November 26, 2013

【ユース】高円宮杯U-18サッカーリーグ2013 プレミアリーグWEST第16節 vsアビスパ福岡U-18

IMG_0084のコピー

 Jユース杯敗退から1週間。悔しさを癒すには、いささか短い時間しか経過していないまま迎えた、プレミアリーグの大一番。確かに先週の敗戦は痛いものだったけれど、個人的には来年のプレミアリーグ参戦を確定させることの方がプライオリティは上だった。どうしても、この大会には出続けなければいけないと思う、重要な大会。初めてのシーズンはここまで苦しいものだったけれど、こういった経験を積み重ねて行く為にもリーグ残留はなんとしてでも掴み取る必要がある。そんな中、ホーム万博に迎えたのが残留争いのライバル、アビスパ。この試合を落とせば降格が決まってしまうアビスパの、並々ならぬ意気込みは方々から伝わっていた。

 地の利を生かした戦いをしてもらいたいがために、応援にも力が入った。勝てば残留が決まるだけに、テンションを上げて臨んだ一戦。こちらのテンションに呼応するかのようなガンバの戦いぶりは、青と黒のプライドがより気高く思えた素晴らしいものだった。



ガンバ大阪ユース 4−0 アビスパ福岡U-18
@ガンバ大阪第2天然芝グラウンド
得点者:(ガンバ)'35睫攵歓諭'60岩本和希、'64市丸瑞希、'70小川直毅


 6月末にアビスパホームで行われた最初の対戦では、0-1から一時逆転したものの、再び追いつかれて終わるドローゲームだった。プレミアリーグとadidas杯予選を並行する時期でもあり、リーグの成績だけで言えばこの雁ノ巣での戦いは、長いトンネルの入り口でもあった。それから約半年が経過し、両チームが積み上げてきた今年のチーム力が問われる一戦でもあった。

 さて、ガンバのこの日のスタメン。先週のヴィッセル戦から大きな変更は無く、岩本和希を中盤に入れたのみ。Jユース杯を通じてようやくメンバーが固定出来た印象だ。


ガンバ大阪【ユース】
プレミアL vsアビスパU-18
13 睫攵歓(1)
8 小川直毅(3)
20 岩本和希(1)
10 井手口陽介(2)
6 東宏樹(3)
17 市丸瑞希(1)
2 永保尭(3)
24 吉岡裕貴(1)
3 和田一真(3)
5内田裕斗(3)
1 林瑞輝(2)

 一方のアビスパ。実は、Jユース杯決勝トーナメント1回戦のアビスパvsロアッソ(4-3でアビスパ勝利)を偵察がてら見物したのだが、その時とはややメンバー構成も変わっていた。その試合では小気味良くパスも繋がり得点を重ねたが、一方で相手に反撃を許す時間帯も多く不安定さも感じさせた。注目はトップ昇格内定済の光永祐也。"俺たちの内田裕斗"と同じく攻撃的なレフトバックということで、左サイドの雌雄を決する試合ともなった。

 試合は立ち上がりから、アビスパが優勢に進める。ガンバが落ち着いてビルドアップをして攻撃を仕掛けようとするのに対し、激しい守備でボールを奪ってはカウンターでガンバゴールに迫る。特に序盤は、ボランチのところでボールが収まると、一斉に奪いにかかられ前を向けず苦しい展開。ガンバ攻略の常套手段を、真っ向から敷いてきたアビスパだった。特に15分頃まではチャンスらしいチャンスも作らせてもらえず、耐え凌ぐ展開。そんな中、まずこちらをアツくさせてくれたのDF陣だ。特に最終ラインで体を張った守備で士気を高めてくれたのが、和田一真。リズムを掴めない時間帯を、しっかり食い止めてくれた。

闘志溢れる守備でチームを支えた、和田一真

またここのところ先発起用が続く吉岡裕貴が、和田(一)をしっかりサポートしていたところも忘れてはならない。どんなカテゴリーで応援していても思うが、劣勢の時こそ強気の守備をしてくれる選手ほど頼もしいことはない。この試合、先制点が両者に何倍もの影響をもたらすことは確実だったわけで、この時間帯の活躍はガンバにとって大きいものだったと言えるだろう。

