April 23, 2013

【サテライト】関西ステップアップリーグ2013 vs関西学生選抜A

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 東城陽でのアウェイゲームから2週間。ガンバサテライトは、J-green堺へ舞台を移してステップアップリーグ3戦目を迎えた。今回は学生選抜Aとの対戦。この試合はガンバのホームゲーム扱いだったが、堺のメインフィールドと言うと学生サッカーのイメージが強いので、少し不思議な感覚がした試合前。アカデミーの試合でも堺にはよく訪れるけれども、プロ選手をこの会場で見られるのは贅沢。よく使うクラブハウスに選手がいたり、よく通る場所で長谷川監督が何気なくタバコを吸っていたり…牧歌的な空気が漂うSUL、やはりクセになる。

 とはいえ、万博練習場にフルコート丸々使えるピッチが無くなったという残念な条件があって発生した堺での開催なので、手放しで喜べないのもまた事実。フルコートを使える貴重な機会になっただけに、有意義なものにしたい試合となった。



ガンバ大阪サテライト 1−0 関西学生選抜A
@J-green堺・メインフィールド
得点者:(ガンバ)'54川西翔太


 前日にトップチームが"待望の"快勝を収め、いよいよエンジンがかかってきたガンバ。チーム内競争も徐々に熾烈さが増してきた印象だし、チーム全体が好循環に入ってきた。西野や内田(達)のように、チャンスを掴めた選手は実戦でアピールすることが出来た。長谷川監督の選手起用もチームの活性化を促すような起用だと思うし、サテライトからの突き上げは即ち大きなチャンスと言える。サテライトもまた、1戦1戦が重要となる。
さてこの試合は、前回の京都戦からパウリーニョに代わって武井がスタメンに入った以外は、同じ布陣となった。

ガンバ大阪【サテライト】
SUL vs関西学生選抜A
18 川西翔太
14 平井将生
25 岡崎建哉
27 内田達也
23 武井択也
13 阿部浩之
24 星原健太
5 丹羽大輝
28 稲森克尚
2 オ・ジェソク
29 木村敦志

 武井がボランチに入り、2列目に岡崎が入る形。守備陣は、GK含め変更なし。前日の富山へ遠征帯同したオ・ジェソクも左サイドで先発。トップではベンチにも入れなくなった平井は、ここでこそ奮起が必要なのだが…

ちなみに前日プレミアリーグでフル出場を果たした小川直毅、東宏樹、内田裕斗のユース3年生もベンチ入り。この3人のうち小川と内田(裕)は2種登録組でもあるため、彼らが背負う番号は2種登録用の番号に。いつもであれば、出場しないトップチーム主力組のゲームシャツを借りる形で出ることが多いが、今回は自分の番号で登録されることに。初めて着ける番号での出場機会が訪れることを、密かに願っていた。
一方、もう一つのお楽しみである選抜メンバーのガンバユースOB選手ウォッチング。今回は、望月聖矢(大院大/3回生)がベンチ入り。大森との同期対決も注目したいポイントとなった。

 試合は序盤から一進一退で、なかなか両チームがペースを掴めない展開となる。ただ、徐々にガンバがボール支配を進めていくと、ポゼッションのガンバ・カウンターの選抜という構図に。ガンバとしては、ポゼッションはできているだけに、シュートにまで持ち込んでリズムを掴みたかったのだが、最後の1本のパスを阻まれて決定機に結びつけることができない流れが多く繰り返された(まるで、ほんの少し前のトップチームの事を言っているような感覚)。相手陣地へ押し込んでいるのであれば、出来る限りシュートで終わらせるのがセオリーだが、なかなかシュートにいけない。逆に敵陣のPエリアで奪われると、素早く繋がれては大きく展開される流れもしばしば。相手の最後の精度にも助けられるところが見受けられた。学生選抜出場メンバーに一つに付け加えると、今回の出場メンバーの大半は前日もしくは前々日に学生リーグを戦い、且つフル出場している主力選手ばかり。体力面での優位さがガンバにあったことは間違いない。そのアドバンテージを活かさなければいけなかった。
 そんな中、最初に迎えた決定機はガンバ。ゴール前の混戦からこぼれてきたボールを武井がミドルで狙う。惜しくもGKに弾かれた。しかし、このシュート以降ガンバは再びなかなかシュートを打てなくなる。左右両サイドから、星原とジェソクが積極的に攻め上がってはクロスを入れれば、中央からは阿部がエリア内へガツガツ侵入していく。阿部は、川西や岡崎と小気味良いパス回して相手DFを翻弄するところまではいけるのだが、最後のところでシュートブロックされてしまっていた。もう一つ前半に生まれた決定機は、川西によるシュートがポストに当たり、跳ね返りを平井が押し込もうとするも再びポストに弾かれた場面。決定力に加え、運も無かった。前半は、パスワークこそ見ていて楽しめたものの、チャンスに乏しい内容だった。ただサイドバックとボランチの4人はボールに良く絡んでいたし、攻撃に厚みを加えようとボールのあるところによく顔を出せていた。その辺はポジティブな点と言える。

