December 01, 2013

【ユース】高円宮杯U-18サッカーリーグ2013 プレミアリーグWEST第17節 vsセレッソ大阪U-18

IMG_0070のコピー

 前節、2試合を残してプレミアリーグ残留を決めたガンバユース。苦しい試合が多かった最高峰リーグ戦に来年も出られる権利を得たからこそ、残る試合ではプレッシャーも忘れてのびのびと躍動して欲しいのが応援するものにとっての願いでもあった。残留争いの余計なプレッシャーがかかれば、正直なところダービーなんて考えてプレーすることも出来なかったはず。ダービー前に残留を決められたことは、とても大きな要素だと考えていた試合前だった。

 一方、そんな大事なダービーに今年一度も勝てていないことも、胸に大きくつっかえていた事実。悔しい思いをしてきた選手達に思う存分爆発してもらうには、残留を決めた直後というこれ以上無いシチュエーションではなかっただろうか。ここまで味わってきた悔しさを跳ね返して、今年最後のダービーを飾りたかったところだったが…



セレッソ大阪U-18 3−1 ガンバ大阪ユース
@セレッソ大阪舞洲グラウンド
得点者(セレッソ)'61OWN GOAL、'69丸岡満、'90+3阪本将基 (ガンバ)'41小川直毅


 個人的に思いを巡らせていたのは、先週の残留が懸かった大一番と、意地の懸かったダービーに対してプレーぶりに違いが見られるのかというところ。どちらかに重きを置くのかということではなく、負けたら終わりのトーナメントでもない状況での重要な2連戦において違いが見られるのかは興味深かった。

 2013年度最後のダービーに臨むスタメンは、前節とも変更が無く固定された顔触れ。快勝後なので妥当なところだ。ただし今出られるメンバーで、最大限の力を発揮しなければダービーでは簡単に勝てない。


ガンバ大阪【ユース】
プレミアL vsセレッソU-18
13 睫攵歓(1)
8 小川直毅(3)
20 岩本和希(1)
10 井手口陽介(2)
6 東宏樹(3)
17 市丸瑞希(1)
2 永保尭(3)
24 吉岡裕貴(1)
3 和田一真(3)
5 内田裕斗(3)
1 林瑞輝(2)

 試合が始まって以降、腹の探りあいをするかのように静かな流れで推移していく両チーム。序盤に訪れた決定機は、相手GKのミスを誘った小川直毅が詰めたものがあったがゴールには至らず。一方、迎えたピンチは一つだけ。ゴール前での混戦からあわや押し込まれそうになったシーンがあったが、ここは守護神・林瑞輝が間一髪のセーブを見せてチームを救ってくれた。スコアが動いたのは、41分。相手がカウンター気味になりかけたところでインターセプトした永保尭が中央の井手口陽介に預けると、カウンター返しに。前を向いた井手口の前方には睫擇半川がワイドに開き、相手DFも前掛かりになりかけ人数が少ない状況だった。ここで井手口が選択したのはDF裏へのスルーパス。これに小川が追いつくと、そのまま抜群のスピードで持ち込んでシュート。相手のチャンスから一気に自分たちへのチャンスに変えた素晴らしい流れから、ゴールは生まれた。前節に続いて小川の2試合連続ゴールは、両者が欲しかった先制点。これをガンバがモノにしたことで、一気にゲームの流れを掴める可能性を手にすることが出来た。前半終盤の理想的な時間帯で先制し、そのまま前半終了を迎える。

小川の先制で、試合を優位に進められると思ったが…

 リードして迎えた後半、少しずつエンジンがかかり出したのはセレッソ。前半よりギヤを1段階上げてきた相手のペースに飲み込まれずに落ち着いた対処を見せる。永保は奪ってからの攻撃のところで勢いを止めてしまうプレーもあったが玉際ではよく粘っていたし、和田一真が空中戦にカバーリングにとDFリーダーとして存在感を発揮。リードできているからこそ強気の守備が出来ていたと思うし、耐えるところでしっかり耐えていられれば再び自分たちのペースへ持ち込むことが出来る。ポジティブに守備陣の奮闘を見守っていたところで、まさかの落とし穴が待ち受けていた。61分、右サイドから入れられた何の変哲も無いクロスに対して、エアーポケットのように不思議な"間"がバックラインに見えた瞬間のこと。クロスボールに対して、GKが出て取るのか、前へクリアするのかCKへ逃げるのか、GKへ渡すのか。いかようにも対処できる余裕のある"間"だったことが災いしたか、ヘディングで林へ返そうとしたボールが、林の届かない場所へ。これがネットに吸い込まれてしまい、思わぬ失点となってしまった。失点自体は、周囲が大きな声でコーチングすれば難なく処理できたはずではあったが、なんとなく見守ってるような雰囲気に見えたのは気のせいだろうか。
悔やんでも悔やみきれない失点を喫したガンバだが、相手に思い通りのことをやらせたわけでもないし、ネガティブに捉える必要はどこにも無かった。しかもイーブンスコアに戻っただけであり、強気の姿勢は崩してはいけなかったのだが、この失点によって予想以上に大きな影響が出たようだった。それから形成を立て直そうとするガンバだが、勢いづいた相手のペースに徐々に飲み込まれていく。先週のアビスパが開始当初から見せていたような激しいチェイシングをセレッソも見せ始めると、カウンターで攻め立ててくる。すると69分、やはりカウンターから失点を喫し、逆転を許すこととなった。

