April 09, 2013

【サテライト】関西ステップアップリーグ2013 vs京都サンガF.C.サテライト

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 ここのところユース中心の生活になってしまっていたところに、タイミング良くSULの予定が。少しばかりの個人的強行軍でサンガタウン城陽まで足を運んできた。今季のサテライトをじっくり見るのは実質初めてとなるだけに、楽しみにしたい部分は多々存在していた。もちろん、ユース選手の帯同があればさらに楽しみは増える。色んな楽しみを持てるサテライトも、私にとってやはり大切な"日常"なのだ。

 今年のサテライトは、初戦の神戸戦で0-1の敗戦。トップチーム同様、波に乗り切れないチーム状況が影響したのか、万博スタジアムで完封負け。この2戦目はアウェイ、そして神戸に続きまたもJ2勢の京都と対戦。サテライトとは言え結果を出したい相手だ。アウェイ東城陽での様子を振り返る。



京都サンガF.C.サテライト2−3ガンバ大阪サテライト
@京都サンガF.C.東城陽グラウンド 
得点者:(サンガ)'35中山博貴、'90原川力 (ガンバ)'33・'53平井将生、'56阿部浩之


 前日の低気圧により、時折強風が残る天気であったが、空は快晴。強風が吹くたびに散ってゆく桜を眺めながら、東城陽グラウンドに足を踏み入れる。キックオフ90分前ということで人もまばら。ちょうどそこにガンババスが到着。降りてくる選手たちで帯同しているユース選手の顔触れも確認する。公式戦であるにもかかわらず(決してTMではない)、こののんびりした空気がたまらなく好きである。アップを始める選手と共に、サテライトの声出し応援組も準備を始めている。彼らのシンプルな雰囲気が、サテライトらしくてこれまたいいのだ。

 配布された登録メンバーおよび先発メンバーを見ると、ガンバが興味深い構成で臨むことに気付く。それは、オ・ジェソクのスタメン起用だ。遂に、出遅れた今季新外国人がヴェールを脱ぐこととなった。星原を右に回し、ジェソクは左へ。ボランチは、個人的に待望の組み合わせ。岡崎と内田のコンビ。2TOPには平井と川西。結果を出してアピールしたいFWコンビだ。ちなみに控えに入ったユース帯同選手は、小川直毅、井手口陽介、和田一真の3名。前日のプレミアリーグをフル出場したレギュラークラスのメンバー入りで、個人的にも楽しみが増えたメンバーだった。

ガンバ大阪【サテライト】
SUL vs京都
18 川西翔太
14 平井将生
11 パウリーニョ
27 内田達也
25 岡崎建哉
13 阿部浩之
24 星原健太
5 丹羽大輝
28 稲森克尚
2 オ・ジェソク
29 木村敦志

 試合は立ち上がりこそ一進一退の攻防が続く。かろうじてガンバがややペースを握ったように見て取れた。パウリーニョと阿部が縦に素早く飛び出していき、川西はポストプレーで後方からの攻撃の組み立てを助ける。しかしなかなかシュートにまで至らない。最初のチャンスはガンバ。平井がエリア左で受けると仕掛けていく。DFをかわしてゴールライン際をえぐって中へ折り返し。この流れから得点には至らなかったが、平井の仕掛け意識があわや決定機を演出することとなった。一方京都はミドルシュートから攻撃のリズムを掴んでいく。何度か木村を脅かす鋭いシュートを放つ京都だが、ガンバがかろうじて跳ね返す。両者一進一退で迎えた前半33分に、ガンバが先制。パウリーニョがプレスをかけて相手からボールを奪い返すと、そのままゴールへ向かってドリブル。GKが出て来たところを、すかさず並走して来た平井へ。平井はこれをきっちり流し込んで、先制する。相手のミスからとはいえ、パウリーニョの果敢なプレッシングから生まれた得点だった。