攻守に渡って献身的な動きを見せた、岡崎建哉


ガンバ大阪【サテライト】
SUL vs関西学生選抜A(後半)
18 川西翔太
14 平井将生
24 星原健太
25 岡崎建哉
23 武井択也
19 大森晃太郎
2 オ・ジェソク
5 丹羽大輝
28 稲森克尚
33 沼田圭悟
29 木村敦志

 後半、ここのところトップで試合出場が増えてきている内田(達)と阿部を下げ、沼田と大森を投入したガンバ。これにより、前回の京都戦後半と同様にジェソクが右サイドへ回った。また星原が2列目へ入り、岡崎がボランチに入る。(個人的には出来云々抜きにして、木村と田尻のスイッチもあって良かったのではないかと思ったのだが・・・)
前半は中盤でボールを支配できたわけだが、その主な原動力が阿部であり内田(達)でもあったのだが、その2枚が抜けてどのような内容に変わるのか、注視したいところだった。しかし後半は、さらにアグレッシブに縦へ縦へと攻めようとする。特に、星原がスピードを活かして相手バックラインの裏を抜け出そうとする動きが見られたり、岡崎のキープ力を活かしてジェソクの上下動はさらに勢いを増していた。そんな中で迎えた54分、ようやくガンバのゴールが生まれる。武井からのロビングが、Pエリア前右サイド寄りにいた川西へ。川西へ入る前にDFがカットしようとするが、これが届かなかった為そのまま川西がフリーで受けられることに。川西はそのままエリア内へ侵入して持ち込むと、GKの股下を抜くシュートを決めることに成功。待望の先制点となった。

得点を決めて安堵の表情を見せる、川西翔太

先制してリズムを掴んだガンバは、前掛りになる相手の裏を狙い、ショートカウンターで攻め立てる。左サイドでは沼田がスピードで、大森がドリブルで仕掛けていく。しかし、あまり呼吸が合わない為、ボールを受けた瞬間はチャンスに思えても、シュートにいけず不発に終わる場面も多かった。一方右サイドからは星原とジェソクの迫力のある攻勢が見られた。特にジェソクは、スペースで受けてからグラウンダークロスで折り返したり、星原とのコンビネーションで右サイドの守備を破ろうと試みるなど、積極性はかなり感じられた。

そういえば、京都戦ではあまり見られなかったジェソクのクロスも、この日は何度か見ることができた。左サイドにいる時はグラウンダーが多かったが、右に回ってからはバリエーションが豊富。グラウンダーは強めに蹴るので少し可能性が低そうに思えてもどうにか通すことが出来たり、浮かせたクロスはふわりとさせることがあまり無かった。スペースへの迫力のある攻め上がりと、高い位置で受けてからのクロスも強めのものが多いとなると、やはり脚力はかなりあるのではないだろうか。コンディションもほぼ問題無いと思われる。他に何も問題を抱えていなければ、近々出番は訪れると見ていいだろう。

上下動の多さと対人守備の強さをトップでも見せて欲しい、オ・ジェソク

先制したガンバだが、その後に訪れる攻勢の場面でも前半同様に、シュートの手前まで良い流れでゴール前に近づけるが、いい形でシュートには持ち込めない。この辺は、学生選抜の粘り強い守備を褒めたいところ。
 さて、学生選抜と言えば、望月。ガンバが先制した直後に投入されると、中央やや右寄りの中盤でプレー。左サイドの中盤に入っていた大森とのマッチアップが見られた。望月と言えば、そのプレーを見ればまず"中村俊輔"をイメージさせられてしまう、左足でのボールの持ち方だ。ドリブルを始める時の手の動きや、プレースキックのモーションも独特だ。創造性と意外性のあるパスも、また見たくなった。この試合では30分あまりの登場となったが、もっと長く見たいと思わされる選手。学生リーグでの活躍が、引き続き楽しみである。
また、学生選抜による終盤の盛り返しであわやというシーンもあった。90分通して、中盤の可児壮隆(阪南大/4回生)や松田力(びわこ成蹊スポーツ大/4回生)による力強い攻撃には迫力を感じた。よって、学生特有の勢いをシャットアウトして、無失点で抑えられたことは評価してもいいだろう。

 結局、このまま試合はスコア動かず、終了。トップチーム同様、サテライトでも完封勝利となった。3試合を消化したSULで、ガンバは2勝1敗。不定期開催の大会の為、今のところ次の試合は7月に予定されている。正直なところ、3ヵ月後のサテライトには誰が名を連ねているのかがわからない。それがまた、楽しくもあるし、チームの刺激となって活性化するのではないかと思っている。もしかすると、今主力の選手もサテライトに回っているかもしれないわけで、ガンバのチーム内競争はますます面白くなる可能性がある。この可能性が、チームにいい影響になることを願いたい。
唯一の心残りは、ユース選手の出場が見られなかったこと。今回の学生選抜メンバーには名のある選手が多かっただけに、どれだけできるのか見てみたかったのが本音。しかし、外から見たことで得た刺激もあると思うので、それをユースに還元してもらえればと願っている。

トップ・サテライト共に、連日無失点で勝利を収めるなんて、いつ以来のことなのだろうか…?遠い記憶を手繰り寄せつつ、満足感と違和感を交差させながら堺を後にしたのだった。

 

lifegoeson7 at 23:59│Comments(0)TrackBack(0) '13サテライト 

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