失敗もあり、なかなか試合を直視できない気も起こったりした。それでも、この90分を見届けてこそこの1年を締めくくれるわけだし、どうにか気持ちを切り替えてウォームアップをする選手達を見守った。

 正直なところ、メンバー構成は両チームともどのような意図を持って組んでくるか読めなかったのだが、ガンバに関しては若干の変更を加えた布陣となった。


ガンバ大阪【ユース】
プレミアL vs富山第一高校
13 睫攵歓(1)
8 小川直毅(3)
20 岩本和希(1)
6 東宏樹(3)
14 嫁阪翔太(2)
10 井手口陽介(2)
2 永保尭(3)
4 福川和希(3)
3 和田一真(3)
5内田裕斗(3)
1 林瑞輝(2)

 まずバックラインに福川和希が久々の先発入りに。長らく組んでいた3年生カルテットで富山第一の攻撃を阻む。また中盤では市丸瑞希がベンチに回り、嫁阪翔太を起用。その嫁阪をボランチに据え、井手口陽介を2列目へ配した。一方の富山第一は、高校選手権を控えメンバーをいじってくるかと思われたが、主力選手が大阪へ帯同していた模様。富山第一的には、ガンバを倒せば順位は入れ替わるし、その点にモチベーションを持って臨んできたのかもしれない。


 試合は静かな立ち上がりだったが、少しずつガンバが押し気味に試合を進めていく。個人的には、不動のボランチコンビに替わって組んで、東と嫁阪のところがいかに機能するか見守っていたが、時間が追うごとにスムーズさを見せていた。2人のところから攻撃が始まり、井手口と岩本がさすがのセンスを披露することでガンバがペースを握っていく。井手口を1列上げたことで気になったのは、内田とのコンビネーション。前節のダービーや、Jユース杯ヴィッセル戦など、思うような力を出せなかった試合では内田の存在感が落ちてしまっていたが、この試合に関しては井手口がうまく内田のスペースを作れていた。最もこれは、今年のガンバの良さが出せているということであり、誰が出てきたとしてもあまり関係が無かったのかもしれないが…ただ、これまでと異なる点と言えば中盤の左とレフトバックの間の潤滑油として、嫁阪がうまくサポートできていたことが大きかったのかなとも思う。その嫁阪は徐々に攻撃でも絡んでき出すと、高い位置でも存在感を発揮。攻撃の起点になれるパスと、ゴール前で得点機も演出できる嫁阪の良さが見られるようになっていった。

 こうして中盤がうまく機能してきたことで、相手もガンバのパスワークについてこれなくなり後手後手の守備に。そうなれば、思うようにパスも回るし何より攻撃的なパス回し・ゴールに迫るパス回しがたびたび見られるように。嫁阪がエリア内の小川に通して攻め込むシーンや、内田が豪快な攻め上がりから睫擇箸離錺鵝Ε帖爾妊轡紂璽箸悄どちらも得点には繋がらないが、イメージ通りにサッカーをやれているようなテンポの良いサッカーを展開してくれた。すると24分。内田→井手口→睫擇肇錺鵐織奪繊▲帖璽織奪舛悩戮くパスを繋ぎ、最後に受けた小川がこれを沈め、待望の先制点をガンバが得ることに成功した。ここまで左サイドを中心にうまく攻撃できていた流れをそのまま活かした、鮮やかな得点。ガンバの攻撃が加速していきそうな、いい流れからの得点だった。

 得点後も押し気味に試合を進めるガンバ。それに対してカウンターで攻勢に出てくる富山第一。内田や永保の裏のスペースを素早く突き、両サイド深いところから鋭角にガンバゴールに迫ってきた。ガンバの左サイドの裏のところを狙って来られていたし、相手のアタッカー(25番西村)が強くて柔らかい選手で、守備陣が対応してもエリア内へ何度か侵入を許してしまうことも。スキを見せてしまえばやられそうな鋭さを感じる攻撃もあったが、CBコンビがさすがの対応でピンチを救った。和田(一)はカバーリングが本当に上手くなったなと思うし、福川も元々カバー能力に長けた選手なので、ここのところ福川がバックアップに回ってはいたが、やはりさすがのコンビネーションを持った2人だと改めて思わせてくれた。そんな2人が最後方から落ち着いて守備をしてくれることもあって、前半はシャットアウト。CB陣もそうだが、前半総じて攻守においてパスミスが少なかったことが好印象だった。