東が目立つ時間をもっと多く作れれば…

 同点を許したオウンゴールからわずか8分後の逆転。相手が勢いづくのは当然のことではあるが、やはり逆転を許すまでの8分間に、ここから突き放してやろうという姿勢を打ち出せなかったのが痛かったように思えた。どちらかというと、相手の攻撃が止むのを待っていたように見えたというか。確かに耐え凌ぐことも重要なんだけれど…。

 逆転を許してからの時間はますますリズムが遠のき、試合を支配するには程遠い内容だった。残留を決め、モチベーションを上げにくいシチュエーションでの試合だったかもしれないけれど、もう少し前に出る姿勢を見せて欲しかったと言わざるを得ない。ちなみに、監督が動いた選手交代は2枚のみ。先に岩本和希を下げ平尾壮を投入し、その後に東宏樹を嫁阪翔太とスイッチした。


ガンバ大阪【ユース】
プレミアL vsセレッソU-18(終了時)
13 睫攵歓(1)
8 小川直毅(3)
10 井手口陽介(2)
17 市丸瑞希(1)
14 嫁阪翔太(2)
7 平尾壮(2)
2 永保尭(3)
24 吉岡裕貴(1)
3 和田一真(3)
5 内田裕斗(3)
1 林瑞輝(2)

 市丸瑞希を1ボランチにし、布陣の上ではかなりオフェンシブな配置に変えた印象だが、睫攵歓佑箴川が攻撃の基点を作る場所もハーフラインより少しだけ高い場所だったものだから、圧力のある攻撃には結びつかなかった。平尾を投入して相手の高いDFラインの裏を突いても、そのスピードを活かせることもなく不発に終わった。本音を言えば、ダービーという試合でリードを許しているとは言えこの段階では1点差。リーグ戦とは言え、こちらに失うものもない状況だったのだから、この段階でももう少し攻撃に圧力をかけてほしかったのが正直なところ。
総じて低い位置からの攻撃になり、シュートに持ち込めずカウンターを受ける。そんな流れが何度かあったのち、最終的に後半終了間際に再度失点。角度の無いところまでえぐられて、リードをしている余裕からか難しいシュートに思えたが、うまく決められてしまい万事休す。1-3で敗戦となってしまった。

先制点のキッカケを作った永保も、後半は守備に追われた

 なかなか結果を受け入れられない自分もいるのだけれど、試合を見ていれば必然の結果だったとも言えてしまうのが残念。なんていうか、もっと「無駄な抵抗」を見たかったと言えばいいのだろうか。長いリーグ戦、自分たちのスタイル、やりなれた"いつも通り"のサッカーで結果を求める試合もあれば、闇雲に攻めて、それこそさらに失点を被ることも厭わないような決死の攻撃を仕掛ける試合があってもいいと思っている。確かに、ガンバのスタイルがあることはとても大事なこと。それを表現できる選手達がいるからこそのことであり、ガンバの誇りそのものでもある。だけど、どんなカテゴリーだろうとも意地を見せなきゃいけない試合もある。この試合は、その部類だったんじゃないかと勝手に思っていただけに、いつも以上の反発力を出して欲しかった。ただ、これはガンバだからとかダービーだからといった話ではなく、プロになろうが進学しようが、どこでも出くわすことだと思うから、この経験をとにかく選手皆の未来に生かしてくれることを願うばかりなのである。

 今年のダービーは3戦3敗。ヴィッセル戦しかり、関西Jユース勢にとことん結果出せなかったというのは紛れも無い事実。だけど、本当に大事なのは反発力。1度も勝てなかったからダメなんじゃない。取り返せるのは、他でもない自分自身。3年生には、次のステップでこの反発力を強く持って欲しいと思う。一方1、2年生には、来年の各大会で取り戻せるチャンスがある。悔しさを挽回するために、個人で、チームで、思いっきり取り組んで欲しい。

 ということで、残留を勝ち取りながらも課題を残すことができた。課題が残ったことは、あえてポジティブに捉えたい。ここからの時間が来年モノを言うはずだ。そして、いよいよ2013年ガンバユースの公式戦も残り1試合に。次が本当に最後の試合。正直、今年のメンバーを見るのが次で最後とかいまだに思えないのだが、1週間はすぐにやってきてしまうのだろう。今、選手にはどんな思いがあるんだろうか?このチームのラストマッチが、充実したものになるように最後の1週間取り組んで欲しいと願うばかりだ。
そんな最後の試合の相手は富山第一高校。高校選手権の出場校だけに、モチベーションはそちらへ向かっていると思われるが、どうなんだろう?「ケガはしたくないんじゃないか」とか「バックアップメンバー起用が多そう」など色々イメージは膨らむが、はたして。とにかく、ガンバユースが1年を笑って締めくくれる1日にしよう。




lifegoeson7 at 23:59│Comments(0)TrackBack(0) '13ユース 

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