 相手の攻撃精度にも助けられつつ、ガンバ守備陣が耐えた結果、25分を越える頃から徐々にガンバもペースを掴み出し始める。この辺から、前線の守備も機能し出し、前から圧力をかけるようになった。特に睫攵歓佑魯蓮璽侫ΕДぅ薀ぅ麒佞蠅任靴弔海守備に奔走。ボール奪取に成功すれば、すかさず両サイドへ展開してカウンターの起点となっていた。そんな攻撃陣の尽力も奏功し、ついにガンバがゴールをこじ開ける。35分、相手陣内でボールを奪い返した小川直毅が中央付近から、右サイドへ流れていた睫擇悄スピードに乗りながらボールを受けた睫擇魯┘螢内で切り替えして相手DFをかわし、シュート。これが決まって待望の先制点をガンバがモノにすることが出来た。睫擇離粥璽襪蓮Jユース杯予選の横浜FC戦でも再三見せていたような、完全なる"彰人パターン"からのゴール、自分のカタチを持っているストライカーではあるが、そのカタチへ強引に持って行ける力強さは本当に魅力的である。
 序盤攻勢を仕掛けていた相手の勢いも、落ち着いてき出していたところでの先制点ゲット。1点が1点以上の影響を及ぼすと思われた先制点を、1年ながらエースの風格を兼ね備えつつある睫擇決めてくれたことで、俄然勢いを引き寄せたガンバ。優位に試合を進められる予感を漂わせながら、前半はこのままのスコアで折り返した。

ガンバユースが誇る迫力の2トップ、彰人&直毅のコンビ

 自分たちで手繰り寄せた前半からのペースを維持したいガンバ。緊張感が張り詰める後半も、前半同様のメンバーで迎える。立ち上がりを警戒したところもあってか、無理はせず静かな立ち上がりだった。10分経過するまで、一進一退の攻防が続く。ガンバがそれまでに得た決定機は、CKから和田(一)のシュートと、睫擇迫力のある突破を見せて放ったシュートか。思い返せば、この睫擇離轡紂璽箸チームへの着火剤となったのかもしれない。迎えた60分、圧巻のプレーがアビスパを追い詰める。左サイド低めの位置で受けた主将・内田裕斗が突破を試みる。まずブロックにかかった相手2人をかわしてエリア内に侵入すると、深くえぐった位置からさらにドリブルで次々に2人をかわしてグラウンダーのクロスを中央へ。そこには、"孤立状態"のノープレッシャーで岩本和希が待ち受けており、ワンタッチで流し込んだ。99%内田のゴールと言っていい素晴らしいドリブル。相手にもレフトバックでプロになる選手がいたということも、発奮材料になったのだろうか。まさに「内田裕斗、ここにアリ」である。主将のゴラッソがチームを勢いづかせない訳がなく、ここからガンバが怒涛の攻勢を始める。

セットプレーに立つ内田裕斗、左サイドでの存在感はユース年代日本屈指

64分、ゴール前中央で睫擇ボールを収めると、市丸瑞希へ。左足をしっかり振り抜いた強烈なシュートがネットに刺さり、あっという間に点差を広げることに成功した。ここで告白しておくと、先の内田のプレーに酔いすぎていた時間帯で、睫擇縫棔璽襪至るまでのところは見れておらず…2点目から3点目までが怒涛の時間帯だったことをお察しいただきたい。
さらに止まらないガンバ。後が無くなったアビスパの前掛かりな姿勢の裏を突くカウンターが炸裂。自陣でまたもボールを収めた睫擇右サイドへ蹴り出すと、止めようの無いスピードで小川が追いつきそのままゴール目がけて一直線。そのままのスピードで小川は豪快にシュートを放つと、ゴールネット上部に突き刺さる鮮やかな追加点。決めた小川はそのまま足を止めることなく、ベンチ外になった選手が待つゾーンへ。ハイタッチで迎えられた選手達と共に、パフォーマンス。この素晴らしい場面を、カメラのことなどすっかり忘れて喜び狂っていた私は、許してもらえるのだろうか…。

 まさに、圧巻の10分間だった。内田、小川が個人技でチームを牽引したあまりにも贅沢な時間。先発メンバーが随所に自分のプレーを見せたところで、ここまで堅実にチームを支えてきた右サイドの永保尭と岩本を揃って下げたガンバ。平尾壮と松岡秀平を投入した。