 後半メンバーチェンジ無く迎えたガンバ。前半の良い流れを維持したい。ところが開始直後の48分、後半から交代で入った選手に決められてしまい失点。いいペースでサッカーを続けたいところで、あっさりと同点に持ち込まれてしまった。思えば先週のダービーでもオウンゴールから自滅的にペースを手放してしまっただけに、同じ過ちは繰り返したくなかった。この失点からどう立ち直るか、意地を見せて欲しいところ。同点になってからは、一進一退の攻防が続くが、2週間前のアビスパ戦でもガンバの攻撃陣に火をつけた内田が、ここで再び魅せてくれた。57分、左サイドから縦にドリブルを始めると、3人に対応され苦しいところにもかかわらず、粘りを見せてボールを死守して突破。さらに深くえぐっていく。ここまでえぐれば得点の予感しかしない黄金パターン。この内田からの折り返しを嫁阪が受けると、すかさずグラウンダーで中へ送る。嫁阪からのパスは中で待ち受ける睫擇謀呂襪函△海譴鬟瀬ぅ譽トで押し込み富山第一を突き放した。先週もこれを見たかった…と一瞬思ってしまったが、内田の良さが推進力となってゴールを生み出すことが出来た。アビスパ戦もそうだったが、ゴール裏の左サイド側にいる我々に突進してきそうな圧巻のドリブルは、正に鳥肌モノ。そこにボランチで久々に出場した嫁阪がしっかりと絡んで得点が生まれたというのが、とても嬉しかった。

 再び突き放したことで、試合を優位に進めていくガンバ。67分には井手口を下げ同じポジションに市丸を投入するが、攻撃のリズムは変わらない。内田に負けじと、小川もさすがのスピードを見せてゴールに迫っていくなど、イケイケなガンバが顔を覗かせてくる。そういえば、小川はスタートこそこれまで通りの左FWだったが、気付けば右サイドに張り出していた。睫擇離粥璽觧、すでに左サイドに睫擇詰めていたこともあるし、後半からは小川が右、睫擇左のFWにチェンジしていたのだろうか。
 試合に戻ると、攻撃が上手くいっているガンバだがピンチの場面も。カウンターからGK林が前に飛び出してきたところをループ?で狙われたシーンは、肝を冷やした。それでもどうにか切り抜けられたことが、この試合では大きかったということだろう。75分、ガンバは岩本、睫擇魏爾欧栃身、妹尾を投入する。以下がその並び。


ガンバ大阪【ユース】
プレミアL vs富山第一高校('75〜)
7 平尾壮(2)
28 妹尾直哉(2)
8 小川直毅(3)
6 東宏樹(3)
14 嫁阪翔太(2)
17 市丸瑞希(1)
2 永保尭(3)
4 福川和希(3)
3 和田一真(3)
5内田裕斗(3)
1 林瑞輝(2)

 意外だったのは、小川と平尾のポジション。妹尾1トップに右から小川、市丸、平尾かと思いきや縦の関係を作らせたガンバ。今年の小川のように、サイドアタッカーから中でプレーしていくという布石なのだろうか?興味深い布陣で残り15分を乗り切っていく。すると、この交代からわずか5分後、再びガンバに得点機が訪れる。またも左サイドから内田が縦に切れ込むと、今度はゴール前へクロスを送る。この抜群のクロスがフリーの平尾に通ると、シュートではなく妹尾へプレゼントパス。妹尾は流し込むだけの悠々としたゴールで富山第一との差を2点に広げた。内田のクロスから平尾に渡った時点で勝負アリだったのだが、より確実な方を選択したということかもしれない。でも、最前列に入っていたのだから…貪欲にゴールを狙っても問題は無かったはず。平尾の優しい性格が良い方に出たのかな?でも、今度はシュートを狙ってみて欲しいと思う。しっかり決めてくれた妹尾のゴールでゴール裏にいた我々は今回爆発することができたけど、今度は平尾に我々を沸かせてもらいたい。
 妹尾による3点目が決まり、点差が開いたことでガンバベンチは4人目の交代。GK林を棟方にスイッチする。