2ゴール1アシストの活躍、平井将生

 しかし得点直後の35分、左サイドから破られて失点。偶然、見学していた立ち位置がガンバの最終ラインにあたるところだったのだが、明らかにラストパスはオフサイドポジションの選手へ渡っていたように見えたのだが…ジャッジレベルに多く求められないのもまたSULだということを、思い出すことは出来た。同点に追いつかれてからは、やや京都ペースで推移していく。ボールは互いに持てるのだが、ゴールへより近いところでボールを持てていたのが京都だったというところ。ピンチは、その後にもやはりエリア外からのミドルで肝を冷やすことに。とはいえ、ジリジリと押し込まれるわけでもなく冷静にポゼッションを高めようとボランチコンビが色々なところに顔を出していくので、徐々にチームも落ち着きを取り戻す。印象深いのは岡崎、阿部、ジェソクの左サイドでの切り崩し。岡崎もジェソクも、パスがブレないところが強み。受け手のスピードを阻むようなパスだったり、通らないわけではないけれども、ズレてしまうようなパスがトップではよく見られるが、そういった類のパスが少ない。地味なところかもしれないが、ガンバにおいては重要なセンスではないだろうか。岡崎もジェソクも、運動量+技術が伴う選手だけに、トップチームで見たいと思わされた。前半はこのままスコアが動かず、折り返すことに。

軽やかなパス捌きが印象的だった、岡崎建哉

ガンバ大阪【サテライト】
SUL vs京都(後半開始時)
18 川西翔太
14 平井将生
13 阿部浩之
27 内田達也
25 岡崎建哉
24 星原健太
2 オ・ジェソク
5 丹羽大輝
28 稲森克尚
33 沼田圭悟
29 木村敦志

 後半は、パウリーニョに代え沼田を投入してバックラインの構成を変更。ジェソクが右に回った。星原は2列目の左サイドに入った。すると後半は、カウンターによって好機が何度か作られることになる。京都が押し込もうと前がかりになりだすのだが、安定した対処で守備から攻撃への切り替えが速くなるガンバ。丹羽と稲森はお互いにやりやすそうな印象を受けた。そしてこういったところでも、内田と岡崎が素早くボールを受けに入るのでビルドアップがスムーズに進む。追加点は、このボランチから生まれる。53分、低い位置からマイボールにした内田が、ドリブルで中央を駆け上がる。タイミングよく平井が動き出すと、そこへ絶妙のスルーパス。相手DFに着かれながらも体勢を崩すことなくシュートに持ち込み、豪快にネットへ突き刺すことに成功する。決めた平井は当然ながら、個人的には内田によるドリブルからのラストパスの流れがたまらなかった。守備専用と思われがちな内田だが、ガンバユース仕込みのセンスはさすがなのだ。
再びリードを奪ったガンバは、取り返しにかかる京都に対して、さらにカウンターを仕掛けてペースを引き寄せていく。平井のゴールから3分後、今度はその平井がアシストでチームに貢献。カウンター気味の流れから受けた平井が、左サイドから中央へ斜めに入ってきた阿部に対してパスを通す。阿部はそのまま右サイドへ流れるようにエリア内へ侵入すると、右足で逆サイドネットへ突き刺す低く強烈なグラウンダーシュートを決めて、3点目。阿部には、シュートチャンスが訪れやすいポジションで仕事をしてもらう方が、ガンバにはいいんじゃないだろうか。それこそ、レアンドロの相棒役でもこなせそうな気がするが…。

阿部の得点を、みんなで祝う

 後半の序盤で立て続けに得点を奪ったことで、試合は完全にガンバのものに。右サイドからはジェソクが攻め上がって高い位置から攻撃に絡んでいく。また左サイドでは星原がスピードを生かした抜け出しでカウンターに効果的な動きをしていた。一方で、川西があまりシュートチャンスを迎えられなかったところは気がかり。平井との2TOPではあったが、形的にはトップ下のようなポジションに下がっていたことや、前を向いてのプレーがあまりできなかったことが原因だろう。ポストプレーにガンバりを見せてくれているだけに、チームにはしっかり貢献できてはいるのだが…。
さて、この辺りからリードを保ったこともありメンバー交代が増えてくる。まずは阿部に代わり武井を投入。岡崎を一列上げる。そして、ここまで攻守に奮闘していたジェソクも67分に交代。足を攣ったような動きを見せていたためだが、ようやくの実戦復帰というところだったので、90分試合に出られるコンディションに戻すことが急務だろう。そして、代わって投入されたのがユース3年の和田一真だ。右サイドバックにそのまま入った。ジェソクを無理させない為だったが、右サイドはユースでも経験済みなのが大きかった。