ゴールを決め、穏やかな笑顔を見せてくれた市丸瑞希

ガンバ大阪【ユース】
プレミアL vsアビスパU-18('75〜)
13 睫攵歓(1)
10 井手口陽介(2)
8 小川直毅(3)
17 市丸瑞希(1)
6 東宏樹(3)
7 平尾壮(2)
27 松岡秀平(1)
24 吉岡裕貴(1)
3 和田一真(3)
5内田裕斗(3)
1 林瑞輝(2)

 平尾が左サイドに回り、市丸がボランチへ。井手口陽介はFWのようなトップ下のような、前めの位置に入った。また小川が中盤の右サイドに下がった。松岡はめでたく負傷から復帰したが、復帰早々に起用されることに。そんな監督からの期待が窺える松岡は、ライトバックへ。

 一気に攻撃が爆発し、落ち着いたところでメンバーチェンジを図ったガンバ。前への勢いこそ少し落ちたものの、交代選手のアピールは注目だった。その意味では、平尾は試合にスムーズに入れていた印象。ここのところ出番が減少していた男だが、投入されてからは相手陣地にスペースが広がっていたこともあって積極的にボールに絡む動きを見せてくれた。ただ平尾にはスペースの有無に限らず、仕掛けの意識を忘れて欲しくなかったので、この日はそれを思い出してくれそうな予感を感じた。
さらにメンバー交代を進めるガンバは、妹尾直哉、前谷崇博、山拓海を投入。松岡を除いて全員2年生を矢継ぎ早に入れてきたところもまた、メッセージ性を感じる采配だ。

これからの守備陣を引っ張るリーダーシップにも期待したい、前谷崇博


ガンバ大阪【ユース】
プレミアL vsアビスパU-18(終了時)
18 山拓海(2)
28 妹尾直哉(2)
8 小川直毅(3)
17 市丸瑞希(1)
12 前谷崇博(2)
7 平尾壮(2)
27 松岡秀平(1)
24 吉岡裕貴(1)
3 和田一真(3)
5内田裕斗(3)
1 林瑞輝(2)

個人的に、前谷には期待しているので久々の登場は嬉しかった。1年生の台頭が多い守備陣の中で、彼らに無い個性を持った男。僅かな時間で存在感をアピールして欲しいところ。

 試合の方は、再び一進一退といった展開だったが、平尾や妹尾がよくボールに絡んでいたし、松岡のところは少し狙われる場面もあったが破綻せず。山は出場時間が短く見せ場は迎えられなかったが、前谷は終盤打点の高さを生かしたヘディングシュートをCKから見せた。チーム全体が上昇気流に乗ってるなと感じた、試合終盤だった。
一方で、守備陣が入れ代わったことでピンチを招くことも。しかし、あわやの場面も林瑞輝がしっかりセーブ。GKから交代選手まで、チーム全体で勝利を目指して戦うことができた試合だったと言えるだろう。

 終了の笛が鳴り、4-0の完封勝利でプレミアリーグ残留を掴んだガンバユース。ここまで苦しい試合が多かったからこその残留争いだったが、しっかりと自力で来年へ繋ぐことが出来た。終わってみれば、スタメンで出た3年生がチームを引っ張り、それを1・2年生がしっかり支えられた試合だったのではないだろうか。いい形で来年へ繋げられる試合に出来たことが、何よりの収穫だったと感じている。

 一方で、アビスパはプリンスリーグ九州への降格となった。生き残る者とそうでない者のコントラストは残酷としか言いようが無い。けれどその光景を忘れないことで、この先のサッカー人生に活かせる経験とできるはず。ガンバの選手達にもいい経験となっただろう。またアビスパの選手達が、この日を境に強く逞しくなることも間違いない。再来年、再びアビスパとプレミアの舞台で戦えるように、こちらも強くあり続けたいと思う。

 悲喜こもごもだったアビスパ戦。どうしても勝ちたかったこの試合で、今年のチームらしさを存分に出して乗り切ったガンバは、次節も重要な試合が待ち受けている。残り2試合となった今、全部笑って終わるためにどうしても勝たなければいけない試合。11/30(土)、舞洲でのユース大阪ダービーだ。七夕の夜の悔しさを、いまだに私も忘れられなかったりする。だから次は、みんなで悔しさを晴らしたい!そして、みんなで喜び狂おうぜ!




lifegoeson7 at 23:59│Comments(0)TrackBack(0) '13ユース 

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