ガンバ大阪【ユース】
プレミアL vs富山第一高校(終了時)
7 平尾壮(2)
28 妹尾直哉(2)
8 小川直毅(3)
6 東宏樹(3)
14 嫁阪翔太(2)
17 市丸瑞希(1)
2 永保尭(3)
4 福川和希(3)
3 和田一真(3)
5内田裕斗(3)
16 棟方博文(3)

 残り8分と少ししか残されていない場面だったけれど、妹尾が決めてくれたことでこの交代になったのだろう。林がU-17W杯により欠場していたJユース杯予選横浜FC戦以来の登場となった。しかし、終盤に来て富山第一も追い上げを図る。棟方にとっては忙しい時間での出場になってしまった。85分には失点も喫してしまうが、それでも好守を披露。最後は7人の3年生がピッチに揃った中で、終了の笛を迎えた。


 2013年ガンバユースの全日程が終了を告げる笛が響き渡った万博練習場。勝った喜びに沸く気持ちと、寂しさがこみ上げる複雑な感情が入り乱れた瞬間だった。プレミアリーグを戦い、Jユース杯で敗退してしまうとこういった終わり方になるのだなと初めて味わう気持ちに。そう思えば、やはりJユース杯を毎年勝ち残っていきたいものだ。試合後の挨拶では、富山第一の選手も声出し組の我々のもとへ。大津もそうだったけど、高体連のチームはこういうところに清々しさを感じさせてくれる。彼らにとってはこの試合は引退試合にはならないし、むしろ間近に控える選手権にモチベーションは向いているだろう。そんな彼らに選手権での健闘を祈る声を送らせてもらった。
 そして、ガンバの3年生たちだけがピッチに居残りなにやらコソコソ。すると、内田主将が挨拶をしてくれると同時に、3年生全員でメッセージカードを向けてくれた。


3年生のメッセージ
涙もろいところを隠そうと必死でニコニコしたけれど、大人というのはこういうのに弱いのだ…

せっかくのメッセージをiPhoneでしか撮れなかったのが本当に悔やまれる…最後の最後で猛省をせねば…。こんな失敗は二度としてはいけない…。

 この試合の朝に急遽作ってくれたということだが、その気持ちと行動が本当に嬉しいし、こういう温かみのある選手が揃うガンバユースが誇らしい。それにしても、本当に温かい言葉を選手からもらってしまった。でも感謝を言うべきは、こちらの方なのである。私に至っては、気分次第で勝手に応援させてもらい、勝手に偉そうな分析じみたものをこうしてつらつらと書き連ね、勝手に泣き笑いさせてもらっているだけなのだ。今年の3年生も1年から見れた選手もいればそうでない選手もいるし、まだ応援して日が浅い自分だけれど、ユースに思い入れが強くなる一方の真っ只中。その先駆けが去年・今年の3年生。今年の3年生が過ごした3年間のうち、見守れたのはそんなにたくさんの時間ではないかもしれないけれど、彼らの青黒を纏った姿をもう見れないとなると寂しさが募る。
また追手門との提携・全寮制1期生にもなるこの3年生たち、こればかりは先輩から受け継げるものも無かったのだから色々大変なことも多かったと思う。そんな日々の生活も含め、3年間本当にお疲れ様。我々をいつもアツくさせてくれて、本当にありがとう。プロになれなかった選手も、またガンバに戻って来れるようにそれぞれの道でガンバれ!

 次にそれぞれが進むステージでの活躍を、私を含めユースを応援する皆が心から願っています!




lifegoeson7 at 23:59│Comments(0)TrackBack(0) '13ユース 

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