November 04, 2013

【ユース】2013Jユースカップ 決勝トーナメント1回戦 vs三菱養和SCユース

IMG_0038のコピー

 今年のJユース杯決勝トーナメントは1回戦からの登場となったガンバユース。負けたら終わりのノックアウトラウンドは、リーグ戦とは緊迫感が大きく異なるだけに自然とドキドキ感も強まる。今年に関して、というかプレミア所属のチームは最終節が12月8日だからそこまでは試合が確約されているけれど、やっぱり出来うる限り長く今年のチームを見続けていたいと思ってしまうのがユースを応援する者の気持ち。それに、まだまだ記憶に新しい昨年の準優勝の悔しさも相まって、てっぺんまで駆け上がりたいとより強く願うのである。

 毎試合が山場となる決勝トーナメント。相手は関東街クラブの雄、三菱養和ユース。1回戦にして強豪相手との対戦。プレミアEAST勢との貴重な対戦機会ともなり、楽しみの多い一戦となった。



ガンバ大阪ユース 1−0 三菱養和SCユース
@J-Green堺メインフィールド
得点者:(ガンバ)'34市丸瑞希


 午前中のキックオフにもかかわらず、堺での開催ということでギャラリーもたくさん。いい雰囲気で試合を始められそうなJ-Green堺メインフィールド。そんな中で発表された注目のスタメンだが、変更箇所は2ヶ所。まずCBの福川和希に代え吉岡裕貴を起用した。緊張感高まる状況ではあるが、1年生CBの活躍に期待がかかった。また、U-17W杯に出場した林瑞輝がガンバのゴールマウスに復帰。世界での経験を活かせるか。
ここのところの好調さを維持したいガンバだが、先週は失点が増えてしまった。メンバーが変わったことで変化が出るのかというところにも注目が集まる。一方の三菱養和は、どんなサッカーをするチームなのかあまり予備知識も無かったが、パスワークで魅せるサッカーをするという情報も。個人的には未知なるチームとの対戦は、楽しみに溢れていた。


ガンバ大阪【ユース】
Jユース杯決勝T vs三菱養和SCユース
13 睫攵歓(1)
8 小川直毅(3)
20 岩本和希(1)
10 井手口陽介(2)
6 東宏樹(3)
17 市丸瑞希(1)
2 永保尭(3)
24 吉岡裕貴(1)
3 和田一真(3)
5 内田裕斗(3)
1 林瑞輝(2)

 攻撃的な姿勢を特徴にしてぶつかり合う両チームの立ち上がりだが、どちらかと言えば静かな立ち上がりで試合は始まる。お互いに主導権を握ろうと、ボールの奪い合いが続いた。ちなみに三菱養和は3バック。ウイングバックの後方からガンバは攻撃を展開していく。小川直毅・睫攵歓佑2トップがボールを触る位置も、自ずとサイドに。サイドから中へ仕掛ける、もしくは中央へ一旦ボールを戻しながら組み立てて、今度は相手DFとの駆け引きから2列目、3列目の飛び出しを狙っていくような展開が増えていった。しっかりと狙いを定めた攻撃ができるようになると、ボール回しのテンポも上がり、リズムも出てきたガンバ。徐々に相手選手を自陣に張り付かせ、好機を探るようなポゼッションで押し込めるようになる。一方で、相手はなかなかボールを触ることもできず、ガンバのミスからのカウンターに狙いを定めてプレスを強めた。そんな相手の狙いが奏功してしまい、ガンバはピンチを迎える。25分、プレスを受けた際のバックパスを狙われて一気にゴール前へ持ち込まれてしまう。しかしここは世界を経験した守護神、林瑞輝の果敢な飛び出しが効き、打たれたシュートはサイドネットへ外れて難を逃れた。遠目に見た感じでは、しっかりシュートコースを切った飛び出しに見えた。先制は許したくないだけに、林のビッグプレーだったと言える。
 このピンチを切り抜けると、さらにガンバのエンジンがかかりだし、相手への圧力が増していく。30分、するするっと中央から左サイドに抜け出した井手口陽介が、絶妙のクロス。中央で待ち構えた睫擇呂海譴鬟椒譟璽轡紂璽箸忙ち込んだが、ポストに弾かれてしまった。互いにビッグチャンスも作った中で迎えた34分、ついに均衡が崩れる。中央で細かく繋ぐと、今度は睫擇左サイドに流れてエリア侵入を図る。ここでは突破に行かずマイナス気味に小さく折り返すと、走りこんだ市丸瑞希がこれを収める。フリーとなっていた市丸はエリアわずか外の位置からグラウンダーのミドルシュートを放ち、これが見事にネットへ吸い込まれた!この以前にはオフサイドになったものの、市丸がゴール前でネットを揺らす場面もあり、得点の気配は漂っていた。押し気味の中ゴールを決めきれなかった所で、思い切り良くシュートを打った市丸の素晴らしい判断が大きな先制点を生んだ。

決勝点となるシュートを放つ、市丸瑞希


 しかし、このまま良い流れで終わりたかった前半終了間際に、またもやカウンターからピンチに。最後はフリーで強烈なミドルシュートを打たせてしまったが、ここも林のビッグセーブで切り抜けた。攻撃陣の躍動に呼応するかのような、代表帰りの林の活躍が光った。
このまま前半終了を迎え、1点リードで折り返すことに。他にも、得点には結びつきはしなかったが場内を沸かす見事なパスワークを時間経過と共に披露するガンバだった。井手口、市丸や岩本、小川も前線での厚みのある攻撃を演出。ワンタッチパスを多用し、井手口や小川はトリッキーな動きで相手を翻弄する場面も。一方で岩本は献身的にパスを捌いてリズムを生み出していた。オフェンシブな選手の"セクシー"なパスワークと、危機を救う林がチームを引き締め、1点差ではありながらも充実した内容の前半だった。