ガンバ大阪【サテライト】
SUL vs京都(後半)
18 川西翔太
14 平井将生
25 岡崎建哉
27 内田達也
23 武井択也
24 星原健太
26 和田一真(Y)
5 丹羽大輝
28 稲森克尚
33 沼田圭悟
29 木村敦志

 攻守に効いていたジェソクが退いたことで、京都はガンバの右サイドを中心に攻め立てるようになる。京都DF黄も3バックの一角ながら、大きいストライドでガンバの右サイドを破ろうとするが、和田も冷静に対処。内田や武井、丹羽による"先輩カバーリング"もあって、右サイドが破綻することはなかった。また、小川が入ったことでカウンターのスピードが更に高まる。黄がオーバーラップした裏を、小川が自慢のスピードを生かして突いていくなど持ち味を発揮。左サイドからも星原が中央へ入っていくように流れながらカウンターの体勢に入るので、両サイドからスピードのある攻撃が見られた。

ガンバ大阪【サテライト】
SUL vs京都(後半終了時)
25 岡崎建哉
4 井手口陽介(Y)
6 小川直毅(Y)
27 内田達也
23 武井択也
24 星原健太
26 和田一真(Y)
5 丹羽大輝
28 稲森克尚
33 沼田圭悟
29 木村敦志

 82分には、川西に代えてユース2年の井手口を投入。帯同させたユース選手を全員起用してくれる、嬉しい采配(笑)で、試合を締めにかかる。しかし、最後の最後で追撃を許してしまい1点差に。できれば3-1のままクロージングしたい試合だったが、それは叶わず。失点を喫した時の内田の悔しそうな表情が印象的。できれば後半だけでも無失点に終わらせたかったことだろう。試合はこのまま3-2で終了。SUL今季初勝利を挙げることができた。

 収穫と言えば、なんといってもオ・ジェソクの復帰だろう。出遅れたことによってモチベーションも高まっているのかよく動いていたと思う。足を攣っての交代と言うところは課題だが、大した問題ではないと思いたい。それよりも、彼がガンバのサイドに入ることで攻守において変化が見られそうな予感が漂ったことが、何よりの収穫だ。右サイド、左サイド問わず起用されればこれまでのサイドプレーヤーとは異なった良さを発揮してくれるだろう。強いて言えば、この試合でクロスを入れる場面がほとんど無かった。クロスを上げなくてもパスワークに絡んでいけるので不安視はしていないが、クロス精度がどのようなものなのかは見たかった。ただ、これも近々トップの試合で確認できることだろう。

待望の実戦復帰。両サイドで安定したプレーを披露した、オ・ジェソク

次に内田。先述の通り、期待が持てる活躍だった。遠藤・今野が不在になる6月、内田は起用されるべきだ。代表コンビほどのクオリティを求めるのは酷だが、ポジション争いをさせるレベルにはあると言えるだろう。同様に岡崎、平井あたりにも今から出番を与えてもいいように感じた。

ボランチで攻守に存在感をアピールした、内田達也

 また、ユース帯同組の3人も、持ち味を発揮してくれた。井手口は出場時間が短かったが、和田と小川は時間こそ短いながらも、精力的にプレー。プレミアリーグを戦う上で、そしてプロ契約を目指す上でも、いい刺激になったのではないだろうか。

2日連続の公式戦出場、お疲れ様でした!

 久しぶりのSULは、大いに満喫できた。収穫選手あり、ユースっ子の奮闘あり、そしてトップチームの試合では聞けない応援歌など、楽しみが盛りだくさんだった。やはり、サテライトは楽しい。この日見た選手たちを、さらに大きな舞台で見ることができる日が来ることを願っている。


lifegoeson7 at 23:59│Comments(2)TrackBack(0) '13サテライト 

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この記事へのコメント

1. Posted by モーリー   April 10, 2013 23:08
今年こそは、ユースからの昇格組はあると思われます。
ガンバってトップでの活躍を楽しみに応援しております。
2. Posted by anziyasu   April 19, 2013 20:51
モーリーさん>そうですね、今年プレミアで活躍すればするほど昇格の門戸は広がりますし、ガンバってほしいです!

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