鋭くも鮮やかな縦パスで攻撃を牽引し、特に前半魅力的な攻撃を演出した井手口陽介


 後半も良いリズムで追加点を奪ってしまいたいガンバ。前半にあわやという場面もあっただけに、点差を広げたい。その立ち上がりに、またもポストを叩く決定機を迎えたが、追加点とはならなかった。その好機を生かせずに試合に入ると、徐々に試合はこう着状態へと移っていく。ピンチらしいピンチも、チャンスらしいチャンスも迎えることなく後半も半分が経過する。流れを引き寄せたいガンバは、25分に山拓海を投入して中盤に変化を与えた。
しかし、三菱養和も1点差ということもあり前半同様にカウンターを狙いつつ、短くパスを繋いではガンバの守備の綻びを探る動きで引き下がらない。前半こそ相手陣内でサッカーを展開する時間も多かったガンバだが、三菱養和も粘りを見せることで、ガンバのプレーエリアも中央付近に留まる時間が増加。こう着状態が続く展開となっていった。
ガンバとしては追加点を狙うことも十分重要だったし、取るに越し事はなかったものの、前半が攻撃陣の活性化に目が行った展開だとすれば、後半は堂々とした強気なプレーで魅せた守備陣の奮闘が目立った内容だったと言えるだろう。注目だった吉岡、和田一真のCBコンビは冷静なディフェンス。ここぞと言う場面では和田の玉際と空中戦の強さで攻撃を跳ね返し続けた。また裏へのボールに対しては吉岡のスピードが生き、1vs1でも読み勝ち・競り合い勝ちで相手の攻撃を食い止めた場面が多数あった。吉岡は当たりの強さにも成長が見られるし、試合をこなすごとに安定感が増してきた印象。こういった緊張感のある試合を着々と経験してこれているだけに、今後も楽しみだ。

ガタイの良い相手FWにも負けない強さで完封に貢献した、吉岡裕貴


 この試合の守備を語る上では、バックラインの貢献度もさることながら東宏樹の攻守に渡る活躍はさすがだった。これまでもマッチレポで触れることの多い東だが、やはり東が目立つ試合では今年のガンバらしいサッカーができる。前半は相手陣内へ押し込み反撃を喰らいそうなところで抜群のカバーリング、そして的確且つ強気の繋ぎで攻撃をサポートしてくれた。そして後半はボールの奪い合いが続く中、抜群の読みでカットして攻撃を食い止める守備に貢献。井手口が攻撃の厚みを増す役割に徹することができるのも、東がいてこそ。今年のガンバのストロングポイントの一つを、ここに来て改めて見せ付ける東の出来だった。

この男の存在感が強まれば強まるほど、ガンバユースのサッカーができる


ガンバ大阪【ユース】
Jユース杯決勝T vs三菱養和SCユース(終了時)
11 中村文哉(2)
28 妹尾直哉(2)
18 山拓海(2)
10 井手口陽介(2)
6 東宏樹(3)
17 市丸瑞希(1)
2 永保尭(3)
24 吉岡裕貴(1)
3 和田一真(3)
5 内田裕斗(3)
1 林瑞輝(2)

 ジリジリとした時間が続き、一進一退の攻防に終始する両チーム。山を投入して以降ベンチワークに動きは見られなかったが、79分・80分に続けざまの交代。岩本と小川を下げて妹尾直哉・中村文哉のFW勢を投入して前線からの守備と推進力を補う。妹尾に関しては途中からの投入でこのところゴールを奪う活躍も見せているが、中村にとってもゴールが欲しいところ。しかし、この日もゴールは遠かった。もちろん、展開上FWの投入と言ってもカウンターを狙う程度。時間が進むにつれて逃げ切りを図ろうとしていたところもあって致し方ないのだけれど、やはりそろそろゴールが欲しい。というか、「文哉のゴールを見せてくれ!」と登場するたびにこのところ思い続けていたり。またチャンスが巡ったときには、機会を逃すことなく得点でアピールして欲しい。

 試合はこのまま1-0でガンバの逃げ切り勝ち。特に前半は優勢の時間帯も多かっただけに、もう少しスコアを動かして楽な展開に持ち込むのもガンバらしさだったかもしれない。けれど、負ければ終わりのトーナメントで必要以上のリスクを避ける結果になってもなんらおかしいことではない。むしろ、リードを保ってからは試合巧者ぶりを見せてくれたところに成長を感じた。前半の攻撃陣、後半の守備陣と双方が時間帯によって持ち味を発揮して手繰り寄せたクリーンシート達成だったのではないだろうか。ここ3試合(1点ビハインドに追いつく試合、大量点の試合、激しい追い上げから突き放した試合)とは打って変わった落ち着いた試合を見せられたところに、大きな価値があると言える。際どい試合を切り抜けたガンバユースは、さらにたくましさを身に付け次のステージへ駒を進めていく。
次は2回戦。個人的にはトップと試合が被らないよう願ったのだが、それは叶えられず。11/10(日)13:00〜ファジアーノ岡山U-18のホームへと乗り込むことに。岡山できっちり勝利して再び大阪で出来る準々決勝へと駒を進めてくれることを願うばかり。まだまだ頂点までは遠いし、何より今年のチームで1試合でも長く続けて欲しいという思いが強い(毎年この季節に思うことだが)。だから、あっさりJユース杯を終わるわけにはいかないのだ。どうか、勝って大阪へ帰ってきてくれ!




lifegoeson7 at 23:59│Comments(0)TrackBack(0) '13ユース 

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